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の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。 ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。 かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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昨夜は、力尽きました。

ということで今から更新。

楽しんでいただけると嬉しいです。

やっとこさ物語が動きます。

ではでは続きからドウゾvv


5.激動そして不運


病院から帰ってきて、現在午後6時。

あと、1時間もすれば約一月ぶりに真一に会える。

でもその前に、

部屋の片付けです~!!と頑張りました。
フーッと一息をつく。

(一通り片付けたからこれで大丈夫。ネチネチ怒られないデショウ?)

自分なりにはよくやったと、ココアでもご褒美に飲もうとキッチンへ向かった。
その途中、ピアノの譜面台上に置いておいた電話へ着信履歴が残っているようで、
ランプが点灯していた。

「ん~?知らない番号デス?誰ですかね?」

何回か、この番号から電話が掛かってきている。
そこへ、

「のだめ!!のだめいる?!」
「あれ?アンナ。どうしました?」

アンナが血相を変えて、のだめの部屋へ入ってきた。

「大変よ!!・・・真一が!」
「ボヘ?真一くんがどうしました?」

その次の言葉を聞いて、私は手にしていた携帯を手放していた。
カツーン・・・と音を立てて床へ落ちた。


「真一が交通事故にあって、病院へ運ばれたそうよ!!」




騒ぎを聞きつけて、ターニャ、フランク、ユンロンも顔を出した。

「じゃぁ、早くいかなきゃ!」
「そうよね!行きましょ。」
「のだめ!行くよ!」
「・・・・・。」
「どうしたのよ?のだめ!」

真一くんが事故?・・・事故・・・

ヘナリとその場へ座り込んだ。
そんなのだめを皆が慌てて、抱き起こそうと話しかけてくる。
けど、何にも耳に入ってこない。

そんなのだめの姿に痺れを切らしたユンロンが、

「とりあえず、病院行ってみないと。行くよ、のだめ。」

そういって、ユンロンに肩を抱き支えられながら、立ち上がる。

「僕、タクシー捕まえてくる!」
「私、携帯とかとってくるわ!」
「さっ、のだめ行くよ。」

小さく、ハイ。と声に出そうとしたけど、出なかった。

お願い、神様!!真一くんを助けて!!

タクシーで病院へ向かう間、不思議と涙は出さなかった。


パリ市内-総合病院。

「Excusez moi!!(すみません)先ほどTEL頂いたものなんですが。Chiakiは?」
「ああ、Shinithi Chiakiさんのお知り合いの方ですか?」

アンナが、受付で噛み付くように中にいた看護士に聞いている。

「現在、奥の処置室で処置中ですので」

こちらへどうぞと、その処置室へ案内している。
危なっかしい足取りだが、ユンロンに抱きかかえられたままのだめも歩いて着いてきていた。

「容態は?」
「まだ処置中ですので、何とも・・・」
「事故と聞いたんですが。」
「千秋さんの車に、トラックが接触しまして、その時頭を強く打った様子で、こちらへ搬送されてきました。」
「頭・・・。」
「大丈夫よね!?アンナ・・・」
「大丈夫よ!!私ちょっと征子にTELしてくるわ!!」

そういって公衆電話へ向かう前に、のだめの近くに近づいた。
そして、近くの椅子に座り込んで何も言わないのだめの顔が見えるように腰を下ろして、

「恵・・・。大丈夫よ・・・。あなたがしっかりしなくてどうするの!!」
「・・・ア・・ンナ・・・」
「あのしぶとい真一よ。大丈夫。しっかり気を張って!!」
「・・・ハイ。ありがとデス、アンナ。」

じゃあTELしてくるわと、パタパタ走っていった。

時間の経過が非常に長く感じる。
長くなればなるほど、頭は悪い方向にばかり頭が働く。

このまま寝たきりになったら・・・、はたまた居なくなってしまったら・・・

ここに来て、少しづつ状況を理解したのか、

・・・涙が出てきた。

「・・・のだめ・・・。」
「う、うっ、ひっく、うっ、う~~っ・・・」

涙が止まらない。皆に心配掛けちゃう。止めなきゃと思っても止まらない。
顔を両手で多い、下を向いて、ぐっと堪えようとする。
隣にいたターニャが、背中をさすってくれた。
堪えようとしても嗚咽が、静かな廊下に響いていた。

