の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。
ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。
かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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こんばんわvv
連休明けの初日です。
疲れました~。何やらバタバタドタドタする一日で・・・。
そうそう、アンケートしましたが、現在1:1の状態です・・・。
悲しいです!!これじゃ、決めかねます!!
というわけで、日にち延長~♪
とりあえず27日まで延長しようかな?
というわけで、お付き合いよろしくお願いします<(・◇・)
では、更新です。
今日はイチャイチャ書けるかな?
では、続きからドウゾvv
連休明けの初日です。
疲れました~。何やらバタバタドタドタする一日で・・・。
そうそう、アンケートしましたが、現在1:1の状態です・・・。
悲しいです!!これじゃ、決めかねます!!
というわけで、日にち延長~♪
とりあえず27日まで延長しようかな?
というわけで、お付き合いよろしくお願いします<(・◇・)
では、更新です。
今日はイチャイチャ書けるかな?
では、続きからドウゾvv
31.ノクターン
朝日に包まれる室内の明るさに眩しさを感じて、目を開いた。
レースのカーテン越しに漏れる淡い光。
「何時だ・・・今?」
右手をサイドボードの近くへ上げた。
そこへ置いた腕時計を見やる。
「・・・9時か・・・。」
久しぶりによく寝たかもしれない・・・。
そう思ってると、もぞもぞとシーツが動いた。
「真一くん?起きました?」
「恵?悪い、起こしたか。」
「ん~ん、平気デス。・・・おはようございます。」
「おはよう。」
まだまだ眠い顔の恵が、こちらを見ながら微笑む。
ネグリジェを着た体からは、大きく開いた胸元が白く光る。
左手で恵の頭を引き寄せて、自分の胸に抱く。
暖かい存在に、心が和む。
こないだまで、記憶をなくしていた俺。
危うく、この暖かな存在を手から逃しているところだったのだと、再度背中が冷たくなった気がする。
恵は、お決まりのように、俺のパジャマに顔を擦り付けて、
「はふぅ~ん、良いにおい・・・」
「・・・変態。」
「クスクス・・・そんな変態が好きなくせに。」
「っこのやろ!」
「ぎゃぼー!ギブギブ!ロープです!」
恵の首に腕を回して少し締め上げる。
バタバタと手足を動かして逃げようと動く恵。
いつの間にか二人がかぶっていた布団は足元の方へ追いやられていた。
首に回した腕を外し、両手で恵の頬を捉えた。
少し暴れた結果、上気した頬がピンク色に染まる。
捉えた手に、恵の手が重なる。
「へへ・・・恥ずかしいデス。」
「・・・だな。」
「今日は、オケの顔合わせでしたよね?」
「ああ、話するだけだから午後からだけど。」
「じゃぁ、午前中征子ママが来るまで一緒に居られます?」
「お望みとあらば・・・?」
「ウム、苦しゅうない!」
「調子にのるな!」
「ウミュ~~~、顔つぶれましゅ。」
「ブッ、変な顔!」
「してるの真一くんでしょ!もう、カズオ!」
「カズオじゃねぇ!」
いつものちょっとしたやり取り・・・。
それだけで、胸の中が暖かくなる気がした。
それは恵も一緒のようで、
「やっぱり、恥ずかしい・・・。」
「そう?」
「のだめ、どんな顔してます?」
「・・・真っ赤。」
「ギャボッ!・・・真一くんこそ真っ赤ですよ?」
「お前のが移ったんだよ。」
「のだめこそ、真一くんのが移りました!」
む~~と顔を合わせて睨めっこ。
その後、二人同時に笑い出す。
ニコニコと笑う、あいつの顔。
俺は、手に力を少し入れて、恵の唇に自分のを重ねた。
少し冷たくなった恵の脚が、俺の脚に絡みついた。
『もしもし、のだめちゃん?』
「征子ママ!おはようゴザイマス!」
『おはよう。・・・良く眠れた?』
「はいっ!バッチリです。」
