の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。
ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。
かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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はい~!お久しぶりの更新ですvv
いやいや、なんか9月~11月にかけて怒涛な毎日を過ごしているのんのんであります。
それにつけくわえ、ここのSS投下など、趣味に走る毎日!
子供にゴメンと思いながらも、日々ツラツラと生きております。
ココのところ寒くなってきましたが、皆さま体調崩されてませんか?
ん~、本家の方が最終回を迎えなんとなく、心にポッカリ穴が開く感じで、
寂しい&番外編楽しみ(おおう、ちょっとネタバレ?)であります。
いちおう、このブログはまだ続ける気ありますので、
引き続きお付き合いの程よろしくお願いします。
では、記憶の~です!!
さ、今回からついにクライマックスに向けて突っ走り始める予定です。
時系列等、わかりづらい箇所は、後日投下にて、フォローします・・・。
では、続きからドウゾvv
いやいや、なんか9月~11月にかけて怒涛な毎日を過ごしているのんのんであります。
それにつけくわえ、ここのSS投下など、趣味に走る毎日!
子供にゴメンと思いながらも、日々ツラツラと生きております。
ココのところ寒くなってきましたが、皆さま体調崩されてませんか?
ん~、本家の方が最終回を迎えなんとなく、心にポッカリ穴が開く感じで、
寂しい&番外編楽しみ(おおう、ちょっとネタバレ?)であります。
いちおう、このブログはまだ続ける気ありますので、
引き続きお付き合いの程よろしくお願いします。
では、記憶の~です!!
さ、今回からついにクライマックスに向けて突っ走り始める予定です。
時系列等、わかりづらい箇所は、後日投下にて、フォローします・・・。
では、続きからドウゾvv
41.行進曲
『ブーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・』
「大変長らくお待たせいたしました。開演5分前をお知らせいたします。どうぞ、お席へお戻りくださいませ。」
「ならびにお客様へお願い申し上げます。ホール内での携帯電話・PHSなど、音の出る機械の御使用は、演奏に差し支えますので、ご遠慮いただきますようお願いいたします。」
「演奏始まりますと、緊急の場合を除きまして、ホール全扉を閉めさせていただきますので、お手洗い等は、休憩時間等におすましいただけますようお願いいたします。」
ホール内に、アナウンスが響いた―――――。
「初めまして。」
「初めまして、野田恵です。」
「今日はよろしくお願いしますね。」
「ハイ!・・・お手柔らかにお願いします☆」
そう挨拶して、のだめが応対した人物。
それは、クラシック・ライフの編集者兼記者でもある、河野けえ子さん。
なんで、二人で会ってるかって?
それは・・・
『のだめちゃ~ん!ピアノは順調ですかぁ~?』
「順調デスよ!・・・ミルヒーこそ、腰大丈夫ですか?」
『おおう!心配してくれるののだめちゃんだけで~すぅ!』
「いちおう、俺も心配はしてますけど?」
『あ、千秋!!あなたはイインデスヨ!のだめちゃんを出しなさい!!』
本番当日まで、2週間を切った頃、
唐突にミルヒーから電話が来た。
まぁ、毎度のことだからと真一くんは言っていたけど。
「で、用件は何なんですか?」
『だ・か・ら!のだめちゃんとお話ししたい!!』
「これから、練習行くんですよ!手短にお願いします!」
『もう・・・、いつの間にやら、独占欲でいっぱいなようですねぇ~?』
「うるさい!」
「?どしたんですか真一くん?」
「・・・なんでもない。ほら、スピーカーに切り替えるから。」
「は~い!ミルヒー!聴こえますか?」
電話に、スピーカー機能がついていたので、そのボタンを押して、二人して会話を聞けるようにした。
『のだめちゃ~ん、聴こえますよぉ!』
「で、ドシタンデスか?」
『ほら、1週間前にのだめちゃんを公開しますよねぇ?その方法を連絡しようと思って電話したんですよ。』
そういえば、そろそろかと考えました。
そして、肝心の公開方法はどうするのか全く考えてなかった。
ちょろっとホームページとかにUPして終わりかなぐらいに思ってたから。
真一くんも同じだったみたい。けれど、眉間にみるみると皺が寄っていく・・・気が?
