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の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。 ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。 かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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おお!大台30到達です!!

本人が一番ビックリしてますvv

これも、お付き合いしていただける皆様のおかげと

感謝の言葉でいっぱいです。

このお話しもうちょっと続きますので、引き続きお付き合いの程よろしくお願いします。

あと、キリリク踏んでいただいたsakura様!

申し訳アリマセンが、話は出来てますが、この記憶の~が落ち着いてから投下しようかと考えていますので、もう暫くお待ちくださいませm( _ _ )m

ん~・・・眠い!!(→寝てないんです。コーヒー飲んだら目が冴えちゃった・・・)

今回のミルヒーとのコンチェルト曲は決まっていますが、

何でこの曲にしたのかはまだ秘密でvv

たぶん、本誌の方とかとは、重ならないような楽曲選んだツモリですが・・・。

とりあえず、ガンバリマス!

では、続きからドウゾvv


30.ピアニスト


のだめとR☆Sオーケストラの共演は、1ヶ月半後。
つまりは、ちょっと急ぎ目に色々とあわせなくてはいけない・・・。
まぁ、きっとあのオケであれば短期集中の方が、いい結果が得られそうだから心配はない。
あのオケは常に進化を続けている。
その証拠に、常任指揮者以外にも数多くの客演指揮者と、多くの成功を掴み取っている。
相変わらず経営関係は峰と木村(沙悟浄)が行っているらしい。
現在の常任指揮者は、相変わらず松田さん。
今回は、シュトレーゼマンに席をゆずるらしい。

日本に着いた昨日、裏軒へ電話をすると、興奮気味の峰に延々1時間近く電話に捕らわれた。
その横で、必死に話しに入らないよう、奇声を出してしまう口を必死に塞ぐ恵の姿に少し笑った。

今日は、顔あわせということで、午後の少し遅めの時間に集合。
練習場所は、相変わらず桃ヶ丘音大の練習場を借りているらしい。
興奮気味の峰によると、久しぶりに巨匠が日本で、しかもこの大学で創立したオケで振るということで、学校内が少し浮き足立った状態だという。

チケットは、もうすでに売り出されているらしく、完売御礼。
このままうまく行けば、再公演なんて話も出そうだと言っていた。

大学構内に足を踏み入れた瞬間。
ところどころで、ちょっと驚きに近い声が聞こえる。

今この学校で習っている奴らにとってみれば、夢のような状況だろう。
ヴァイオリンの三木清良。チェロの菊池亨。オーボエの黒木康則。フルートの相沢舞子。
打楽器専門の奥山真澄。CDデビューも果たしている鈴木萌・薫姉妹。
それぞれ、海外での活躍ならびに国内でも大いに活躍する彼らが一同に揃うのだ。

で峰が言っていたのは、

「第一には、お前とシュトレーゼマンがやっぱり人気を掻っ攫ってくんだよ!」

俺だって、俺なりに頑張っている。その結果が指揮コンの優勝や、数々の公演の成功など、
小さな記事だが取り上げられることも多くなってきている。

だが、やはり巨匠には勝てるはずが無い。
巨匠が振るというだけで、地方の人間が都内に出向いてくるのだ。
音楽が無けりゃ、どうしようもない人だけど・・・。やはり音楽に対してだけは尊敬できる人。
フランツ・フォン・シュトレーゼマン。