「恵ちゃん・・・ハァハァ・・・。ターニャ。」
「あっ、ヤス!」

背中をさすられ、少しづつ落ち着いてきて、たった今走りこんできた黒木くんを見上げた。

「容態は?」
「まだわからないのよ・・・。処置室から出てこないし・・・」

その後ろから、アンナがTELを終えて、こちらへ戻ってきていた。

それからものの数分後、処置室のランプが消え、ドアが開いた。
そこには頭に包帯を巻いた真一がベットに寝かされていた。

「先生、容態は?」
「命に別状はありません。怪我も軽度のものでしたし。ただ・・・」

意識が無く、移動式ベットへ横たわる真一を見て、のだめはまず手を確認した。
・・・良かった・・・怪我していない。

「頭を打っているので、目が覚めてみないとなんとも・・・」

CTスキャンなど、機器類での検査では何の問題も無かったということ。
ただ、一時的な記憶障害・言語障害・機器類では拾い切れない箇所もある。
そこへ何か不都合があるかもしれない。

「あくまで最悪のケースだと、このまま寝たきりとかも考えられますが・・・。おそらく大丈夫でしょう。」

じきに目を覚ましますよと、切羽詰った感で聞いてくる私たちに丁寧に説明してくれた。

病室へ運ばれる真一くんへ一緒について、皆も廊下を歩いた。
のだめは、スッと真一くんの手を握り、しっかりとした足取りで歩いていた。
涙はいつの間にか引き、雫が零れ落ちることはなく、一心不乱に真一を見つめていた。

程なくして、病室へ到着した。
その後、看護士から事故の詳しい内容を知らされた。

どうやら、真一が運転する車に、居眠り運転をしたトラックが接触したらしい。
咄嗟の判断で、正面衝突は避けたものの、横面を少し引きづられるかたちで当てられた。
ここへ来る間、意識はなかったが呼吸も安定していたらしい。

皆がその説明を聞いて、少し安堵の表情が出てきている。
では、何かあればナースコールしてください。と看護士と先生達は病室から出て行った。

「はぁ~~。良かったのよね?助かったわけだし・・・」
「だと思うよ。ターニャ・・・、僕マルレの人たちに連絡してくるね!」

黒木くんは、病室を出て行った。

ユンロン、フランク、アンナは、病室内のソファーに腰を掛けている。
ターニャは、ちょうど入り口近くに立っていた。
ヤスを見送り、そのまま視線をのだめに移した。

廊下で運ばれているときから、つながれている手をまだ離そうとしない。
でも、大分顔色も良くなってきているみたいだった。
顔を見て、安心したのだろうか。

「ねぇ、フランク。いま何時?」
「ああ、今8時回ったくらいだよ。」
「ねぇ、のだめ。とりあえず、ゴハンを食べに行きましょ。」
「そうだね、慌てて出てきたから何も食べてナイヨ!」
「他の皆で行ってきて下さい。・・・のだめはここにいます。」

フーッと息を吐くターニャ。やれやれと肩をすくめるユンロン。あわあわと慌てるフランク。

「のだめ、そんな元気のない姿、千秋が見たらどう思うかしら・・・」
「えっ?」
「そうよ、のだめ。私はもう夕食摂ってしまったから、私が真一を見ているわ。気がついたら連絡入れるから。」
「アンナ・・・でもっ・・・」
「でも、じゃない!!いくわよ!ユンロン、フランクも!」

そうして、半ば引きづられるように病室を跡にした。

昨日の夕食が嘘のようだ。
誰も喋ることがない。

近くのレストランへ入り、運ばれてきた料理を皆黙々と平らげる。

のだめはもそもそと食べ、他のメンバーは一通り食べ終わっていた。
そこへ、ターニャの携帯に連絡が入った。

「Oui!あ、アンナ・・・えっ!!目覚ました!?」
「本当に!?良かったネェのだめ」

目・・・覚めたんだぁ・・・と思った時、無意識に涙が溢れていた。
さっき出尽くしたと思っていた雫が瞳からぽろぽろとこぼれ落ちる。

「さっ!早く食べていくんだから!のだめ早く食べなさい!」
「うん・・・。ターニャ、フランク、ユンロン・・・」
「どうしたの?」
「何?のだめ」
「早く食べろよ。残すなら食べてやるよ。」

「ありがとデス・・・。」

その後、少し会話の戻ってきた食卓でのだめも食事を終え、病室へ戻った。

「千秋!!」
「ターニャ、フランク、ユンロン。ほら千秋皆来てくれたのよ。」
「ああ・・・。」
「それに恵も・・・」
「めぐみ・・・?」

4人がぞろぞろ入ってきた。そのうちの最後の一人が、病室に入ってきてすぐに、
千秋の近くへ寄っていった。

「良かったデス・・・目覚めて・・・。」

そういって、のだめは真一の手を握り締めた。
千秋が照れるところを見てやれと、皆が千秋の顔を覗き込んだ。
その表情は、
照れるというより・・・、訝しげな顔・・・。

そして、握り返された手を振り払い、最悪な一言を吐き出した。

「お前、・・・誰だ・・・?」

目に、のだめを捉えてその言葉を・・・。







やっと物語が動き出しますよ。
ただ、やっぱり更新にはムラがツキモノラシイです。
気長にお待ち下さい。

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