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はい、サクサク更新!
こっちの3の方が、2より甘甘ですかね?
お楽しみいただけると嬉しいです。
では、続きからドウゾvv
Welcome Home 3
「じゃ、また後でな。」
「ああ。」
「アリガトでした。ギャハッ!」
迎えに来てくれて、そして送り届けてくれた峰と真澄は帰っていった。
そして、今来ているのは。
「のだめちゃ~ん!おかえりなさぁ~い!」
「うきゃぁ~!由比子ちゃん~!久しぶりデス!」
俺の指揮コン後のコンサート以来に会う由比子は少しだけ大人びたような気がした。
のだめと一緒にキャキャとはしゃいでいた。
「のだめちゃん!おかえりなさい!」
「征子さん!タダイマデス!」
「真一もおかえり。」
「…ただいま。」
母さんも出迎えに出てきて、一緒になって騒いでいる。
俺は一人居間へと足を運んだ。
「真兄。おかえり。」
「俊彦か。…ただいま。」
居間には先客が居た。
俺は、その先客が座るソファーの向かい側に腰を掛けた。
「由比子は、のだめさんのところ?」
「ああ、母さんもな。」
「…すっかり人気持ってかれちゃってるね。」
昔なら第一に俺に抱き着いてきていた由比子は、いまやのだめが一番。
母さんですら、自分の娘の如くのだめに付き纏う。
「今回はバカンス?」
「ああ、元のオケの奴らと久しぶりに集まるんだ。」
「飛行機大丈夫になったみたいだね?」
「…まぁな。数乗ってるし。」
「…でも、今回はのだめさん一緒だったし、平気だった?」
「なっ!」
「どうせ、しがみ付いてたんだろ?」
確かに、しがみついてたさ。
キャビンアテンダントには、変な目で見られるし。
今回はあまり揺れなかったから、平気だった。
「真一く~ん!ヒドイです。先に行っちゃうなんて!」
「あ、のだめさんおかえり~。」
「俊彦くん!ただいまです。」
突進するかのごとく、俺の隣に座り込むのだめ。
その後ろから由比子と母さんも居間に入ってきていた。
「ちょっとあんまり引っ付くな!」
「ム~ン。飛行機の中じゃ必死にしがみ付いてたクセに!」
「ヒィー!ばらすんじゃねぇ!」
「フ、グググ・・・・」
これ以上何も吐けないようあいつの口を押さえつけていた。
でも、さっきの会話は聞こえてしまった訳で、
「全く、何してるのよ真一。」
「真兄ちゃま、のだめちゃん離してあげなよ。」
顔は、半分呆れてる由比子と母さんの手前、これ以上押さえ込めないからのだめを離していた。
「今日はコレからどうするの?」
母さんは、千代さんが淹れてくれたお茶に口を付けながら俺達に話しかけてきていた。
のだめは、こちらも千代さんが出してくれた菓子を頬張っていた。
「夕方から飲みだから。」
「のだめちゃんも?」
「ああ。」
俺もカップに口を付けながら、のだめを見る。
欲張って頬張るから、口の周りにはマドレーヌのカスがいっぱい着けていた。
はぁ~とため息をついてから。
「ちょっとのだめコッチ向け。」
「なんですか?」
「しゃべるな!」
「はぅ~、ぐぐぅ~~~~。」
ティッシュを一枚抜き取りのだめの口周りを強引に拭き取った。
「アリガトデス。」
「落ち着いて食えよ。誰もとらねぇから。」
そう言って、俺も一口食べようとマドレーヌを手に取る。
1/4ぐらいを自分の口に放り込み、1/4をのだめの口の前に持っていく。
するとのだめは当たり前のように口を開けていたから、その中に放り込む。
「…真一…。」
ハゥゥとか言うのだめの顔を見ながら顔がにやけそうになる瞬間、母さんの声が聞こえて。
ここがパリじゃ無いことに気づく。
や、ヤバイ…。
「本当、二人仲良しよねぇ。」
「ホントホント。全く充てられちゃうし。」
「部屋でやんなよ。」
暑い暑いなんて言いながら、由比子も俊彦も母さんも居間を出て行った。
取り残されたのは、赤い顔をした俺と遅れて事情を把握して少し照れてるのだめだけだった。
第2弾は、三善家の人々でした。
こちらのほうが、sakura様ご所望品に近いでしょうか?
楽しんでいただけるなら、嬉しいです。
続きますので、お付き合いよろしくお願いします!