大いに活躍する若き音楽家と世界の巨匠、そして新人ピアニスト野田恵が奏でる音楽。

今からワクワクするのは、俺だけじゃないはずだ。

構内は少しキャアキャア煩いような気がした。
俺は周りの喧騒には全く目もくれず目的の場所へ向かって歩いた。



「お~~!親友!元気にしてたか?」
「きゃぁ~~~~~~、千秋様ぁ~~~~~!!」

ドアを開けた瞬間に懐かしい声が聞こえた。
聞こえたというより、叫んだ声が耳に入った・・・という方が正しいか・・・。

「よう。久しぶり。」
「俺がフランス行った以来だから、ホント久しぶりだなぁ。」
「お元気そうでなによりですわ。」

一番の古株のこの二人が話しかけてくるのが当たり前になっている。
案の定、ちらほら見える団員の中に、顔を見たこと無い奴も居る。

「や、久しぶり。電話ありがとう。」
「菊池。」
「千秋君!久しぶり!」
「清良。こないだ電話したばっかりなのに良く来れたな?」
「僕はちょうど、コッチに用事があったからね。」
「私は、休暇も兼ねて丁度日本に帰国してたの。」

そう言って話しかけてきた留学組の菊池に清良。
黒木くんと相沢は、明日到着予定らしい。

「なぁ、千秋!シュトレーゼマンは?」
「日本にはいるみたいなんだけど、他の仕事に行っている。今日のところは、俺から説明しておけだってさ。」
「ふ~ん。詳しいこと聞いてないんだけど。曲目は?」
「揃ったら発表するから。」

というわけで、近況報告やら雑談が始まる。
そんな中、女からメールが届いたのかイソイソとそこから外れていく菊池に、皆から冷ややかな目がそそがれる。
峰は、相変わらず清良を「赤いルビー!!」なんて叫ぶもんだから、殴り倒されているし。
真澄は、俺の腕にしがみついて、本物!!なんて抱きついてきそうだから、俺は必死で逃げた。

そして、集合時間を迎える。
ここで、日本人のいいところは、時間通りに集まってくれるところだろうか?
どうにも外人は時間にルーズなところがあるから、マルレではこうはいかない・・・。

「おーい、そろそろ始めるから。今日は楽器使わねぇから、下ろしといていいぞ!・・・じゃっ、千秋よろしく!」
「・・・久しぶりの人もいるけど、初めての人もいるのまずは自己紹介から・・・。
この初期常任指揮者の千秋真一です。今日は師匠であるシュトレーゼマンの代わりに今回の公演について少し話があるので、皆に集まってもらいました。
今回の公演は、聞いての通り、シュトレーゼマンが指揮台へ立ちます。
そして、ピアノコンチェルトをやります。」
「ピアノ?誰を呼ぶの?」

そう聞いてきたのは、今回この公演のコンミスの清良。

「シュトレーゼマンが、『今回のソリストは、公演日1週間前まで公開しない』と言っているんだ。」
「「「「ソリストを公開しない?」」」」

部屋全体がガヤガヤと騒がしくなる。
それを峰が、いいから続きまだあるから!というと程なくして静かになっていく。

「共演者についても、同様に1週間前まで公開しないらしい。
シュトレーゼマンがそう言っている以上、これは実行に移されます。
しかも、シュトレーゼマンがこのオケの練習に参加できるのは2週間前からとなります。
そこで、俺が代理でリハーサルをやるように言われてる。」
「代理?」
「ああ、あくまで本番はシュトレーゼマン。2週間前までは俺が指揮者としてリハを行います。」
「千秋君は、ソリストに会ってるの?」
「シュトレーゼマンからはもう一つ頼まれていることがあるんだ。俺がソリストとこのオケとの連絡役になること。だから、俺はソリストにはもう会っている。」

清良が、皆を代表する形で色々聞いてくる。
それを皆にわかるように俺は話す。

「ソリストは女の子?」
「・・・お前はそこにしか興味ないのか菊池?」
「これは大切なことだよ?」

めがねの奥の目が光るように感じる・・・。

「・・・女だ。これしか、今は言えない。」
「カワイイ?」
「それは・・・、人の好みの問題だからなんとも・・・。」
「千秋君はかわいいと思う?」
「答える義務はない!」
「ケチだなぁ・・・。」
「ちょっと菊池!キリが無い!千秋まだ続きあるんだろ?」

