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の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。 ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。 かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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おはようございます。

こたつって気持ちいいですよねぇ~~。

結局今朝までこっちで寝てたのんのんです。

風邪引かないようにしないと・・・。

そうそう、インフルエンザだいぶ会社内にも蔓延してきているみたいですねぇ?

社員のお子様がかかるケースが多いですが、ついに社員1号発生してました。

仰々しく消毒してましたよ。

ほんと久しぶりの更新で申し訳ありません。

実は、先日更新しようとしたら、ブログのメンテナンスに当たり、アップできなかったんです。


というわけで、本日UP!

50話で区切りがいいので、そこで終わらせることにしました。

本当に子供の話は、別の物語として書きますので、よろしくお願いします。

では、残すところ2話です。引き続きお付き合いのほどをよろしくお願いします!

では、続きからドウゾvv


49.華麗なる大円舞曲


『のだめちゃんにプロポーズしなさいよ』

日本に来るきっかけは、この一言から始まった。

記憶を取り戻して、恵をやっと捕まえた俺に対して、師匠からもたらされた言葉だ。


恵を、シークレットソリストとしてシュトレーゼマンと共演させる。
その公演の会場を使って、皆の前でプロポーズしろということなのだ。
そもそも、シークレットにしたのは、俺が日本に行くことを正当化するため。
「橋渡し役」という役目を担うため。

『ふざけんな。そんなことできるはずが無いだろ!』
『でも、のだめちゃんの望みなんでしょ?』
『なっ!なんであなたが知ってるんですか!』
『強力な情報屋さんが居ますからね私には☆』

きっとターニャ当たりだろう。
そこから仕入れたネタで、俺が動揺する様を楽しむ気だろう。
でも・・・

『チアキ・・・。今回のあなたの事で、どれだけのだめちゃんが傷ついたかわかってるんですか?』
『・・・わかってます。』
『子供を抱えて、一人でなんとかしようとしたんですよ?』
『だから、わかってます!』
『なら、引き受けますよね?なんなら私が仕事としてオファーしておきましょうか?』

ここまで言われては・・・。
恵が、今回の俺の記憶喪失のせいで傷ついたのはわかっている。
それに、週刊誌の件についてもだ。
あいつは、苦しいことを言わない。
ましてや、自分の望みをあまり多く語らない。
冗談で、何かほしいとか言うことはあるけれど、本当にほしいものは言わない。
でも、俺の勘がいいのか、あいつの態度があからさまなのか、俺が気づく。

俺にも一回そんなことを冗談めかして言ってきたことがあった。

ジジィは、ご褒美として自分との共演話を持ってきた。
最初俺にという話が、恵にすることは俺もうれしい事なのだと暗黙の了解らしく、その話を持ち上げたのだろう。
それでもいいと、俺は納得した。
今回一番苦しんだのは、恵だから。

じゃぁ、俺は、そんな恵に対して何が返せるのか?


『・・・わかりました。』
『フッ・・・最初からスナオが一番ですよ。』
『どうせ、楽しめたでしょうが!俺の反応!』
『まぁ、それはモチロンですけどね。』
『・・・少しは否定してください・・・。』
『まぁまぁ、じゃぁどうやって、自分が壇上に上がるかは考えておいてね?』
『はぁ?何ですかそれ!』
『全部お膳立てされたプロポーズなんてイヤデショウ?』
『・・・わかりました。』

ってことで、考えた結果。

『恵とヴァイオリンでソナタを演奏する。』

ということになった。
本当なら、ピアノ2台使ってやりたかったが、恵に演奏当日まで秘密にしようと考えていたから、それは無理だという結論。
ヴァイオリンであれば、他に演奏者が居る。
そいつとやると言う話で進めておいて、本番俺が上がれば、恵にばれずに済むのでは?ということだ。

だから、当初から峰それに清良には、ソリストのこと、そして恵とのセッションの話はしておくつもりだった。
あとは、恵がジジィとのオケ練習の合間に、俺はヴァイオリンの練習をして本番を迎えるつもりだった。

