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毎日寝苦しいですねぇ。
またまた更新ほったらかしで申し訳ありません。
あと、拍手コメントにてINDEXリンクがおかしいとご連絡頂けましたが、
のんのん的には、特に問題なく作動しております。
今後も、何かあれば、コメントもしくは拍手コメントにて残していただけると嬉しいです。
(不備がないようには一応管理しておりますが・・・。)
さてさて、本日は新規リンクサイトさまのご連絡からvv
Bitter Sweet Loves/如月マリ様
ステキ小説サイト様です。
短編も長編もどれも、逸品ばかりで・・・。
マリ様~!
相互リンクさせていただきました。
この更新が終わりましたら、ご連絡しに伺います!!
これからもよろしくお願いしますvv
さてさて、今日は早く寝たいので、早速更新~♪
ミーナサイドは、終焉へ向けてスピードアップ!!
それにあわせて、なにかしたら問題がおきそうな現代サイド。
では、続きからドウゾvv
22.sotto voce(4)(小さな声で・・・)
「よぉ!フランツ久しぶり!!」
「おお!マイク!」
「大活躍は耳にしてるぞ、マエストロ!」
そう囃し立てられながら、店内に入って行き、店の奥の方にいつもの面子がそろっているのを確認してそちらへ歩みを寄せた。
「ああ、フランツ。遅かったじゃない。」
「よぉ、マリア、ウィル。」
「マルレの練習だったの?」
「まぁな。終わって電車飛び乗ってきたんだけど・・・。あれ?ミーナはまだ?」
「えっ、フランツ知らないの?」
「・・・なんだ?マリアも知らないのか?」
どうやら、皆して連絡が取れないらしい。
俺もこの同窓会が開催されると聞いて1週間、ミーナと連絡を取ろうとしても全く繋がらなかった。
「お前らも連絡つかないの?」
「って、フランツもか。どうしたんだろね?」
「う~ん、そんな長い間出かけるなら、前なら連絡くれてたんだけどさぁ~。どしたんだろ?」
確かにそうだった。
1ヶ月を超えるような公演活動などに入る前は、事前にいつごろ帰るからという連絡が皆に来ていた。
それもないということは、演奏活動ではないのか・・・?
「・・・・・ねぇ~、メリー!」
「ん~な~に~?」
店内に目を移すと、2つテーブルを挟んだ辺りにメリーが座っているのが目に入った。
隣には、メリーと同じように華美な衣装を身に纏う、彼女の友達らしき女性が座っている。
相変わらず暇だと言っては、事務所へ訪れるメリー。
第一の目的には、俺に会いに来るという、なんとも迷惑な話だ。
そして、更に迷惑というか困惑する理由が、『売り込み』に来るということだ。
メリーの所属する事務所は、再演をとマルレへ打診してきている。
しかし、メリーとは初めて共演して以来、全く共演していない。
っていうよりも、共演することは多分ないだろう。
安いピアニストということで、起用したらしいが、やはりそれまでの実力。
実力があり、これから伸びる期待ができれば、もう一度という話もあるが・・・。
マルレ側としては、彼女の起用は今後ありえないという回答。
それを事務所側に伝え、事務所側は納得したものの、彼女自身が納得できないのだろう。
最近では、事務員やカイにまで色目を使い始めているらしく、ほとほと困っているのだ。
その彼女たちの会話がふと耳に届く。
「こないだ、ドイツに来てた?」
「こないだっていつよ?」
「ん~と、3~4週間前ぐらい?」
「ああ、たぶん先生の家にレッスン行ったから来てたかなぁ~?」
メリー・・・、お前ちゃんと話せるのか・・・。
いつものは、やはり男専用か。
「なんで、あんな所歩いてたの?」
「えぇ?どこで見たの?」
「あそこって、ヤブ医者で有名な病院でしょ?そこから出て来るんだもん。ビックリしたわよ。」
「ああ、それか・・・。」
「しかも、ミーナと一緒だったし。」
ミーナの話が出るとは思わなかった・・・。
隣に座ったマリアに目配せすると、彼女もその話に耳を傾けていたらしい。
ヤブ医者の話は聞いた事がある。
ドイツの大学近くにある病院だ。
色々話を聞いたことがあるが、第一には初症状を見逃し、治療が遅くなる。
その結果治るはずだった病気を悪化させてしまうことがあるらしい。
「だってぇ~、ミーナがおてて痛い~って言うから、紹介してあげたのよ。」
「それで、なんでアンタが連れて行ったのよ?」
「先生の所にミーナも来ててさぁ、手が痛いっていうから病院連れて行ってあげたのよ。」
「でも、なんでその病院なのよ。その近くにもっといい病院あるじゃない。」
「えぇ~、そうなの~?まじで~?」
「ったくもう!ミーナ日本に帰ったらしいよ。」
そこで爆弾発言だった。
日本に帰った・・・?なんだそれ・・・。
「手の病気にかかったらしくて、悪化させてピアノ続けられなくなったんだって。」
「なんだぁ~、ホントに帰ったんだ?」
「ちょっ!ちょっと、その話詳しく聞かせてくれる?!」
俺の隣に座っていたマリアがいつの間にか、彼女たちに詰め寄っていた。
* * * *
「はぁ?恵が出かけた?」
『ええ、そうよ。桃が丘に行くって言ってたけど、聞いてないの?』
三善の家の最寄駅に着いたと同時に、買い物していく都合もあるので家へ電話をしてみる。
その電話に出たのは母さんだった。
その手にはどうやら、響一が抱き上げられているらしく、『だぁ~』とか『ぱぁぱ~?』とか声が聞こえる。
今日は、1本の取材があるとしか聞いてない。
「聞いてない。・・・何時ごろ、響一引き取ったの?」
『ん~と、確か昼食後あたりかしら?』
「・・・わかった。迎えに行ってくる。」
『遅くなりそうなら、電話しなさいよ。』
「・・・なんだそれ?」
『ま、明日にはのだめちゃん帰っちゃうんだし。夫婦水入らずで、ね?』
「要らないお世話だ!」
キョウちゃんは任せてねぇ~、というふざけた声とともに、『バイバ~イ』というかわいらしい声が耳に届く。
通話をOFFし、その携帯をもう一度操作する。
『oui?チアキ?』
「エリーゼ。そこに恵いるか?」
『今日は、午前中だけだったから、もう居ないわよ!』
「・・・だよな・・・。」
『どうかしたの?』
電話した先は、今日午前中恵に会っているエリーゼだ。
だが、案の定そこにも居ないらしい。
桃が丘へ行く事を話していたかどうか聞いてみたものの、知らないという答えが返る。
『・・・まさかねぇ・・・』
「何が?」
『今、チアキ何処に居るの?』
「えっと、実家近くの駅だけど。」
『なら、東京駅まで出てきて。そこから私もフランツ迎えに行かないと行けないから。』
そこで初めて知った。
「ジジィこっちに来てんのか?」
『相変わらずよ。ったく、リハーサル抜け出してまで来てるんだから。』
確か、オリバーがお守り役だった筈・・・。
うまく逃げられたか・・・。
じゃ、後で、とエリーゼとの通話が切れる。
携帯に表示される時間を確認すると、3時過ぎ。
メール・通話ともに問い合わせしてみても、届いている様子はない。
確認したあと、胸ポケットへそれを放り込む。
そして、一度出てきた改札へもう一度入るために、踵を返した。
さ、ミーナにのだめちゃんはどうしたのでしょうか?
続きをお楽しみにお待ち下さいvv
お読みいただきましてアリガトウゴザイマシタ!!