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実は、明日から再び実家帰省予定。
(仕事あと、直行です。)
そして、コンクール翌日の月曜日は会社休暇予定。
(たぶん、二日酔いなので・・・)
っていうか、そもそも金曜日は会社の飲み会・・・。
う~ん、不良母でごめんねボンという感じののんのんです。
というわけで、また暫く更新できないようです。
お待たせしてしまい本当に申し訳ありません。
しかも、寸止めが多い・・・。
それでもよければ、引き続きお付き合いの程、よろしくお願いシマス。
ではでは、ご主人様シリーズの更新です。
本日の更新は、これまで。
では、続きからドウゾvv
33.
「何で、お前らが来てんだよ?」
「おこぼれに預かりに?」
「私は、千秋先生に、・・・ね?」
そんなウィンクされても、気持ちが悪いだけ・・・。
「あれ、峰せんせに、真澄ちゃん。」
「おおのだめ~!」
「一応、私あんたの先生なんだけど?」
「清良せんせは?置いてきたんですか?」
「いや、明日も清良は、出勤だから止めとくってさ。」
私を無視すんじゃないわよ~と、首を絞められるのだめ。
また、一気に騒がしくなった気がする・・・。
っていうか、
「峰せんせは、ビールですか?千秋せんせも?」
「おぉ、悪いなのだめ。」
「変に気を使わなくていい。勝手に来たんだから勝手にやるだろ。」
「のだめの頼むのの次いでデスから。真澄ちゃんは?」
「だから、先生だっての!私は、ウーロンハイ貰うわ。」
「リョーカイでーす。」
ついでのついでにトイレにも行って来ますと立ち上がったのだめは、部屋を出て行った。
「で、ほんとにお前らなんで来たんだよ。」
「だから、俺らも3年A組が優勝するのに賭けてたの。だからこれは一緒にお祝いしようぜ☆ってことでな!」
「ふ~ん。ずいぶん野田と仲が良いんだな?」
「あれっ?ああ、そうか。俺2年の時、のだめの担任だったんだよ。」
「私は副担任ですわ。」
「・・・だからか。」
「このクラスにものだめのほかに何人か居るけど、やっぱりのだめが一番目立ったしな。」
「目立つ・・・?」
「前にも言っただろ、『良い意味でも悪い意味でも目立つ』って。」
ああ、そうだったな。
っていうか、未だにファンクラブっていうのを確認できてないんだが・・・。
「なんかよく分からないですわよね。なんでのだめなんかがモテるのかしら。」
「ま、男の心理なんて単純なんだよ。真澄ちゃん。」
「ちょっとドジなぐらいが可愛いって奴?私には分からないわ。」
あいつの場合、ちょっとを通り越すドジっぷりのような気がするけど・・・。
「でも、近頃のだめが保健室に来ないって清良が寂しそうでな。」
「少しは落ち着いてきたって事じゃないの?」
ここの所、毎朝俺の所に来て授業へ出席し、それが終わると俺の所へまた来て家へ帰っていく。
そういえば、こないだ転んだとか言って両膝を赤くして数学準備室に来たな。
「何の話してんですか?」
戻ってきたのだめは、お盆片手に戻ってきた。
俺と峰の前にビールジョッキを置き、奥山の前にはウーロンハイが入っているであろうグラスが置かれる。
「サンキュー、のだめ。・・・ホント落ち着いてきたな。」
「本当ね、龍ちゃんの言う通りかも。」
「うぎっ?何が?」
「お前がこぼさないで運んで来たからだろ。」
「ムキー!それぐらいのだめにだってデキマス!」
・・・嘘を吐け・・・。
こないだの夕飯で豪快にグラスを落としたのは何処のどいつだ。
思わず苦笑が漏れる。
「ん?どうした千秋?」
「いや、別に。ほらっ、野田も座れ。」
「ぎゃは。お肉いっぱいです!」
うきゃーと言いながら、俺が皿に取っておいた肉に飛び付く。
食べ過ぎると太るわよと奥山に言われて、俺にも言ったことを言う。
俺はのだめが運んできてくれたビールに口を付ける。
峰も奥山も同じようにのだめが運んでくれた飲み物を手に取る。
のだめは、モグモグと肉を食べ、そして自分用のウーロン茶を口にしていた。
「っって、ちょっとのだめ!これウーロンハイじゃないわよ!」
「うきょ?」
「これ、ただのウーロン茶だわ。」
まさか・・・?