なのにもかかわらず、あのジジィは再び無理難題を振ってきやがった!
何が、腰を打っただ!しかもエリーゼまで一枚かんでやがるのか、何も言ってこないし!
そもそも、最初からこのつもりだったのだろう。
初コンチェルトは、ジジィとやった恵。
日本でのコンチェルトの初めては、俺とやりたいと恵が何かの時に話したのだろう。
その願いを叶えるための、ずいぶん手の込んだ芝居を打ってきやがって・・・。

そこから、コンチェルト演奏・オケ演奏に合わせて、ヴァイオリンの練習と、嫌がらせかと思うほどの忙しい日々となった。
ここにくると、最初に母さんにバレテしまっていたのは良かったのかもしれないと思った。
突然の恵の両親の登場にはびっくりしたけど・・・。


今回の演奏会は、すべては恵のために、
そして、俺と恵の未来のために、
皆の協力の下に成立した。

大成功と感じることができた、コンチェルトの演奏。
そして、数段の成長と感じることができた、オーケストラの演奏。

今までもフランス国内含めて各地でいろんな客演で指揮棒を振るってきた。
それに比べても、今回の体の振るえはいつもより大きかった。

そして、ヴァイオリンソナタ・・・。

先に感じた震えよりもまた数倍上の感覚が身を襲う。

俺が見つけた音。
その音を紡ぎだす恵という存在。

記憶が無かった時感じたイライラは、
この音をそして、存在を忘れてしまった自分に向けて体が反応していたのだ。

多彩な音色を紡ぎだす恵の音の世界。
それに寄り添うように、俺の音を添わせる。
恵も俺の音に並ぶように音を送り出す。

音と音が重なり合い、混じりあい、一つの音楽として成り立っていく・・・。

最後の一音を送り出した瞬間。
もう終わってしまうのかと思った。

やはり、俺にとってかけがえの無い存在なのだ。
だから、

「野田恵さん・・・・・・・俺と結婚して下さい。」

恥ずかしいなんて感情はなかった。
俺の主張だ。
もう、誰にも恵は渡さない。

よろしくお願いしますと言って微笑んだ恵の体をきつく抱きしめた。
恵の中に居る、もう一つの命とともに・・・。

 


『本日の公演、お越しいただきまして大変ありがとうございました。
 すべての演目が終了いたしました。
 お忘れ物のなき様、お気をつけてお帰り下さい。
 本日は本当にありがとうございました。』


客席に響いた結婚行進曲の終わりとともに、流れたアナウンスとともに、今回の公演がすべて終了した。
俺は、恵の手を引いて舞台を降り、オケメンバーの控え室へ向かった。


「おう!チアキ!うまくいってよかったな!」
「キィ~~~~~~~~~!このひょっとこ娘ぇ!ホントに千秋様もこんな子でいいんですか!?」
「ほら、落ちついて真澄ちゃん。」

ニコニコ笑顔全開の峰と、号泣する真澄。その真澄を慰める清良。

「なんだ、やっぱり千秋君の彼女だったんだ。でも彼女可愛いねぇ。」
「菊池君、それぐらいにしとかないと本当に何かあっても僕知らないからね。」
「やだなぁ、馬には蹴られたくないし、そんなことしないよ。」
「よく言うわよ。そんなことばっかりして、アメリカから飛んで帰ってきたくせに。」

女の子とあれば、見境のない菊池。そんな菊池にげんなりとする黒木君。
そして、菊池のアメリカでの出来事知っているそぶりの相沢。

部屋に入った途端、俺と恵の周りに人垣ができ、そこかしこから「おめでとう」と声を掛けられる。

「ハヘェ~~~、なんか実感がいまだにないんですけどぉ・・・。」
「何言ってんだよ。」
「だって!ソナタのことだって突然だったんですよ!」

そうそう、それ俺らが知ったのもアンコール始まる前だったから。
オケメンバーも口々に話している。

「でも、本当に良かったわ。演奏。」
「征子ママ!」
「・・・母さん。」
「良かったばい~恵~~~!あんなプロポーズこっちがドキドキたい!」
「ヨーコ!言わんといて~~!はずかしかぁ~~!」

