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先日から、拍手アイコンを設置したところ、
着々と拍手をポチッとなして頂いている様で、本当にありがとうございます!
そして、拍手コメントもたくさん残して頂いているみたいで・・・、
本当に涙流して『ありがと~~~~!』と叫びたいぐらいののんのんです。
本当にありがとうございます。
そして相も変わらずコメントを残していただける方々もいてくださり、本当に嬉しい限りです。
さっ、今日もサクサク更新ですよんvv
お楽しみいただけると幸いです。
本日は、poco a pocoシリーズ1作と、ご主人様シリーズ1作の投下っす!
では、1作目♪ サクサクいってみよ~!
続きからドウゾvv
2.subito(急に・・・)
「真一くん~~~!」
「パァーパ~~~~~!!」
だから、叫ぶなって!しかも二人して・・・。
隣に座った師匠も、苦笑いしている。
苦手な飛行機が空港に到着してから暫く、ソファーに座っていた。
そこへ恵と息子の響一が駆けてきた。
「おかえりなさい。」
「かえり~!」
「・・・ただいま。お願いだから叫ぶなって言ってるだろうが・・・。」
「いつも通りのお迎えですねぇ。こんにちは、のだめちゃん、キョウくん。」
「ミルヒーもおかえりなさい!」
「かえり~!」
響一は、早速ジジィに抱っこされて、はしゃいでる。
先ず第一に、父親に来ないのか・・・、オイ・・・。
「何、振られたような顔してるんデス?」
「なんでもない。」
「ありゃ、嫉妬ですねぇ~。」
「うるさい。」
「もう、のだめじゃだめですか?」
「・・・別に・・・。」
「相変わらず、カズオですねぇ~。」
差し出された手を取って立ち上がる。
ったく、ジジィが居なけりゃ・・・。
響一はジジィに抱っこされながら、俺はのだめと手をつないだまま空港をあとにした。
* * * *
泣く泣く、響一と離れたシュトレーゼマンは、迎えに来たオリバーに連れられて帰っていった。
いや、あれは連れ去られたっていうのが正しいか・・・。
「さっ、私たちもカエリマショウ!」
「ああ、おいで。響。」
「パパァ~」
電車に乗って帰る。
響一はベビーカーに乗って、ご機嫌だ。
「いっぱい、お土産届きましたよ。」
「ああ、三善の家からと、野田の家から。それとジジィが買ったやつだ。」
「本当に、おじいちゃんですねぇ~。ミルヒー。」
「孫かひ孫みたいに可愛がるからなぁ、響一を。」
舞台の上でのプロポーズ。
その後、結婚。
そして、それから6ヵ月後。
安産で誕生したのが、息子の響一。
俺と恵の子供だ。
1歳を迎えて、伝い歩きを初め、言葉もだいぶわかるようになってきた。
恵は、響一が1歳になるまで音楽活動は休止していたが、先週の演奏会から活動再開している。
「演奏会はどうだった?」
「今回は、年齢制限とかない演奏会だったから、いっぱいママさんとか子供たちも来てくれて。
小さい子にもわかるような曲やったので、大盛況でしたよ。」
「年齢制限なし?」
「はい、お子様OKのクラシック演奏会なんて無いじゃないですか。けど、一番聞いて欲しいのって、子供たちなんですよ。」
"感じることや体験することをたくさん経験させたい。"
これが、恵の教育方針。
恵も小さい頃から、興味のあることは全て経験させてもらったらしい。
じゃなきゃ、あの両親からピアニストは誕生してないか・・・。
俺みたいに、音楽をやることが当たり前じゃなかった分、色んな経験をしているんだろう。
音楽一本に絞った俺も、少なくとも色んな経験を子供の頃にしている。
辛い経験も中にはあったが。
「そうだなぁ、泣く子供OKな演奏会って少ないしな。」
「ホントですよ。のだめもキョウくん連れて行ける演奏会って少なかったし。」
「でも、響一の場合は、本物が近くに居たからな。」
「ですねぇ~。」
響一がおなかに居る頃。
出産ぎりぎりまでピアノを弾いた恵の音。
それに、俺が弾くヴァイオリンとピアノの音。
産まれる前から聞かせていたせいか、音楽の好きな子に育っている。
最寄り駅に着き、そこからは歩く。
秋風が吹き始めたパリ市内は、街路樹の色付きも進み、灰色の冬へと向けて着々と季節を巡らせていく。
「日本公演はどうでした?」
「相変わらず、音楽だけは一流だからなぁ、あの人も・・・。」
「ギャボッ、音楽だけ?」
「そ、音楽だけ。あとは、相変わらずなワガママ放題。」
「マーメイドジュースでしたっけ?あの美味しそうでない飲み物・・・。」
「ああ、毎回作るけど、飲みたいとは思わない物質だな。」
気に入った人にしか飲ませないジジィ特製ジュース。