「何か、余計な事考えてんじゃねぇだろうな?」
『考えてませんよ!いい宣伝になるだろうし、その話で進めておきましたから。』
「はぁ?宣伝?」
『相手は、凄い乗り気だから、きっと良いものにしてくれますよ。』
「・・・時間がないので、て・み・じ・かにお願いします!」
この二人の会話って、周りで聞いてると本当におかしい。
のだめから見たら、真一くんはすごく大人に見えるのに、そんな真一くんをコロコロ転がすように、遊ぶミルヒー。
遊ばれてますね?先輩☆なんていったら、怒られそうだから言えないですが・・・。
で、結局のところ、どうしてけえ子さんと、向かい合わせに座っているかというと。
『クラシック・ライフ特別版にて、今回のコンチェルトのソリスト発表をします。』
そう、ミルヒーが指定してきたからだ。
なんで雑誌?
まぁ、そもそもR☆Sオケの記事をよく取り上げてくれるのはクラシック・ライフである。
『千秋が怒った記事、私も読みましたよ。』
そういいながらミルヒーは、話を続けた。
先輩が要約してくれて、やっと話の概略が分かった気がする。
フランス国内では、いまだにあの「千秋真一激怒」騒動について、取り上げている雑誌が数冊あるらしい。
本人が、日本に帰国しフランス国内に居ないということが、記事の内容が少し過激なものになってきている。
それに引きずられるかのように、日本国内の報道でも2流のゴシップ雑誌にて、取り上げているのを真澄ちゃんたちが見たらしい。
どれも、最初の真一くんと対峙した記者の記事に色々脚色を始めているらしく、どれが真実なのかわかりづらくなってきているらしい。
そして、千秋真一のピアニストとの熱愛報道。
確かに、Ruiではないほかの誰かと、結婚だとかプロポーズだとかの話になっているという話をした。
フランス国内の雑誌社は、こぞってその相手を探し回っているらしい。
ただ、今回の発端となった編集社ならびに記者を相手どり事務所側が裁判を起こす様相を見せていることから、大々的な人探しは行われていないとのこと。
そこに、ふって湧いたかのような、『千秋真一と日本人ピアニストの共演』話だ。
そもそも、シュトレーゼマン指揮の下、演奏されるはずだった公演が、突如指揮者変更。
しかも、その演目を開いてみると、女性ピアニストしかも日本人だというのに、編集社の興味を引いたらしい。
つまりは、『もしや、次の共演のピアニストが、相手なのか?』ということらしい。
そこで、何でクラシックライフなのかというと、
第一に、懇意のある編集社の記事にしてもらうということだ。
事実を最初から、面白おかしく書かれてしまっては、真一にとってものだめにとっても痛みだけしか残らない。
ならば、少なくとも昔から懇意にしている雑誌に、包み隠さず話した方がいいだろうという結論になったらしい。
そもそも、ゴシップ記事になる時点で、お金にならないのよ!とエリーゼが息巻いていたらしいから、きっと今回のネタは、法外な金額でクラシックライフに売却されただろうが。
それでも、乗り気なのは、やはりクラシックライフ側も、その情報に目を光らせていたからだということか。
若手新鋭指揮者・千秋真一と、日本人女性ピアニストの共演は、その演目が発表された頃から、色々探りをいれていたと後に河野さんから聞いていた。
まず第一弾ということで、『ピアニストの公開』ということで、特別版第1弾が発刊されることとなった。
この第1弾は、公演日1週間前発表。
内容は、ピアニスト野田恵に関する内容のみである。
フランス国内でのピアノコンクールで優勝経験、並びにシュトレーゼマン他巨匠と呼ばれる人たちとの共演話などが誌面を飾っていた。
「じゃぁ、私が質問をしていきますので、答えられる範囲で構いません。お答えいただけますか?」
「まかせて下さい!」
「じゃぁ、簡単に生い立ちから聞いて行きますね。・・・」
すぐに仲良くなれるのはのだめの特性なのか?
