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パラレル小説と平行してUPしていきます。
今回のお話は、7777人目のキリバンを踏んだsakura様のご要望にお答えしております。
記憶の~からは少し離れます。
とりあえず、原作の最終話から何年後?という設定です。
では、sakura様。
大変長らくお待たせ致しました。
楽しんでいただけると光栄ですvv
では、続きからドウゾvv
Welcome Home 1
「センパーイ!お邪魔しマース!」
「ああ、ちょっと待って、少しで終わるから。」
「はい~」
チャイムを鳴らさずに、いつものように家の中へ入り込んできたのだめは自分の場所の如く、ソファーに座り込む。
俺は、3週間後に行く客演先の総譜のチェックを一通り終わらせるために、ピアノに向かっていた。
それも一区切りついたので、総譜やら近くにあるものを軽く片付ける。
「あ、そだ!」
何かを思い出したかのように、のだめは鞄を漁り始めた。
そして、目的のものを取り出し、俺に突きつけて来た。
「のだめの部屋に届いてました。真一くん宛ての手紙。」
「手紙?」
「この厚さですから、峰君ですよ。」
確かに差出人は「あなたの峰 龍太郎より☆」なんて、書いてある…。
それを受け取った俺は、ソファーに腰掛ける。
その横に、のだめが腰を掛けた。
「読む気しなくなる厚さだな…毎回。」
「何故今更手紙なんでしょうね?」
こうインターネットが世間に流通している中、あいつは絶対手紙で色々知らせてくる。
先輩早く開けてください!のだめも見マス!と催促されたので開けて便箋を広げた。
『よう、元気にしてるか?
こっちは、毎日暑くて、溶けそうだ。
そっちは、どうだ?
そうそう、R☆Sがこないだ…』
長い…しょうもないことばかりが並ぶから、ザッと飛ばして読んでいく。
あん、まだ読んでるのに!というのだめの言葉はあえて無視。
『で、ここからが本題だ!
お前さ、今度の夏休み?とかあるのかわからないが、
こっちに帰ってこないか?
久しぶりに皆で集まってみたいなぁと考え中だ。
日程については、やっぱり一番遠いし、しかも呼ばなきゃ他のメンバーに怒られそうだから、
お前の日程優先にしようかと思ってるんだ。
なるべく急ぎで連絡をくれ!色々準備は俺の方でなんとかするから。
キヨラも今日本に帰ってきてるし、菊池君とか海外組もバカンスを兼ねて日本に帰ってくるらしいんだ。
ということで、連絡待ってます。ついでにのだめにも聞いといてくれ!どうせ一緒に来るんだろ?
じゃぁ、そういう事で。
またな!
あなたの峰より☆』
今回の手紙の用件は最後の一枚に纏まる内容なのに、前振りのような9ページにも及ぶ手紙はなんなんだ…。
でも、思い出した。近頃忙しくて忘れてたけど…。
去年はのだめのリサイタルでブノワのところだったけど…。
「ムン、そうでした。バカンスどうしますか?」
「ああ、お前は?」
「のだめは、特に何もアリマセン。ガコも休みになるし。」
「じゃぁ、…日本に帰る?」
「ムキャァ!本当デスか?」
「ああ、ここ。峰から皆が集まれそうだから帰って来いって。」
「ホホウ。」
「お前一回も日本帰ってないし、丁度いいんじゃない?」
「先輩は?」
「俺は、こないだジジィについて一回日本帰ったけど。」
毎回、ミーナの鶴の一声で、シュトレーゼマンは遠く日本まで出掛けていく。
そのおもりをするのは、エリーゼか俺で。
この間は、俺が一緒に同行した。
「ずるいデス。のだめも帰りたい…」
「ホームシック?」
俺は、珍しいものを見るかのように、のだめの顔を覗き込む。
「違いますよ!カズオグッズゲトです!」
「またカズオかー!」
「ギャボー!」
付き合い初めても、どんなに女らしい顔を見せても、根本は変わらない。
変態で、カズオオタクで、奇声を発するやつ。
でも、こんな奴なのに。
心も身体も、惹かれるのは…俺なんだよな…。
「じゃあ、今年は日本に帰るか。」
「ハイ!ハゥ~久しぶり日本デスね。」
日本への帰国が突発的に決まった。
はい、序章部分ですね。
いったん区切ります。
プチ連載となりそうです。
記憶の~はやたらと毎回長かったので、
この連載については、このぐらいずつで少しずつ更新していきますので、
お付き合いのほどよろしくお願いします。
sakura様ご所望品は、次回作となりますかね?
楽しみにお待ち下さいvv