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の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。 ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。 かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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サクサクッと更新です。

記憶の隅の住人の続きです。


実際、ss書いてみると、他の方々がすごいと関心しまくりです。

色々、伏線を考えていると頭がパニックになってます。


ではでは、つづきをどうぞ・・・m( _ _ )m




2.運命
 
マルレ・オケの記念公演は、約半年後の年末クリスマスコンサートという形で催される。
だから、まだ練習は始まらない。
きっと3ヶ月前ぐらいから、練習を始めるはずだ。
 
あの日の次の日から、俺はイタリアの楽団へ客演として来ている。
また暫くはのだめと離れ離れとなった。
 
今まで以上に、離れがたくなってきている存在・・・。
けど、今はそれどころではない。
音楽へと意識を集中させる。
 
「では、最初から・・・」
 
そう言って、オケメンバーに向かって、指揮棒を振りかざした。
 
 
 
1ヵ月後――――――パリ。
 
近頃、なんだか体調がオカシインデス・・・。
あまり眠たくないのに・・・ふっと、記憶が薄くなるように、いきなり眠気に襲われ、ベットに横たわる。
それに少し、微熱が続き、ふらふらしながら、ターニャの部屋へ向かった。
 
「コンバンワー!突撃!隣の晩御飯☆!!」
「いつもいつもっ、普通に入ってこれないの!!」
 
まだ、ぶつぶつターニャは、「うるさいったりゃありゃしない。そこ座ってなさい!」と言われたので、素直に従いましょう。
だって、しょうがないんです。少しでも気を張っていないと、体調不良がバレマス!
 
ターニャにばれる→のだめは何も知らせない→ターニャがあきれて真一くんへTEL→今度帰ってきた時、怒られます!!!
ヤバイです!!、それだけは回避しないと・・・。
でも、それだけじゃないんですよねぇ・・・。きっとそれどころじゃないだろうし、心配ごと増やしちゃダメですよね・・・。
 
「で、近頃千秋とはどうなってんのよ?」
「ムキャッ・・・。なんですかいきなり!!」
「どうせ、また放置されてんでしょ?」
「そんなこと無いデスよ・・・メールはたまに来るし?」
「はぁ!?メールだけ?」
「デスけど・・・?」
「あんた達、本当に恋人同士なの?」
 
ちょうど、真一くんのことを考えているときに、名前が出てくるからビックリしました・・・。
っていうか!恋人です。妻です!
・・・恋人じゃなきゃ、・・・あんなことしないです・・・。
 
「恋人ですよ。っていうか夫デスし・・・。こないだ、結婚の約束もしてくれたし・・・」
 
最後の方をなるべく、コショコショ喋ったのに、やっぱり聞き取られてしまう。
 
「えっ結婚!!?なによそれ!」
「いやっ、あの・・・。今度のマルレ・オケ、のだめも出るんですけど、それが終わったらって・・・」
 
真っ赤な顔をして、ぼそぼそと話すのだめ。
ターニャは、開いた口が塞がらないみたい・・・。
ああ、ハズカシイ・・・。
 
「へぇ~~~、やっと千秋も観念したのねぇ~~~」
「千秋がどうしたの?」
「やぁ、ターニャ。御飯は何?」
 
そう言って、フランクとユンロンも部屋に入ってきた。
 
「あんたたち、ノックぐらいしたらどうなのよ!」
「で、千秋がどうしたのさぁ?」
 
で、そこで皆に、のだめがプロポーズされたのがバラされた。
 
「あっ、でもまだプロポーズじゃないんですよ。約束したってだけで・・・」
「どっちでも一緒よ!じゃぁ、今日は乾杯しましょう。のだめの部屋行って、ワインかっぱらってきなさいよ!」
「アイヨー、僕行ってくるー!」
「あっ、ダメです。部屋今汚いから・・・。のだめが行ってきます。」
 
また、汚いの・・・。と皆が顔で語っている。
 
「ちゃんと片付けないと、“夫”に怒られるよ~。」
 
フランクまで、のだめをからかうような言葉を言っている。
 
恥ずかしさも手伝って、のだめは一度部屋へ戻った。
そして、ワインセラーから、特にふせんが貼ってないものを取り出す。
 
となりボトルの付箋には「絶対これはダメ!」と真一の字で書かれている。
確か、今度なんかのお祝いがあったら、開けるから勝手に飲むな!っていってた奴だ・・・。
きっと、今日飲んでしまったら、
 
「あわわ、コロサレマス・・・」
 
それには手を付けず、ターニャの部屋へ戻った。
 
「じゃぁ、のだめと千秋にカンパーイ!!」
「「「カンパーイ」」」
「あっ、このワインおいしいね。あまったら持ち帰るから、あんまり飲まなくてもいいよ。」
「全部飲むに決まってるでしょ、ユンロン!ほら、主役もジャンジャン飲みなさい!」
「アワワ・・・。のだめお酒苦手なんですよ。もうイリマセン。」
「大丈夫よ。部屋はすぐそこだし!」
「なんだったら、僕が送り届けるから、さぁのだめ」
 