奇声を吐きながら帰ってきたのだめは、楽しかったと俺に教えてくれていた。
第2弾は、公演日翌日発売。
内容は、今回の共演における、指揮者千秋真一の視点で見た、ピアニストそしてR☆Sオケについてである。
オケメンバーの初期メンバーも、1ページ毎簡単にインタビューの内容、並びに今回の公演における感想などをまとめるらしい。
「・・・これ、本当に発表日まで黙っててくださいよ。」
「千秋君わかってるわよ。・・・うまく行くといいわね?」
本当はしゃべるつもりなかったのに、隣に座った峰が口滑らせた結果。
協力者だから、無碍にもできず。そんな峰は俺に「ゴメン☆」と本当に謝る気があるのかっていう感じだし。
河野さんは、『大丈夫いい記事にするわよ!』なんて、最初よりも数倍やる気になったわとか言っていた。
ジジィからの電話の翌日に恵が、その翌々日に俺が練習後取材を受けていた。
「ただいま。」
「お帰りなさーい!取材ドデシタ?」
「・・・まぁまぁ。」
「ふ~ん。」
「おかえり~、お邪魔してまーす。」
出口へ迎えに来た恵に釣られて出てきたのは清良だ。
あらかた、アンコールの曲の練習でもしていたのだろう。
「よっ!清良迎えに来たぞー!」
俺の後ろから声をかけたのは峰。
取材を終えて、一緒にホテルへ来ていた。
「じゃぁ、そろそろ私帰るね。のだめちゃん。」
「はい!また明日。」
「じゃぁな、千秋。」
「遅くまで悪かったな、清良。」
いいのいいのー気にしないー!と言いながら、仲睦まじく二人は帰っていった。
玄関先で、バタバタと二人を見送り、中に入ろうと、ドアを閉めた。
「・・・ねぇ、真一くん。」
「何?どうした?」
「充電足りません・・・。」
「俺も・・・。」
遠距離恋愛に終止符を打ち、ついに生涯の伴侶を得た二人の友人の去っていく姿を見て、無償に恵を抱きしめたくなった。
それは、恵も一緒だったようで、俺はただ、俯き顔を赤らめる恵の身体を、そっと優しく抱きしめた。
「で、取材どだったんですか?」
「・・・教えねぇ・・・。」
「ムゥッ!なんでですか?」
「まだ、内緒だ。」
「内緒ですか?」
「そう」
「ン~~・・・。なんかミルヒーに似てきましたね真一くん。」
「なんで、そこでジジィが出てくんだよ。」
内緒とか好きじゃないですかミルヒー。
まぁ、確かに、今回のコンチェルト諸々の話を「内緒」だとか「まだ教えません」などと振り回された。
蓋を開けてみた後も、また驚かされたが。
なんとなく、音楽だけ真似て、こういうところは似たくないと思うのは必然だろう。
「いつまでヒミツですか?」
「・・・公演日までだ。」
「公演が関係あるんですか?」
「さぁ?」
「もう、イジワル!」
「・・・いいから、・・・もう黙れ・・・」
腰を抱き寄せて、頬に当てた手を顎に移す。
その顎を上に向かせ、顔を近づけていく。
徐々に閉じられていく瞳を見つめながら、おれも目を閉じていった。
いま感じるのは、相手の温度と感触だけだった。
さぁ、冒頭に、ついに公演の頭が尻尾を出しました。
ここからは、怒涛に行くつもりです(あくまでね・・・自信がありませんが・・・)
引き続き、お付き合い下さい!
コメントも渇望中です。
なんとか、40番代で終われるよう、がんばります!
『ブーーーーーーーーーーーーーーーーーー・・・』
「大変長らくお待たせいたしました。開演5分前をお知らせいたします。どうぞ、お席へお戻りくださいませ。」
「ならびにお客様へお願い申し上げます。ホール内での携帯電話・PHSなど、音の出る機械の御使用は、演奏に差し支えますので、ご遠慮いただきますようお願いいたします。」
「演奏始まりますと、緊急の場合を除きまして、ホール全扉を閉めさせていただきますので、お手洗い等は、休憩時間等におすましいただけますようお願いいたします。」
ホール内に、アナウンスが響いた―――――。
「初めまして。」
「初めまして、野田恵です。」
「今日はよろしくお願いしますね。」
「ハイ!・・・お手柔らかにお願いします☆」
そう挨拶して、のだめが応対した人物。
それは、クラシック・ライフの編集者兼記者でもある、河野けえ子さん。
なんで、二人で会ってるかって?