控え室に入ってきた母さん、それに恵の両親。
俺は、控え室に入ってきた恵のお父さんと軽く会釈して、挨拶を交わす。

「そだ!この衣装だって、いつの間に頼んだデスか?!」
「それは、私がいったんよ~。」
「ヨーコが?」
「私の夢だったんよ。」

そう言って、恵の耳に口を近づけて『娘のウェディングドレス作るんのがよ。』と話す。
それを聞いた途端、恵は本当にうれしそうに微笑んだ。

「あ、真一。あなたの大切な恩人から伝言よ。」
「恩人?」
「ええ、私の隣に座っていた困った恩人さんからよ。」

そう言って母さんから渡された、シュトレーゼマンからの手紙を開く。

『のだめちゃん、そしてチアキへ。

私の足元にはまだまだ及びませんが、素晴らしい演奏でした。
そして、どうでした?私の演出は?
私自身もだいぶ楽しませてもらったけどね。
サプライズの『結婚行進曲』はどうでした?
ナイス選曲だったでしょ?
私は、これから夜の世界が呼んでいますので、そちらにはいきませんよ。
今度、のだめちゃんと2人でウィーンへいらっしゃいな。
では、美しいお母様にもよろしく☆

ミルヒー・ホルスタインより』

ちゃっかり、俺の母さんにまでも目をかけてるし・・・あのエロジジィ・・・。

「あの曲演奏するように頼まれたのよ。シュトレーゼマンに。」
「ああ、本人からの手紙にも書かれてたよ。」
「ホント、愛されてるわよね?師匠に。」
「・・・ああ、そうだな。」
「クスクス・・・お疲れ様!」

真一くんの肩を叩く清良さん。
苦笑している真一くん。

「のだめ~~~~~~~!チアキ~~~~~~~~!!」
「ターニャ!それにフランクにユンロンも!!」
「良かったよ~!本当に感動した!」

入ってきたフランス組の3人。
一通りのだめに抱きついて感想言ったあと、ターニャは黒木君の方へ歩いていった。

「ヤス、ホント素晴らしかったわ。」
「ありがと、ターニャ。」

そういって、ハグする2人をみて、周りが『あの武士黒キンが女の人ととハグしてるなんて!!』なんて言いながら騒いでいた。


「あのさ、もう一つ皆に頼みたいことがあるんだ。」

そう言って、話し始めた真一くん。
その言葉を聴いて室内が静かになった。
何か知っているのか、ニコニコしている両親たち。
何があるんです?これ以上・・・。

「たぶん、会場外週刊誌やら何やらでごった返してると思うんだ。」

舞台上でのプロポーズなんて、嫌でも『千秋真一の相手探し』をしている記者たちにとってみれば、のどから手が出るほど欲しいネタの一つであろう。

「明日発売のクラシックライフには、すべて話してある。だから他の記者たちには何も話したくないし、写真も撮られたくないんだ。」

会場内は、撮影禁止だからきっとあのプロポーズの瞬間はどの記者も撮っていないだろう。
その彼らが狙うのは、会場から出てきた二人のツーショット写真だ。

「つまりは、誰かが囮になってくれってことだろ?」

こういう楽しいことに関しては、本当に勘が鋭い峰。

「まぁ、そういうことだ。打ち上げに行くと見せかけて、俺たちは違う出入り口からこの会場を出たいんだ。」
「えっ、じゃぁ打ち上げ参加されないんですか?」

二人とも?と声を上げたのは真澄だ。

「ちょっとな。いきたいところがあるんだ。」
「ほら、真澄ちゃん。二人っきりに早くなりたいんだよ。」
「きぃ~~~許すまじばかのだめぇぇ~~~!」

地団駄を踏む真澄を宥める清良。

「なら、俺と清良で身代わりになればいいだろ。背格好似た感じだし。」
「髪型とかはどうするの?帽子とかだれか持ってる?」
「それには、これよ。」

そう言って、母さんは手にしていた袋を峰と清良に渡した。
中には、変装用のカツラが入っていた。

「なんか、用意周到って感じデスね?」
「フフフ、なんてったって誰かさんから頼まれたからねぇ~。」
「か、母さん!」
「真一くん?どしました?」
「なんでもないっ!」

