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の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。 ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。 かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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少し長めのお話です。

設定は、いちおうのだめは、コンヴァト卒業して、デビューしたての新人さん。

千秋は相変わらずマルレの指揮。


あるかたが、記憶喪失になっちゃうパラレルものです。

ご不快な方は、お勧めいたしません。

1.春の夢

 

「なぁ・・・・のだめ・・・」

「どうしたんです。真一くん?」

 

今日の彼氏様は様子がおかしい。

 

さっきまでは、マルレ・オケがそろそろ満期だが、今日もう2年更新してきたと、楽しそうに話、

また、今度オーディションをやって、人を補充するんだと意気込んでいたのだ。

 

「今度の、今度の公演・・・。うまくいったら・・・。」

「今度のって、マルレのオケですか?ああ、そういえば、記念だとかでミルヒーも出るそうですねぇ?」

 

のだめも、コンヴァトを卒業し、そこそこに名が売れて、他のオケストラにピアニストとして演奏会も数をこなしてきている。

もちろん、事務所は先輩と一緒。これは先輩が大いに反対したけど・・・。

 

今回の公演については、こないだエリーゼから聞いている。

そして、実はまだ真一くんには言ってない事を、ミルヒーから聞いている。

 

「その公演がうまくいったら、ちゃんとするから・・・」

「ちゃんと?なにをデス?」

「・・・ちゃんとプロポーズするから、もうちょっと待ってくれないか?」

「プ・プ・プ・プロポーズーーーーー?!!!」

 

え、あ、う、とか言葉にならない声を出す、のだめに今までソファーに座り込んでいた千秋は、

立ち上がるとのだめが立つピアノの近くへ寄っていく。

そして、右手をのだめの左ほほへ、左手は、腰の辺りに触れ、

 

「そろそろ、お前もデビューして軌道に載ってきてるし、まだまだ青二才同士だけど、これ以上待ってたら、いつになるか分かんないしな。」

「あう、それはそうですねぇ。」

「のだめ・・・、いや、『恵』・・・。しょうがないから、嫁に貰ってやるけど、どうする?」

「こんな時まで俺様ですか?・・・でも、嬉しいです。こちらこそよろしくお願いします。」

 

少し頭だけを降ろし、次に千秋を見上げる時ののだめの顔。

満面の笑みで、嬉し涙だろう。目には涙が溜まっていた。

 

「まだ本番じゃないからな。プロポーズはまた後日・・・」

「じゃぁ、予約ですか?」

「そんなもんかな?今からそんな反応していて本番の時、気を失わないでくれよ・・・」

「ムンッ、がんばりマス。なので、お手柔らかに・・・」

 

お手柔らかにって、どうすりゃいいんだよ。と心の中で毒づく。

でも、目の前にある最愛の彼女の顔を見てるとそんなものはどうでも良くなる。


(やばい、真一くんの顔まともに見れません・・・。)


そのまま、左手をぐっと自分へ引き寄せ、真一とのだめの隙間が埋められていく・・・。

 

Je t'aime du fond de mon cœur... (心から愛しています)真一くん・・・」

 

そう呟く、のだめの唇へ千秋の唇を重ねた。

 

「ん・・・、んっ・・・、はぁ」

 

最初は、チュ、チュ、チュと啄ばむようなキスの嵐。

次第にそれは深くなる。

内なる思いを、先ほど声に出したが、まだまだ相手に届けたい沢山の思いを込めて・・・

深い深いキスを送り合う。

 

はぁっと、息を吸い込む。

すっと目を合わせ、吸い寄せられる磁石のように、からだを抱き合わせた。

 

「恵・・・」

「真一くん・・・」

 

あの衝撃的な出会いをして、一緒に日本で沢山の思い出を作り、

フランスへ一緒にやって来て、恋人同士になって、

 

そして、これからは一生大事なパートナーとなる。

 

恋人同士になってしばらくしてから、プライベートでいる時だけは、

互いに名前で、相手を呼ぶように心がけていたせいか、近頃はすんなりと言葉をつむぎ出せる。

最初の頃は、そんな事もすごく嬉しくて、恥ずかしくて、鼻血ものだったのに。

 

幾度か身体を合わせたこともある。

全身全霊で愛される気分は、すごく嬉しい。

そりゃ最初は、痛くて痛くて死にそうだったけど。

 

今は、名前で呼んでくれる相手がいて、その人が全身で自分を愛し、一緒に何かへ向かって感情を合わせていく感覚に

喜びすら感じる。

 

 

