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まずは最初に、ごめんなさい!本当にすみませぬ!!!
更新がすっかりこってり無くって申し訳ありません!!
それにも関わらず回り続けるアクセス数&拍手数・・・。
ホント、毎度こんなのんのんにお付き合いいただきましてありがとうございます。
本日、本当に久しぶりの更新ですよ!
いやね、5月の本番に向けて楽団が土日練習始めた結果、土曜日は実家。日曜日は自宅からと出かけまくりののんのん。
しかも、悲しいことに、先週の土曜日、のんのんのおばあちゃまが脳梗塞で倒れまして・・・。
騒然とする実家内。
それに呆気に取られて、いつもよりナーバスになっているボン。
ホント先週末は怒涛のように終わりました。
その前の金曜日は、会社で歓送迎会でした~。
っていうか、1次会が3時間コースって本当に辛い・・・。
寒い中、1次会だけで帰りました。
みぞれ交じりの雨の中徒歩で・・・。
その結果、のどが痛く風邪を引いた模様ののんのんです。
さてさて、本日1作だけですが投下しますよん。
お楽しみ下さい。
では、続きからドウゾvv
14.l'istesso tempo(2)(同じ速さで・・・)
「くやっしい!!!!!!!」
「ミ、ミーナ?」
バーのテーブルに、ダンッとジョッキグラスの音が鳴る。
自分の目の前に居る彼女のご機嫌はすこぶる悪い。
現在、自棄酒中・・・。
「どうしたんだ?」
「・・・さぁ?」
「フランツ聞いてないの?」
「俺はこの状況になったミーナに呼び出されたんだぞ。・・・知るわけない。」
「ならカイは?」
「右に同じ・・・。で、どうしたのさミーナ?」
そして、その彼女が片っ端から電話して、この場に集合したのは、
フランツ
カイ
マリア
ウィル(ウィルにいたっては、ただマリアに引っ付いてきただけだろうが・・・)
一番最初に到着した俺が見た光景は、これよりもまだマシだったが、
理由は全く話さないまま彼女は酒を浴びるように飲み続け・・・、
呂律の回らない口でただ、悔しいと繰り返す。
「ねぇ、ミーナ。ホントにどうしたの?」
「・・・マリア・・・。」
手にしたジョッキを再び口に運ぼうとした彼女の手をマリアが制した。
そこで、やっと彼女の目がマリアを捕らえる。
「・・・ごめんね。皆・・・。」
「そんなことは良いから。どうしたのか話してくれるわよね?」
「意外と話してしまえば、すっきりするかもよ。」
カイの言葉に促されるように彼女は話し始めた。
それを皆して聞いたのだ。
「こないだ、リサイタルやったじゃない?」
「ああ、フランスでだっけ?」
「そう、・・・その演奏会にね、今度コンチェルトやる指揮者が見に来てたらしいの。」
「今度の?なんでまた・・・。」
そう言葉を発した俺に対して、なんでって思うでしょう?と自嘲気味に笑うミーナ。
肩をすくめながら、飲み物(もちろんノンアルコール)を持ってきたウィルにありがとうと声を掛けて受け取る。
それを一口含み、飲み込む。
「抜き打ちですって。」
「はぁ?抜き打ち?」
「ええ、どの程度の実力なのか見に来たんですって。」
そう言って、また口に飲み物を含む。
肩を擦るマリアに、微かに笑みを返す。
そして、深いため息を吐いた後、
「で、結果が、『大した事無いな』。」
「え・・・。」
「『もっと、しっかりとした実力のあるピアニストだと思っていたのに、勘違いだったみたいだ』」
「・・・」
「『この程度の実力なら、もっと彼女のレベルにあった指揮者とやればいい。』」
「・・・ミーナ・・・。」
「『私と演奏したいなら、もっとレベルアップするように彼女に伝えてくれ。』ですって。」
そういった彼女の頬に、涙が一筋零れた。
ただ、ゆっくりと泣く彼女の周りの音が全て止まったかのように感じた。
しかし、バーの店内は、相変わらずせわしない音が響く。
ただ、音が止まったように感じたのは、この周りだけ・・・。
「だいじょうぶ・・・じゃないか・・・。」
「そうよね・・・。」
静かに泣くミーナを囲んで途方に暮れる面々。
「・・・良し!飲むぞ!」
「うぇ?フランツ!?」
「・・・・そだな。飲もう!」
「カイまで!」
俺とカイを非難するような声をあげるマリア。
ウィルも、驚いた声を出したものの、そうだね飲もうと飲み物を取りに行く。
「ちょっとフランツ!!」
「・・・マリア。ちょっと来い。」
「え、あ。」
ミーナをカイに任せて、俺はマリアを連れて、少しその場から離れたところへ移動した。
* * * *
「失礼します。」
「ああ、いらっしゃい。そちらに座って。」
「はい。」
俺は促されるように、室内に設置されたソファーへ腰を下ろした。
その自分の目の前に紅茶の入ったカップが置かれる。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。いただきます。」
アールグレイの香りが鼻腔に満ちる。
おいしいですと伝えると、自分の前に座った人は良かったと微笑んだ。
「ただ、久しぶりに会いに来た訳じゃないんでしょう?」
「えっ。」
「早速本題に入りましょう。」
「・・・はい、そうですね。」
ニコリと笑った学園長に、俺はただ苦笑いを返すのが一杯いっぱいだった。
子供っぽくいじける昔のミーナと、すっかり大人の色香をかもし出すようになった現在のミーナをお送りしましたvv
真一くんは完璧飲まれてしまったようです。
ちょっと短めで申し訳ありません。
前半にも書きましたが、もしかしたら急にパタリと2~3週間お休みする日があるかもしれません。
そのときは、気長に更新をお待ち下さると嬉しいです。
まぁ、更新できるならしますので、引き続きまったりのったりお付き合い下さい♪
では、今回もお読みいただきましてありがとうございました!!