変装を終えた峰と清良を待って、オケメンバーたちが、その変装した2人を囲うように外へ出る。
そのうちに俺と恵は他の出入り口から会場を出ることとした。

「はい、真一。カギよ。」
「カギ?なんのですか?」
「いいから、行くぞ。」
「あっ、恵。待って!これ持っていきんしゃい!」

そういって、ヨーコに手渡された紙袋。
何が入ってるんですか?と聞く間もなく、手を引かれて歩く。
振り返ると、

「必要なものだから。まだ使うんだから汚さないようにね!」
「なんなんね~!それ!」
「いいから!ちゃんと前向いて歩かんと転ぶよ!」

そう叫ぶヨーコは、ニコニコ笑っていて。
その隣に立つ、辰夫も穏やかな顔をしている。
征子ママは、行ってらっしゃいと手を振っていた。

「ちゃんと前向いて歩かないと、抱きかかえるぞ。」
「ギャボ!ヤデスヨ!恥ずかしい!」
「なら、ちゃんと前向いて歩け。」

そう言って、ほとんど引き摺られるように、会場を出た。

 

 

 

車に乗り込むと真一は、少し緊張している顔をしていた。

「大丈夫デスか?」
「ああ、平気だ。たぶんな。」
「ありゃ、トラウマになりそうですか?」
「いや、大丈夫。あんまり事故当時の記憶はないんだ。」
「えっ?」
「だからって、心配するなよ。それで良かったんだよ。乗れないかと思ってたけど、平気だしな。」
「なら良いですけど。」


そうして、やってきたのはどこだか分からなかった。
駐車場に車を入れて停車した。

「ほらっ、降りるぞ。」
「ココで降りるんですか?」
「そうだ。」

また、引き摺られるように歩く。
そして、目の前にした建物に気づく。

「真一くん・・・ココって・・・。」
「そうだ。受け取った荷物貸して。」
「コレデスカ?」

そう言って紙袋から取り出されたのは、

「レース?」
「ばか、女なら知ってろよ。ベールだよ。」

真一くんによって広げられたマリアベールが、フワァッとのだめの頭に掛けられた。

「ねぇ、真一くん。」
「何?」
「泣きそうです。ハゥ・・・。」
「まだ泣くなよ。ほら、行くぞ。」

真一くんの腕に、のだめの手を絡める。
腕を組んだ状態で、扉を開けた。

 

真っ直ぐ伸びる通路の先に、色鮮やかなステンドグラスが光輝く。
そう、のだめと真一くんは、教会へ来ていた。

二人並んでゆっくりヴァージンロードを歩く。

十字架が二人を見下ろすように輝いた。

その場に着いた真一くんは、のだめの方へ身体を向けた。
それに習って、自分も真一くんへ身体を向ける。

 
「千秋真一は、病めるときも健やかなる時も、野田恵を愛し、あがめ、慰め、守り、全てのものを捨て去っても、彼女に対して誠実であることを誓います。」

凛とした言葉が、教会中に響く。

「野田恵は、病めるときも健やかなる時も、・・・えっと、以下同文です。とにかく、どんなときでも真一くんに着いて行くことを誓います!」
「お前っ!ちゃんと聞いてただろ!」
「もう、覚えられるわけ無いじゃないですか!良いんですよ!」
「ったく。」

そうじゃなくても、ヨーコが言ってた通り、『まだ使う』っていうのは、またこういう場があるんだろうと考えた。
苦笑しながらも、のだめに向かって笑う真一くんに、精一杯の笑顔で笑いかけた。

マリアベールに手をかけ、恵の顔をベール越しではなく直接見つめる。
そして、恵の両肩に手を掛けた。

そのまま磁石が引きつくように、恵の唇に誓いのキスを落とした。














うきゃぁ~~~。

いままでの布石フルオープン完了です。

いかがだったでしょうか?

最後、2人で教会で誓いをしてもらいました。

ヨーコが言ってた通り、皆の前でまた結婚式やるとは思いますが、

(そもそも、あの両親’sと周りメンバーが、2人きりなんて許しそうもないですし。千秋さんの反応を楽しむためにまた、ミルヒーあたりがサプライズを仕掛けるだろうなぁとvv)

2人きりの結婚式というのが、私の憧れ(っていうか結婚してるからもう無理ですが・・・orz)なので、2人にやってもらいました。

あと、残すところ1話。

エピローグ的に進めるつもりです。

引き続きお付き合いをお願い致します。


 

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