まぁ、体力維持に欠かせないものや、滋養のいい物を全て混ぜただけの飲み物。
だから、見た目は悪いし、匂いも良いってものじゃない。
「打ち上げも、毎回通り、浴びるように酒飲んで遊びまわりやがるし・・・。」
「また京都までですか?」
「いや、今回は北海道・・・。」
「ほ、北海道?」
「北海道のすすきのまで行ってきた。」
国内で飛行機なんか乗りたくなかったのに・・・とため息だけが出る。
京都までなら新幹線っていう選択肢もあったのに。
「それはご苦労様でした。ミルヒーのおもり。」
「おもり~?」
「響一・・・、変な言葉覚えなくていい・・・。」
ぐんぐん、乾いたスポンジのような響一の頭は、色んな言葉を吸収する。
奇声を発声するのを恵に止めるように言っておいたが、きっと吸収しちゃってるだろうなぁ。
「昨日は、事務所行ってきましたよ。」
「事務所?何、また演奏会?」
「そです。明日真一くんも一緒に来て下さいって。」
「はぁ?俺も?・・・何も聞いてないけど・・・。」
「まぁ明日行けば分かりますって。」
含み笑いの恵に、これ以上聞いたところで、有効な情報を聞き出せそうもない。
言うとおり、明日事務所で聞けばいいだろう。
「悪いことじゃないですから大丈夫ですよ♪」
「ん、ならいい。今日は夕飯どうする?」
「水炊きの準備はして、おうち出てきましたよ?」
「鍋か・・・。寒くなってきたし調度いいな。」
「キョウくんの離乳食も一緒に煮た野菜で平気ですし、楽チンですよ。」
基本は、市販のペースト缶や離乳食用食品を利用している。
俺がやる時は、なるべく作るようにはしているが、恵にはそこまでの期待はできない。
鍋失敗した事ないとは言っていたから、安心はするけど、そもそもどうやれば失敗するんだ。
「なら、デザートだけ買って帰るか。」
「ワ~イ!デザト~☆何が良いですかねぇ~。」
「モンブランはどうだ。ちょうど旬だろ。」
「マロン~!それでいいです。」
「マロン~?」
響一には、少しだけなと話しかけると、う~と返事をされた。
スキップしながら、歩く恵に苦笑がこぼれる。
いつまで経っても、基本は変わらない恵。
これでも母親業はいちおうこなすのだから、出会った頃の当時からしたら革新的な進歩だろう。
* * * *
「やっと、キョウくん寝ました。」
「ん、ご苦労さん。カフェオレ飲むか?」
「はい~!近頃やっとコーヒー解禁ですね。」
「いや、これは妊婦も平気な奴だから。授乳期も平気なコーヒー。」
「ふ~ん、そんなのもあるんですねぇ。」
「日本で見つけてきた。無くなったら母さんに送って貰える様にしてきたぞ。」
「ありがとです。ふふ・・・オイシー・・・。」
湯気をフーと吹き、満面の笑みでカフェオレを口にする恵。
ソファーに座った隣に自分もカップを持って座る。
「昨日ですね、ちょっと昔のお話を聞いてきました。」
「昔の話?」
「はい。で、色々考えさせられました。」
「どうした?」
さっきよりも、幾分トーンが下がったように話す。
コクンとカフェオレを飲み込み、両手で持ったマグカップを膝近くに下ろした。
そして、俺に向かって聞いてきた。
「もし、もしですよ。・・・のだめが音楽やらなくなったら、真一くんはどうしますか?」
さ、物語が動き出す予感が・・・。
1からお気づきの方もおられると思いますが、
ミルヒーサイドの文章は色つきで投下しております。
本来なら、ここら辺も文才でなんとかしろよと言われそうですが、
そこまでの文才をのんのんに求めんといて下さいorz
というわけで、次回からは2視点のUPとしていきますよ。
えっとミルヒーサイドは、全くもってのんのん捏造作品ですので、
ご不快の方は、回れ右でお願いしますねvv
では、続きをお楽しみにvv
御拝読ありがとうございましたm( _ _ )m
のんのんさん読者にも喜んで頂いているみたいで嬉しいですね。
順調に息子ちゃん(響くん)が登場回数を重ねていい感じです。
親バカ、爺バカを発揮している人、いい感じです。
色々と伏線を張って頂いているとのことでありがとうございます。
私が新たに思い浮かんだイメージがこの伏線に入っている感じがします。
でも、私が言った内容に囚われてしまって伏線張りに苦労したのかなって思います。
ご苦労をおかけしますが、続きを楽しみにしていますよ。
この系統のお話はのんのんさんの好みの系統ですか?私個人の好みが色濃く反映されている気もしなくはないのですが・・・
やっと今日更新しますよ~。
引き続きお楽しみいただけるとうれしいです。
ホント、他の方々にもポチポチ拍手していただいていて嬉しい限りです。
ではでは、続きをお楽しみくださると嬉しいです。