『そう、なら良かった。真一は?』
「居ますよ!ちょっと待って下さいね・・・。」
プリゴロ太のマーチが聞こえて、携帯への着信を知らせる。
のだめは、携帯の通話ボタンを押して話始めた。
もちろん、相手は征子ママ。
寝室におきっぱなしにしていた、携帯で話をしながら真一くんのいるもう一室の部屋へ移動する。
その部屋には、グランドピアノが用意されていて、そのピアノの前に真一は座り、楽譜を見つめていた。
「真一くん。征子ママです。」
「ああ、もしもし?」
『おはよう。良く寝れたみたいねぇ?』
「何?」
『・・・別にぃ。・・・ところで、今日なんだけど。』
「含みのある言い方で終わるなよ・・・。」
『気にしない気にしない。どうせカラかってるだけだから!』
「・・・切るぞ・・・。」
『そんな態度でいいのかなぁ?これから自分の嫁を預ける母親に対して?』
「うっ・・・。で、何?今日の話?」
『そうそう、午後何時からなの?』
「午後3時に桃が丘だけど。」
『そう、なら3人でランチしましょ。店はこっちで予約しとくから。』
「・・・ちょっと待って。恵!母さんがランチしようって言ってるけど、平気?」
「平気デス!真一くんも一緒でしょ?」
「ああ。母さん?平気だって。じゃぁ、外で待ち合わせた方が良い?」
『直接あとで、お店の住所メールするからそこに来なさい。ヒミツなんでしょ?』
恵が帰国しているのは、トップシークレット。共演の話しがヒミツという理由以外でも・・・。
峰やら真澄やらにバレて、連れ出されたら・・・
きっと恵のことだから、何かしら話してしまう気がする・・・。
というわけで、なるべく外への外出は控えるか、タクシー使って直接目的地まで行くしかないだろう。
じゃぁ、後でね。という母親に、わかったと短い返事をして携帯を切った。
「お食事ですか?何食べれるんだろ?」
「早速食い気かよ。」
「これでも、少しつわりあって食べられないもの増えたんですよ!」
「たとえば?」
「納豆でしょ。炊き立ての御飯。匂いの強いもので暖かいものは全般NGです。」
「・・・そのまま納豆は食えなくなってくれ。」
「ギャボン!ヒドイです!納豆大好きなのに食べられなくなっちゃったのに、このままだなんて!」
「別にいいだろ、あんな腐った豆食わなくたって。」
「腐ってんじゃないデスよ!発酵です!」
ふんと、鼻息荒く納豆談義が続きそうなので、ここらで話題を変えないと・・・。
「適当に服詰めてきたけど、入るのか?」
「たぶん、平気だと思いますよ。まだそんなに出っ張ってるわけじゃないし。」
「まぁ、元々ワンピース多いしな。」
「そだ!ヨーコに連絡してマタニティ作ってもらわないと!」
「・・・根本的なこと聞いて良い?」
「ナンデスカ?」
「お前両親に話したの?妊娠のこと・・・。」
「ハウァ!・・・忘れてました・・・。」
「やっぱり・・・。」
「ムゥ~!それどころじゃなかったんですよ!」
「悪い・・・。俺のせいだよな。」
「・・・それもありますけど・・・」
「否定なしかよ。」
「だから、それもあるんですけど、のだめだって演奏会控えてたし。結構いっぱいいっぱいだったというか?」
案の定忘れてるし・・・。
それも仕方がないか・・・。
俺もあんな状態だったし、色々迷惑かけたしな。
恵はそれだけじゃないとは言ってるけど、それが大半を占めるだろ。
「なら、・・・ちょっとそれ待って。」
「えっ?」
「お前の両親に伝えるの。・・・俺からするから・・・。」
「いいですよ!のだめがします。」
「いいんだ!俺にさせて。」
「ん~?解かりました。」
少し訝しげな表情の恵。
まだ聞きたげな表情だったが、それをあえて無視。
そうしていると、ピアノの上に広がった楽譜を恵が覗き込んでいた。
「あれ?またブラームスやるんですか?」
「ああ、さっきジジィからメールが来た。」
「シューマンに、ブラームスですか?恋の三角関係?」
「へぇ、知ってるんだ。」
「のだめだって、音楽院卒ですよ!アナリゼの授業でやりました!フーン。」
好きな色恋ネタだから、覚えていたに違いないけれど・・・。
この選曲を発表したら、きっと真澄あたりが食いつきそうだな?