それは・・・
『のだめちゃ~ん!ピアノは順調ですかぁ~?』
「順調デスよ!・・・ミルヒーこそ、腰大丈夫ですか?」
『おおう!心配してくれるののだめちゃんだけで~すぅ!』
「いちおう、俺も心配はしてますけど?」
『あ、千秋!!あなたはイインデスヨ!のだめちゃんを出しなさい!!』
本番当日まで、2週間を切った頃、
唐突にミルヒーから電話が来た。
まぁ、毎度のことだからと真一くんは言っていたけど。
「で、用件は何なんですか?」
『だ・か・ら!のだめちゃんとお話ししたい!!』
「これから、練習行くんですよ!手短にお願いします!」
『もう・・・、いつの間にやら、独占欲でいっぱいなようですねぇ~?』
「うるさい!」
「?どしたんですか真一くん?」
「・・・なんでもない。ほら、スピーカーに切り替えるから。」
「は~い!ミルヒー!聴こえますか?」
電話に、スピーカー機能がついていたので、そのボタンを押して、二人して会話を聞けるようにした。
『のだめちゃ~ん、聴こえますよぉ!』
「で、ドシタンデスか?」
『ほら、1週間前にのだめちゃんを公開しますよねぇ?その方法を連絡しようと思って電話したんですよ。』
そういえば、そろそろかと考えました。
そして、肝心の公開方法はどうするのか全く考えてなかった。
ちょろっとホームページとかにUPして終わりかなぐらいに思ってたから。
真一くんも同じだったみたい。けれど、眉間にみるみると皺が寄っていく・・・気が?
「何か、余計な事考えてんじゃねぇだろうな?」
『考えてませんよ!いい宣伝になるだろうし、その話で進めておきましたから。』
「はぁ?宣伝?」
『相手は、凄い乗り気だから、きっと良いものにしてくれますよ。』
「・・・時間がないので、て・み・じ・かにお願いします!」
この二人の会話って、周りで聞いてると本当におかしい。
のだめから見たら、真一くんはすごく大人に見えるのに、そんな真一くんをコロコロ転がすように、遊ぶミルヒー。
遊ばれてますね?先輩☆なんていったら、怒られそうだから言えないですが・・・。
で、結局のところ、どうしてけえ子さんと、向かい合わせに座っているかというと。
『クラシック・ライフ特別版にて、今回のコンチェルトのソリスト発表をします。』
そう、ミルヒーが指定してきたからだ。
なんで雑誌?
まぁ、そもそもR☆Sオケの記事をよく取り上げてくれるのはクラシック・ライフである。
『千秋が怒った記事、私も読みましたよ。』
そういいながらミルヒーは、話を続けた。
先輩が要約してくれて、やっと話の概略が分かった気がする。
フランス国内では、いまだにあの「千秋真一激怒」騒動について、取り上げている雑誌が数冊あるらしい。
本人が、日本に帰国しフランス国内に居ないということが、記事の内容が少し過激なものになってきている。
それに引きずられるかのように、日本国内の報道でも2流のゴシップ雑誌にて、取り上げているのを真澄ちゃんたちが見たらしい。
どれも、最初の真一くんと対峙した記者の記事に色々脚色を始めているらしく、どれが真実なのかわかりづらくなってきているらしい。
そして、千秋真一のピアニストとの熱愛報道。
確かに、Ruiではないほかの誰かと、結婚だとかプロポーズだとかの話になっているという話をした。
フランス国内の雑誌社は、こぞってその相手を探し回っているらしい。
ただ、今回の発端となった編集社ならびに記者を相手どり事務所側が裁判を起こす様相を見せていることから、大々的な人探しは行われていないとのこと。
そこに、ふって湧いたかのような、『千秋真一と日本人ピアニストの共演』話だ。
そもそも、シュトレーゼマン指揮の下、演奏されるはずだった公演が、突如指揮者変更。
しかも、その演目を開いてみると、女性ピアニストしかも日本人だというのに、編集社の興味を引いたらしい。
つまりは、『もしや、次の共演のピアニストが、相手なのか?』ということらしい。
そこで、何でクラシックライフなのかというと、
第一に、懇意のある編集社の記事にしてもらうということだ。
事実を最初から、面白おかしく書かれてしまっては、真一にとってものだめにとっても痛みだけしか残らない。
ならば、少なくとも昔から懇意にしている雑誌に、包み隠さず話した方がいいだろうという結論になったらしい。
そもそも、ゴシップ記事になる時点で、お金にならないのよ!とエリーゼが息巻いていたらしいから、きっと今回のネタは、法外な金額でクラシックライフに売却されただろうが。
それでも、乗り気なのは、やはりクラシックライフ側も、その情報に目を光らせていたからだということか。
若手新鋭指揮者・千秋真一と、日本人女性ピアニストの共演は、その演目が発表された頃から、色々探りをいれていたと後に河野さんから聞いていた。
まず第一弾ということで、『ピアニストの公開』ということで、特別版第1弾が発刊されることとなった。
この第1弾は、公演日1週間前発表。
内容は、ピアニスト野田恵に関する内容のみである。
フランス国内でのピアノコンクールで優勝経験、並びにシュトレーゼマン他巨匠と呼ばれる人たちとの共演話などが誌面を飾っていた。
「じゃぁ、私が質問をしていきますので、答えられる範囲で構いません。お答えいただけますか?」
「まかせて下さい!」
「じゃぁ、簡単に生い立ちから聞いて行きますね。・・・」
すぐに仲良くなれるのはのだめの特性なのか?