話が進まないのに業を煮やした峰が叫んだ。


「曲目は、シューマンの「ピアノ協奏曲作品54」そしてオーケストラ演奏としてブラームス交響曲第1番」だ。」
「ブラームスまたやるの?」
「シュトレーゼマンとは初めてだろ?」
「シューマンのピアコンは、何回かやったことあるから大丈夫かな?僕は。」

ブラームスに引っかかったのは清良。
ソリストが女とわかった途端に、コンチェルトに引っかかったのは菊池・・・。

「千秋様、それにしても因縁が色々ありそうな選曲ですわね?」

アナリゼしている奴なら、きっと知っている有名な話。
最愛の妻クララを持つシューマン。そしてその妻に恋する若き音楽家ブラームス・・・。
3人ともとても有名なピアニスト。そして作曲家。
神に愛された二人の音楽家。二人の天才音楽家が見せられた女性クララ・シューマン。
確かに因縁が多くあるだろうな。

「ソリストが先にコンチェルト曲を決めて、その後、その曲に当てるようにシュトレーゼマンがオーケストラ曲を決めたんだ。」
「・・・さすがシュトレーゼマンらしい選曲ですわね。」

納得するように話すのは真澄。
峰は何の話?という顔をしている。

「というわけで、今日は楽譜のみ配るので各自次回のリハまでにさらってきてくれ。特にコンチェルトの方中心に。」

今日は以上!解散!といって、俺は指揮台から降りる。
室内は、まだガヤガヤと騒がしい。

「おい千秋!このあと時間あるか?」
「・・・長くなければ、平気だけど?」
「なら、俺んち行こうぜ!久しぶりに親父が会いたがってるし!」
「千秋様がいくなら私もご一緒します!」

案の定、飛び掛ってきそうな勢いの真澄。
峰の隣には、いつもどおり清良が並ぶ。

珍しいことに菊池も着いてきた・・・。
裏軒は大学近くなので、すぐ到着する。

中に入って、いつもどおり俺は「クラブハウスサンドとエスプレッソ」と頼む。
峰の親父さんと二言三言会話する。

「なぁ、聞きたいことがあったんだ。」
「?何?」

何時になく真剣な顔をする峰が俺を見つめていた。

「この記事と、こっちのネット記事・・・。のこと。」
「・・・コレか・・・。」
「怒ったってことは、Ruiとのことは嘘なんだよな?」

いつしか、真澄も清良も、そして菊池も俺を見ていた。
のだめのことをソウルメイトだという峰。
なんだかんだと対立するけど、のだめのことを心配する真澄。
いつの間にか仲良くなってた清良。
・・・菊池は放って置こう・・・。

「ありえないだろ・・・。」
「・・・ハァ~~~~・・・、だよなぁ~」
「どうせ、本人に確かめもせず掲載された記事なんですよね?全く人騒がせな!!」
「・・・のだめちゃんは大丈夫なの?」
「ああ、話したし、大丈夫だ。」

皆が一律ホッとするのがわかった。
遠く離れたパリにいる大切な仲間を思いやってくれている皆に感謝した。
けれど・・・。

「あの記事、俺とのだめに流したの真澄・・・だったよな?」
「ええ、そうですわ・・・、って?えっ?」

俺の雰囲気が変わるのを敏感に反応する面々・・・。
一睨みすると、皆が石化するように固まる。
真澄なんかガタガタと青くなって震えてるし・・・。
まぁ、これぐらいで勘弁してやるか・・・。

「親父さん包んでくれる?」
「あいよ!」

しばらくすると、丁寧に包まれた包みを受け取る。
代金を机の上に置き、

「じゃ、俺帰るから。」
「「「「・・・・ハイ・・・・」」」」

そのまま化石化する面々を残して俺はのだめの待つホテルへ急いだ。
















俺様千秋様完全復活?

とりあえず、コンチェルトの楽曲が決まりました。

なぜこの曲にしたのかは、物語の中でおいおいお話ししますvv

コメントいただけるとうれしいですvv

お付き合いいただきましてありがとうございました。

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