峰はわからないって顔しそうだし・・・。
俺がクスクス笑いだしたのを、へっ?という顔して見る恵。
「ミルヒー、シューマンのピアコンで何か言ってました?」
「いや、『良い選曲した』とは書いてあったけど。」
それならいいです。とピアノの上のブラームス交響曲第1番の総譜を手に取りパラパラと捲っている。
確か、初めてR☆Sオケでやった曲。
その後、あいつは急にコンクールに出ると言い出して。
それも失敗に終わったけど・・・。
コンヴァトに入学するきっかけにはなったから・・・、恵の分岐点の曲といえばそうなのだろう。
「のだめ、この曲聞いて、先輩に着いていきたいと思って、コンクール出たんですよ。知ってました?」
「・・・ん、なんとなくだけど。」
「結局失敗したけど、あそこで成功する運命じゃなかったんですよね?」
「えっ?」
「あのまま成功してたら、天狗の鼻になって、今頃ボキッて折れてたかもしれません。」
そう言ってクスクス笑う恵。
それに、パリではなく他の国に行ってたかも知れませんし。と言う。
少なくとも、コンヴァトでのレッスンや最終目的として出たコンクールでの優勝。
それらを経験してきた恵に取ってみれば、世界はそんなに甘くないということ。
甘くないどころか、世界は広すぎて、途方にくれるというところだろうか。
天狗の鼻で、世界を回ったところで良い結果が得られるわけじゃない、というところか。
「楽しみです。成長した真一くんのブラームス。」
「まぁ、見てろって。目にもの見せてやる。」
「ホホゥ~、さすがオレ様千秋様☆」
「喧嘩売るきか?」
「い~え~、そだ!コンチェルトののだめの楽譜はありますか?」
「いやまだ。たぶん今日顔合わせのときに手に入るから。」
「そですか。でも確かこんな曲?」
そう言って、俺の隣に座り。鍵盤の上に指を走らせる。
冒頭部分のみをさらりとやりのける。
この耳の良さは、やっぱり天性のものだろうな。
「聞いたことあるんだ?」
「はい、アナリゼの授業で。その前にも映画か何かで聞きました。」
「ふ~ん、今日楽譜もらってきたら、構成とかどうするか話しあいしよう。」
「分かりました!」
オレは立ち上がり、壁時計に目をやる。
11時過ぎ。
母さんとの待ち合わせは12時に店。
「少し早いが、出るか?」
「ハイ!・・・お散歩はできないですよね?」
「誰かに見られたらどうする。」
「ですよね?・・・なら諦めます。」
「途中、店で服見よう。少し滞在するのに足りなそうだし、お前の服。」
「やた!お買い物!・・・ガボン、でものだめお金無いですよ?」
「オレが出すからいいよ。」
やた!と再び声を上げるのだめを見ながら、俺は出掛ける準備を始めた。
長い!ちょっと切るために、征子ママとのお食事会は次回ということでvv
時系列でいうと、今回の31.午前中→32.征子ママ食事会→30.桃が丘となります。
ん~、二人のイチャイチャを書くと、どうも会話文が多くなる。
普段、無口な真一くんは、のだめちゃん相手だとどうも饒舌になるらしいし・・・
ま、書いてて楽しいですけどvv
ではここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。
引き続きよろしくお願いします。
コメントいただけると嬉しい&ありがたいですm( _ _ )m
朝日に包まれる室内の明るさに眩しさを感じて、目を開いた。
レースのカーテン越しに漏れる淡い光。
「何時だ・・・今?」
右手をサイドボードの近くへ上げた。
そこへ置いた腕時計を見やる。
「・・・9時か・・・。」
久しぶりによく寝たかもしれない・・・。
そう思ってると、もぞもぞとシーツが動いた。
「真一くん?起きました?」
「恵?悪い、起こしたか。」
「ん~ん、平気デス。・・・おはようございます。」
「おはよう。」
まだまだ眠い顔の恵が、こちらを見ながら微笑む。
ネグリジェを着た体からは、大きく開いた胸元が白く光る。
左手で恵の頭を引き寄せて、自分の胸に抱く。
暖かい存在に、心が和む。
こないだまで、記憶をなくしていた俺。
危うく、この暖かな存在を手から逃しているところだったのだと、再度背中が冷たくなった気がする。
恵は、お決まりのように、俺のパジャマに顔を擦り付けて、
「はふぅ~ん、良いにおい・・・」
「・・・変態。」
「クスクス・・・そんな変態が好きなくせに。」
「っこのやろ!」
「ぎゃぼー!ギブギブ!ロープです!」
恵の首に腕を回して少し締め上げる。
バタバタと手足を動かして逃げようと動く恵。
いつの間にか二人がかぶっていた布団は足元の方へ追いやられていた。
首に回した腕を外し、両手で恵の頬を捉えた。
少し暴れた結果、上気した頬がピンク色に染まる。
捉えた手に、恵の手が重なる。
「へへ・・・恥ずかしいデス。」
「・・・だな。」
「今日は、オケの顔合わせでしたよね?」
「ああ、話するだけだから午後からだけど。」
「じゃぁ、午前中征子ママが来るまで一緒に居られます?」
「お望みとあらば・・・?」
「ウム、苦しゅうない!」
「調子にのるな!」
