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これが終わったら、「記憶の~」の方も更新します。
実家だとパソコンがない生活なのでアップできなかったんですよ(涙)
というわけで、
今回も原作に合わせて、
千秋さんは、アパルトマンを出ています。
ただ、久しぶりの休日ということでのだめちゃんの所へお泊り中~っていう設定でドウゾvv
【白色】
スラッとのびた足。
指の長い手。
真っ白い肩に鎖骨のデコルテライン。
しなやかに伸びる背中。
「お前、本当に、よく食べるよな・・・。」
「ウキュ?」
久しぶりに仕事のがなく、休日の取れた俺は、
案の定、のだめいるアパルトマンへ帰ってきている。
そして、いつもの如く、元俺の部屋のキッチンでのだめのために夕食を作り、一緒に食卓へ並んでいた。
で、その食卓に並ぶ料理の数々。
基本的に一人づつ料理を盛るのだが、
俺の分は基本的な一人前。
のだめの分は、約1・5人前だろうか。
いつも「はうー」とか「ふんがー」とか奇声を上げながら、食べまくる。
飯粒一つも残さずに・・・。
まあ、作るほうにしてみれば、料理人冥利に尽きるけど。
「だって、先輩のゴハン美味しいですし☆」
「でも、太んないよな。」
そう、太りもしないし痩せもしない。
ホタルになる時は流石に体重が減りはするが、それも食べれば元に戻る。
普通偏りのある食生活は太ったりするもんなのに・・・。
ゴチソウサマでした!と言ってソファーに座るのだめ。
ハフーッとかいいながら、腹を擦る。
(・・・その姿女じゃねぇ!)
「ホレッ、カフェオレ。」
「ありがとデス、ギャハッ」
俺のカップには、コーヒーもちろんブラック。
のだめのカップには、ミルクたっぷりの甘めカフェオレ。
これも太るもとになるはずなのに?
まぁ、きっとのだめが太ろうが変わんないだろうと思いながら、俺もソファーへ腰を掛ける。
ふと隣に座るのだめを見る。
カップを持つ指の長さ以外は、全部俺より小さい。
そして、
「色も白いよなぁ。」
どうせのだめの事だから、なんのケアもしてないだろう。
素肌のまま、外を駆け回り、太陽を浴びる。
こないだの休日、真昼間から散歩をしたいというのだめに付き合って、公園を散歩したことを思い出した。
先を歩く、あいつの白い肌が、太陽の光を浴びてキラキラと光っていた。
それと同時に・・・。
夜中、電灯もなく、月光だけを浴び、首筋を伸ばし、官能的な姿を見せる、淡く白い身体・・・。
「あっ!先輩!!ヨーコから荷物が届いたんですよ!!」
あとの方に思い出したのだめの姿をググッと押し消す。
曖昧な相槌をする俺をよそに、「取ってきますね」と言いながら、
今や荷物置き場と化しているのだめの部屋へ入っていった。
そして暫くして、
「ジャ、ジャーン!!」
「何コレ?」
「プールですよ」
「プール?ああ、子供用の。」
「毎日暑くなってきたから、水浴びしたい言っていったら、ヨーコが送ってくれました☆」
「へぇ~」
「で、ターニャたちに話したら、皆で使おうって話しになって・・・」
「皆で?」
「ハイ!水着着て、皆で入りマショウって。」
久しぶりに朝ゆっくりできるのに、結局予定は決まってるんだよなぁ。
水着の下りは、どうせターニャが新調した水着を持て余しての提案だろう。
「溺れないから、先輩もやりましょ?」
「これですら、溺れたら、風呂入れねぇよ。」
「ホウ・・・そうデスね。・・・じゃぁ参加で?」
「水着着なければ。」
「ギャボッ。了解デス。」
で、ですね・・・。とプールの入った箱と共に持ってきた紙袋から、
「どっちが、真一くんの好みデスか?」
「ブッ!」
そう言って取り出した、のだめが自分の身体に当てている物--。水着。
一つは、チューブトップで肩紐なしのビキニ。色は赤色のストライプ。
もう一つは、ホルダーネックで、無地の青色ビキニ。
「赤は腰紐じゃなくて、ちょっとポリシー無視なんですけど、かわいかったので悩み中。
青は腰紐なので候補に残りました。」
なんて、言うのだめ。おれは噴出したコーヒーを、布巾で拭き取りながら見つめる。
彼氏が気に入った方でイイからと言われました。と・・・・・・前にもあったよな?