そういって、フランクにグラスへなみなみとワインを注がれた。
うぅ~、皆お祝いしてくれてるから断れないデス・・・。
 
ぐぐっと飲み、全てを飲み干した。
「ハフーッ!」
「良い飲みっぷり!料理もあるからどんどん食べてね!」
 
みんな程よく、飲み。お腹いっぱい食べた。
会話も楽しく、のだめもついついお酒の力も借りてだろうが、食べ過ぎた。
でも、その量は、いつも食べるよりは少ない。
 
やっぱりまだ調子悪いデスかね・・・。
 
「ごちそうさまでした。」
「えっ、もういいの?遠慮いらないわよ?」
「もぅ、お腹いっぱいです。」
 
そう、ならイイケド・・・と、ちょっと訝しげなターニャ。
やばい、バレマス。
 
「実は、さっきゼリー食べちゃったんですよ。」
「ゼリー?どうせ1個とかでしょ」
「イエ、10個・・・。」
 
これは、本当。いつも食材を買いに言っている裏のお店に行ったら、ゼリーが特売で10個まとめ買いしてきていた。
1個だけと食べていたら、結局10個全部食べていた・・・。
 
「なんで、そんなに・・・食べるのよ。」
「いつのまにか食べてたんですよ!」
「変だとは思ってたけど、やっぱりのだめって変わってるよね。」
「フランク!失礼デス!」
「のだめが変なのは前からだろ。」
「ユンロンも!!」
「とりあえず、いいわ。私もたまにお菓子食べ過ぎるし。」
 
そういって、話が別の話題になった。
しばらくして、ユンロンとフランクは食卓から離れ、ピアノに向かって、何かしら会話している。
 
う~~~~ん、気持ち悪いかもしれないデス・・・。
 
「う゛ぅ~~~、ぎぼぢわるい・・・」
「えっ、ちょっとのだめ?」
 
そういって、慌てて、トイレに駆け込み。込み上がってきたものを吐き出した。
 
「大丈夫?はい、お水・・・」
「ごめんなさい・・・ターニャ。アリガトデス・・・」
「ねぇ、のだめ・・・」
「はぅ~~~、御飯モッタイナイィ・・・」
「そんなのどうでもいいわよ!汚いわね!!」
「ゼリーのせいですかねぇ・・・」
「ねぇ、のだめ、微熱ない?」
「あれっ、やっぱりバレました?先輩には言わないで下さいよ!怒られるし・・・。」
「で、気持ち悪いし、なんだか酸っぱい物食べたくなること多くない?」
「そういえば、グレープフルーツゼリー食べましたケド・・・」
「食欲は?少し落ちてるかしら?」
「きっと、風邪の引き初めナンデスヨ。帰って風邪薬飲んで寝れば、治りますよ。」
 
そう、言うのだめに、ターニャはトイレの戸棚を開けて、すっと何かをつき出した。
 
「あげる。試してみなさい。」
「あっ、風邪薬ですか~~。アリガトございま~す!」
「違う。妊娠検査キットよ。」
「ぼへっ?妊娠・・・?」
「あんた、赤ちゃんできたんじゃない?」
 
のだめの手元には、妊娠検査用キットの箱・・・。
 
「ま、まさかぁ~!?そんなことないですよぉ~」
「でも、そういう関係なんでしょ?」
「あうぅ、そりゃ・・・そうですけど・・・」
「とりあえず、保険よ。あげるから使ってみなさい。」
「・・・ところで、ターニャ・・・なんでこんな物・・・」
「ベッ!別にいいでしょ!!で、貰うの貰わないの!?」
「・・・うっ、い・・・いただきます・・・」(ペコリ)
「よろしい!さっ、野菜スープもう一度出してあげるから、席に戻ってて。」
「フフフ~、ターニャお母さんみたいですぅ。」
「こんな大きな子ども産んだ覚えないわよ!」
 
そのあと、ユンロンもフランクも大丈夫?と聞いてくれる。
皆、いい人ばかりです。
 
結局、結果は気が向いたら教えなさいとターニャに言われた。
フランクとユンロンは最後まで「何のこと?」と聞かれたが、知らぬ存ぜぬを通した。
 
時計を見ると、10時を回ったということで、お開きとなり、
のだめは自分の部屋へ戻ってきていた。
 
で、手にしてみた検査キット・・・。
 
「まさかですよねぇ~?平気ですよね・・・ヒニンしてるし・・・」
 
でも、少し考えをめぐらすと、
 
思い当たることばかりです・・・はぅ・・・。
 
ふと、色々思い出してしまい、顔が赤くなる。
 
大丈夫ですよ!ターニャのいうとおり、保険デス!
風邪ですよ。きっと!
でも、このままモンモンとする訳には・・・。
 
とりあえず検査してみようと思って、トイレへ行った。
 
10分後―――――。
そろそろ、結果がでているハズ・・・。
ううぅ~~~、一人で見れません・・・でも・・・気になる・・し・・・。
ええぇーい!女はドキョウです!!
 
「へっ・・・陽性・・・」
 
うそ、うそ、うそ、うそ・・・なんで、うそデスよ・・・、どうしよう・・・、どうしよ・・・
ヘナヘナと、その場に座り込む。
 
「誤りもあるって、箱に書いてあったし・・・明日病院行けば・・・」
 
その日は、そのままベットに埋もれるように目を閉じた。
 
明日は真一くんが帰国する日・・・。
早く笑い話にできれば、いいんですから・・・。


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