「ウミュ~~~、顔つぶれましゅ。」
「ブッ、変な顔!」
「してるの真一くんでしょ!もう、カズオ!」
「カズオじゃねぇ!」
いつものちょっとしたやり取り・・・。
それだけで、胸の中が暖かくなる気がした。
それは恵も一緒のようで、
「やっぱり、恥ずかしい・・・。」
「そう?」
「のだめ、どんな顔してます?」
「・・・真っ赤。」
「ギャボッ!・・・真一くんこそ真っ赤ですよ?」
「お前のが移ったんだよ。」
「のだめこそ、真一くんのが移りました!」
む~~と顔を合わせて睨めっこ。
その後、二人同時に笑い出す。
ニコニコと笑う、あいつの顔。
俺は、手に力を少し入れて、恵の唇に自分のを重ねた。
少し冷たくなった恵の脚が、俺の脚に絡みついた。
『もしもし、のだめちゃん?』
「征子ママ!おはようゴザイマス!」
『おはよう。・・・良く眠れた?』
「はいっ!バッチリです。」
『そう、なら良かった。真一は?』
「居ますよ!ちょっと待って下さいね・・・。」
プリゴロ太のマーチが聞こえて、携帯への着信を知らせる。
のだめは、携帯の通話ボタンを押して話始めた。
もちろん、相手は征子ママ。
寝室におきっぱなしにしていた、携帯で話をしながら真一くんのいるもう一室の部屋へ移動する。
その部屋には、グランドピアノが用意されていて、そのピアノの前に真一は座り、楽譜を見つめていた。
「真一くん。征子ママです。」
「ああ、もしもし?」
『おはよう。良く寝れたみたいねぇ?』
「何?」
『・・・別にぃ。・・・ところで、今日なんだけど。』
「含みのある言い方で終わるなよ・・・。」
『気にしない気にしない。どうせカラかってるだけだから!』
「・・・切るぞ・・・。」
『そんな態度でいいのかなぁ?これから自分の嫁を預ける母親に対して?』
「うっ・・・。で、何?今日の話?」
『そうそう、午後何時からなの?』
「午後3時に桃が丘だけど。」
『そう、なら3人でランチしましょ。店はこっちで予約しとくから。』
「・・・ちょっと待って。恵!母さんがランチしようって言ってるけど、平気?」
「平気デス!真一くんも一緒でしょ?」
「ああ。母さん?平気だって。じゃぁ、外で待ち合わせた方が良い?」
『直接あとで、お店の住所メールするからそこに来なさい。ヒミツなんでしょ?』
恵が帰国しているのは、トップシークレット。共演の話しがヒミツという理由以外でも・・・。
峰やら真澄やらにバレて、連れ出されたら・・・
きっと恵のことだから、何かしら話してしまう気がする・・・。
というわけで、なるべく外への外出は控えるか、タクシー使って直接目的地まで行くしかないだろう。
じゃぁ、後でね。という母親に、わかったと短い返事をして携帯を切った。
「お食事ですか?何食べれるんだろ?」
「早速食い気かよ。」
「これでも、少しつわりあって食べられないもの増えたんですよ!」
「たとえば?」
「納豆でしょ。炊き立ての御飯。匂いの強いもので暖かいものは全般NGです。」
「・・・そのまま納豆は食えなくなってくれ。」
「ギャボン!ヒドイです!納豆大好きなのに食べられなくなっちゃったのに、このままだなんて!」
「別にいいだろ、あんな腐った豆食わなくたって。」
「腐ってんじゃないデスよ!発酵です!」
ふんと、鼻息荒く納豆談義が続きそうなので、ここらで話題を変えないと・・・。
「適当に服詰めてきたけど、入るのか?」
「たぶん、平気だと思いますよ。まだそんなに出っ張ってるわけじゃないし。」
「まぁ、元々ワンピース多いしな。」
「そだ!ヨーコに連絡してマタニティ作ってもらわないと!」
「・・・根本的なこと聞いて良い?」
「ナンデスカ?」
「お前両親に話したの?妊娠のこと・・・。」
「ハウァ!・・・忘れてました・・・。」
「やっぱり・・・。」
「ムゥ~!それどころじゃなかったんですよ!」
「悪い・・・。俺のせいだよな。」
「・・・それもありますけど・・・」
「否定なしかよ。」
「だから、それもあるんですけど、のだめだって演奏会控えてたし。結構いっぱいいっぱいだったというか?」
案の定忘れてるし・・・。
それも仕方がないか・・・。
俺もあんな状態だったし、色々迷惑かけたしな。
恵はそれだけじゃないとは言ってるけど、それが大半を占めるだろ。
「なら、・・・ちょっとそれ待って。」
「えっ?」
「お前の両親に伝えるの。・・・俺からするから・・・。」
「いいですよ!のだめがします。」
「いいんだ!俺にさせて。」
「ん~?解かりました。」
少し訝しげな表情の恵。
まだ聞きたげな表情だったが、それをあえて無視。
そうしていると、ピアノの上に広がった楽譜を恵が覗き込んでいた。
「あれ?またブラームスやるんですか?」
「ああ、さっきジジィからメールが来た。」
「シューマンに、ブラームスですか?恋の三角関係?」
「へぇ、知ってるんだ。」
「のだめだって、音楽院卒ですよ!アナリゼの授業でやりました!フーン。」
好きな色恋ネタだから、覚えていたに違いないけれど・・・。
この選曲を発表したら、きっと真澄あたりが食いつきそうだな?