さぁ、どっち?と首をかしげるのだめに立ち上がりながら近寄る。
「なら、コッチ。」
「ハゥ・・・。赤デスか?」
「色白に、赤のほうが映えるだろ。」
「そうですね。じゃぁ青は返してきます。」
そう言って、青水着は紙袋の中へ。
赤水着は、未だにのだめの手の中。
そのとき、さっき押し消した、白い肌がフラッシュバックしやがった。
「・・・着てみたら?」
「ウキュ?」
「サイズは?あってるんだろ?」
「いちおう試着してきましたケド」
「ふう~ん」
「着た方がイイですか?・・・あっ?!見たいんですか先輩?アヘー」
「別に・・・。」
邪な考えが巡り、そんな言葉が口から出た。
のだめはというと、「妻だから夫の欲望に答えます!」なんて言って、洗面所へ消えていった。
暫くして、
「お待たせしました。・・・似合います?」
照れますネェ・・・とか言いながら、コソコソ出てきたのだめ。
白い肩も、鎖骨も、腹も、足も、今俺の目の前にある。
これで切れなきゃ男じゃないだろ--。
のだめの近くへ寄り、さっと抱きしめる。
「かわいい・・・。」
「ギャボ!本当に?」
「うん・・・。」
「アヘー・・・。よかったです。」
にこやかに笑いながら、俺を上目使いに見るのだめ。
そののだめの顎に手を沿え、顔へ影を落とした。
「・・・先ぱ・・・、んっ・・・」
「のだめ・・・。」
「・・・どーしたんデスか?」
キスをして顔を少し離す。
頬を赤くしたのだめがすごくかわいく見えた。
その顔を見ていれば、簡単に・・・
「スイッチ入った。」
「へっ?スイッチ?」
「・・・いくぞ・・・」
「ウキャ?、えっ・・・わぁ!!」
この欲情。抑えられなかった。そもそも抑えるつもりも無いけど。
目の前には、愛らしく、愛しい、俺の彼女。
背中と膝裏へ腕を宛がい、抱きかかえる。
最初こそは、「ギャボ」とかありえない奇声を発していたが、
近頃は、いわゆる「お姫様抱っこ」をしても、あまり騒がなくなった。
それどころか、俺の首にのだめの白い腕が絡みつく。
「ムゥ・・・。いつ入ったんですか?」
「・・・いつかな?」
「水着にムラムラ?」
「さぁ?」
「ムン、ムッツリカズオ・・・。」
「・・・そんな事、言ってられるの今のうちだけだぞ。」
寝室へ向かいながらキスを啄ばむ。
そこから、恋人達の秘め事。
夜中、愛を語る音が鳴り響いていた。
〈おまけ〉
「キャァー!」「うわっ!!」「気持ち良いー!」「ギャボー!」
アパルトマンの中庭へ、のだめのプールを拡げ、
ターニャ、フランク、ユンロン、そしてのだめがプールの中で遊びはじめる。
その横の木陰で、本を広げた真一がいた。
「ところで、のだめ。何でそんなの着ているの?」
フランクが痛いところついてきましたネ。
「アウゥ・・・。それは、デスね。」
「バ、バカネェ~、フランク。日焼け防止に決まってんじゃな~い。」
ターニャ?
「そうだよ~。な~のだめ~。」
ユンロン・・・。
きっとこの2人は気がついている。
確かに水着は着ていますよ。赤のストライプのカワイイやつ。
でもその上から、真一くんのパーカーをかぶっている為、
ぜんぜん見えないですけど・・・。
だって・・・、あとが・・・、ねぇ・・・。
「どうした?」
あ、元凶のムッツリ登場デス。
「別に・・・。」
いつもの先輩の口癖を真似ながら、目線を逸らす。
そののだめの肩に手を載せながら、すっと顔を近づけて囁いた。
「・・・お前の水着姿。他のヤローどもに見せるわけがないだろう。」
やっぱり、カズオです!!
end
独占欲丸出し真一くんです。
きっと、のだめちゃんの肌を見せたくないから、
頭の中で画策したであろう、回避方法。
どんななのかは、読んで分かる人だけでいいですけどね。
続き(っていうか、回避方法を施した場面など)と気になれば、コメント下さい。
書く気になれば、いつか書きます。