抱き寄せたのだめの身体は、すんなり俺の身体に馴染む。

そりゃ、最初はあの最悪な出会いだぞ。恋愛感情を持てなんて無理だった。

でも、俺はあいつのピアノが好きで、とそんな言い訳を言っていた。

 

けど、あの頃からきっと気にしてたんだろうな。

すんなり、変態の森への扉を開けると、何に戸惑っていたのだろうと思うぐらい、俺の生活の一部となった。

 

いまだに変態な行動はなくならないが、

時たま見せる、俺だけが知っている『女』を感じさせるのだめの姿に、毎回はっとさせられる。

 

それは、あいつと身体を重ねる毎に増えていく気がする。

キスした後に、恥ずかしそうに上目遣いでこちらを見てくる時。

滅多なことでは言わない、俺からの言葉を聞いて、うれしそうに笑う顔。

 

他にもいっぱいある。

 

今もそう、キスした後、乱された呼吸を一生懸命落ち着かせようとしている赤い顔。

 

「恵・・・」

「えっ、真一く・・・・んっ」

 

俺の目下で、必死で俺のキスに応えるのだめを見ていたら、少し箍が外れてきた。

 

「恵・・・」

「えっ、う、うわぁ」

「ちゃんと捕まって」

「は、ハイです。」

 

背中と、膝裏へ回した腕で、のだめを抱きかかえる。

のだめはヒシッと、俺の首の周りに自分の腕を巻きつけた。

 

「そういえば、ミルヒーに聞いたんですけど、今度のそのオケ、誰かを呼ぶんですか?」

「ああ、ジジィが推薦しておいたと言っていたけど、誰かとは聞いてない。」

「それ、のだめです。」

 

ちょうど、ベットの脇にまで来ていたから、危うく床上には落とされずに済んだが、

ちょっと勢いつけて、ベットの上へ落とされた。

 

「もうっ、真一くん危ないじゃないですかぁー!!」

「それってマジ?」

「本当ですよぉー。曲はまだ知りませんが、いちおうラヴェルの・・・」

 

俺は、ギュっとのだめを抱きしめた。

 

「ちょっと、せんぱい苦しい。」

「ああ、ごめん。」

「へへ、コレでゴールデンコンビになれそうですね。」

 

そう、俺とのだめの目標。

俺は指揮者として、あいつはピアニストとして同じ舞台の上に立つ。

 

「その場で、愛の告白でも構いませんよ、むしろプリーズです。ハァハァ」

「絶対やだ。そんな恥ずかしいまねできるかよ。」

「もう、アムール育ちの癖して」

「うるせぇ。」

「でも、何だかいい事だらけで、怖いです。」

「へっ?」

「プライベートでも、音楽家としても先輩の隣を占拠することになるんですよ。
そんな贅沢なことしてると、
あとで、しっぺ返しにあいそうです。
・・・っていうかわがままですよね。あれもコレもなんて。」

「いいんじゃない、わがままで。・・・俺もわがまま聞いて欲しいんだけど。」

 

そういって、抱きしめていたのだめの肩をトンと押しやり、ベットの上へ仰向けに寝かせる。

千秋は、そのままのだめの上へ跨った。

 

「恵が欲しい。」

「う、え、あ、ほ、ほしい?・・・ってそんなにですか?」

「ああ、恵は?」

「・・・そ、そりゃあ、のだめも真一・・・・あっ」

 

否定される言葉が出ないのをいいことに俺は、のだめの首筋に唇を落とした。

 

「ちょ、ちょっと待って!のだめまだお風呂・・・」

「別に、気にしない。」

「気にしない!?っていうかのだめが気にします。・・・あ、あんっ、ちょっちょと待ってって・・んっ・・・」

 

近頃だと、毎日入っているから、前のように不快に感じる事はない。

ましてや、風呂に入っていない事により、よりいっそうのだめ特有の匂いを嗅ぎ、興奮している俺がいた。

 

(これじゃぁ、どっちが変態なんだ・・・)

 

 

そう、心の中でため息をつくが、目の前に真っ赤な顔して、自分を求めるのだめに、

自分の意識を集中させた。

 

その時、俺は思いもよらなかったんだ。この最愛の人を一番苦しめるようなことが起こるなんて。

しかもその苦しみは、俺から与えるものだった―――――。








あとがき〉〉〉〉

書き溜めていたものを、少しづつですが放出します。

受け取っていただけるとありがたい。


次のアップは、おそらく18禁含みますが、

別段ロックはかけません。

所詮、素人が書くエチssですので、

自己判断でよろしくお願いしますm( _ _ )m 

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