峰はわからないって顔しそうだし・・・。
俺がクスクス笑いだしたのを、へっ?という顔して見る恵。
「ミルヒー、シューマンのピアコンで何か言ってました?」
「いや、『良い選曲した』とは書いてあったけど。」
それならいいです。とピアノの上のブラームス交響曲第1番の総譜を手に取りパラパラと捲っている。
確か、初めてR☆Sオケでやった曲。
その後、あいつは急にコンクールに出ると言い出して。
それも失敗に終わったけど・・・。
コンヴァトに入学するきっかけにはなったから・・・、恵の分岐点の曲といえばそうなのだろう。
「のだめ、この曲聞いて、先輩に着いていきたいと思って、コンクール出たんですよ。知ってました?」
「・・・ん、なんとなくだけど。」
「結局失敗したけど、あそこで成功する運命じゃなかったんですよね?」
「えっ?」
「あのまま成功してたら、天狗の鼻になって、今頃ボキッて折れてたかもしれません。」
そう言ってクスクス笑う恵。
それに、パリではなく他の国に行ってたかも知れませんし。と言う。
少なくとも、コンヴァトでのレッスンや最終目的として出たコンクールでの優勝。
それらを経験してきた恵に取ってみれば、世界はそんなに甘くないということ。
甘くないどころか、世界は広すぎて、途方にくれるというところだろうか。
天狗の鼻で、世界を回ったところで良い結果が得られるわけじゃない、というところか。
「楽しみです。成長した真一くんのブラームス。」
「まぁ、見てろって。目にもの見せてやる。」
「ホホゥ~、さすがオレ様千秋様☆」
「喧嘩売るきか?」
「い~え~、そだ!コンチェルトののだめの楽譜はありますか?」
「いやまだ。たぶん今日顔合わせのときに手に入るから。」
「そですか。でも確かこんな曲?」
そう言って、俺の隣に座り。鍵盤の上に指を走らせる。
冒頭部分のみをさらりとやりのける。
この耳の良さは、やっぱり天性のものだろうな。
「聞いたことあるんだ?」
「はい、アナリゼの授業で。その前にも映画か何かで聞きました。」
「ふ~ん、今日楽譜もらってきたら、構成とかどうするか話しあいしよう。」
「分かりました!」
オレは立ち上がり、壁時計に目をやる。
11時過ぎ。
母さんとの待ち合わせは12時に店。
「少し早いが、出るか?」
「ハイ!・・・お散歩はできないですよね?」
「誰かに見られたらどうする。」
「ですよね?・・・なら諦めます。」
「途中、店で服見よう。少し滞在するのに足りなそうだし、お前の服。」
「やた!お買い物!・・・ガボン、でものだめお金無いですよ?」
「オレが出すからいいよ。」
やた!と再び声を上げるのだめを見ながら、俺は出掛ける準備を始めた。
長い!ちょっと切るために、征子ママとのお食事会は次回ということでvv
時系列でいうと、今回の31.午前中→32.征子ママ食事会→30.桃が丘となります。
ん~、二人のイチャイチャを書くと、どうも会話文が多くなる。
普段、無口な真一くんは、のだめちゃん相手だとどうも饒舌になるらしいし・・・
ま、書いてて楽しいですけどvv
ではここまでお付き合いいただきましてありがとうございました。
引き続きよろしくお願いします。
コメントいただけると嬉しい&ありがたいですm( _ _ )m
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