奇声を吐きながら帰ってきたのだめは、楽しかったと俺に教えてくれていた。
第2弾は、公演日翌日発売。
内容は、今回の共演における、指揮者千秋真一の視点で見た、ピアニストそしてR☆Sオケについてである。
オケメンバーの初期メンバーも、1ページ毎簡単にインタビューの内容、並びに今回の公演における感想などをまとめるらしい。
「・・・これ、本当に発表日まで黙っててくださいよ。」
「千秋君わかってるわよ。・・・うまく行くといいわね?」
本当はしゃべるつもりなかったのに、隣に座った峰が口滑らせた結果。
協力者だから、無碍にもできず。そんな峰は俺に「ゴメン☆」と本当に謝る気があるのかっていう感じだし。
河野さんは、『大丈夫いい記事にするわよ!』なんて、最初よりも数倍やる気になったわとか言っていた。
ジジィからの電話の翌日に恵が、その翌々日に俺が練習後取材を受けていた。
「ただいま。」
「お帰りなさーい!取材ドデシタ?」
「・・・まぁまぁ。」
「ふ~ん。」
「おかえり~、お邪魔してまーす。」
出口へ迎えに来た恵に釣られて出てきたのは清良だ。
あらかた、アンコールの曲の練習でもしていたのだろう。
「よっ!清良迎えに来たぞー!」
俺の後ろから声をかけたのは峰。
取材を終えて、一緒にホテルへ来ていた。
「じゃぁ、そろそろ私帰るね。のだめちゃん。」
「はい!また明日。」
「じゃぁな、千秋。」
「遅くまで悪かったな、清良。」
いいのいいのー気にしないー!と言いながら、仲睦まじく二人は帰っていった。
玄関先で、バタバタと二人を見送り、中に入ろうと、ドアを閉めた。
「・・・ねぇ、真一くん。」
「何?どうした?」
「充電足りません・・・。」
「俺も・・・。」
遠距離恋愛に終止符を打ち、ついに生涯の伴侶を得た二人の友人の去っていく姿を見て、無償に恵を抱きしめたくなった。
それは、恵も一緒だったようで、俺はただ、俯き顔を赤らめる恵の身体を、そっと優しく抱きしめた。
「で、取材どだったんですか?」
「・・・教えねぇ・・・。」
「ムゥッ!なんでですか?」
「まだ、内緒だ。」
「内緒ですか?」
「そう」
「ン~~・・・。なんかミルヒーに似てきましたね真一くん。」
「なんで、そこでジジィが出てくんだよ。」
内緒とか好きじゃないですかミルヒー。
まぁ、確かに、今回のコンチェルト諸々の話を「内緒」だとか「まだ教えません」などと振り回された。
蓋を開けてみた後も、また驚かされたが。
なんとなく、音楽だけ真似て、こういうところは似たくないと思うのは必然だろう。
「いつまでヒミツですか?」
「・・・公演日までだ。」
「公演が関係あるんですか?」
「さぁ?」
「もう、イジワル!」
「・・・いいから、・・・もう黙れ・・・」
腰を抱き寄せて、頬に当てた手を顎に移す。
その顎を上に向かせ、顔を近づけていく。
徐々に閉じられていく瞳を見つめながら、おれも目を閉じていった。
いま感じるのは、相手の温度と感触だけだった。
さぁ、冒頭に、ついに公演の頭が尻尾を出しました。
ここからは、怒涛に行くつもりです(あくまでね・・・自信がありませんが・・・)
引き続き、お付き合い下さい!
コメントも渇望中です。
なんとか、40番代で終われるよう、がんばります!
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