のだめが飲むウーロン茶のグラスを手に取り、匂いを嗅ぐと、
「やっぱり、こっちがウーロンハイ。」
「うわぁ、マジか?のだめ平気か?」
「ほぇぇ~?何か世界がぐるぐるします。」
そう一言いうと、バタリと机に潰れた。
あれだけ、酒は飲むなと言ったのに・・・。
「おい、千秋。これマズイよな?」
「ああ、非常に・・・。はぁ~、だから最初に言ったのに・・・。」
「まだ、周りにバレてないみたいですし、このまま寝かしておいて平気じゃないですか?」
確かに、周りは騒がしく、ここで起こったことに関して感づいている生徒は居ない。
「それでも、起きそうになかったら、私が帰り送って行きますわ。」
「え?真澄ちゃん、のだめが何処に住んでるか知ってるのか?」
「・・・ああ、そういえば知らないわ。」
峰も知らないという。
お前、本当に元担任か?
ま、小中学校と違って家庭訪問なんてないからな。
知らないっていうのが普通か。
「いい、俺が送るから。」
「千秋知ってるのか?」
「ああ、俺の家の近く。」
・・・嘘。
同じ家だし。
「キィ~、何よこの子ったら、千秋様の近くに住んでるなんて!」
「おい、真澄ちゃん落ち着けって!」
そもそも、判断しづらい飲み物を頼んだ奥山と峰は、その周り以上に騒ぎ始める。
それに周りは反応して、もっとやれと騒ぎ立てていた。
「うむぅ・・・?」
「野田?大丈夫か?」
「たぶん平気デス・・・。」
水のコップを前に置く。
のだめは一口飲み、うきゅ~と奇声を吐く。
「じゃ、ここらで、千秋先生への質問タ~イム!」
「「「「イェ~イ!!」」」」
「いいぞ~!委員長!!」
「はぁ?」
一人驚く俺と、良いぞと囃し立てる生徒たち。
そして、峰や奥山まで・・・。
のだめは、うきゃっ?と反応したのか、顔だけ上げる。
「フザケるな!そんなのに、」
「ではまず第一問目!!」
「俺の話を聞け!」
「先生は帰国子女だってのは本当ですか?」
「おい!だから」
「良いじゃねぇか、千秋。答えてやれよ。」
「人事だと思って・・・クソ峰・・・。」
結局、しょうがねぇなという感じで答えはじめる。
帰国子女かって?まぁ、ウィーンで生まれたからそうなるだろうな。
好きな食べ物?やっぱり、和食も好きだけど、イタリアンが好きかな。
靴のサイズ?・・・そんなの聞いてどうするんだよ?
「先生!今彼女居ますか?」
「あぁ?」
周りを見ると、興味津々の女生徒と・・・奥山・・・の目。
それに、俺の隣からも何か視線が・・・。
「そ、それは・・・。」
「あれ~?答えられないんですかぁ~?」
「ま、まさか!?居るなんてこと無いですわよね!?」
いや、だから青い顔している奥山・・・お前がそんな顔しても意味ないだろ?
そもそも、気持ち悪い・・・。
ただ、俺は答える前に、そっと・・・。
「・・・居るよ。」
「「「「ええ~~~~!本当に~~~~~!!!!」」」」
「「「キャァァァーーーーーーー!」」」
周りから、女生徒からの嘆きの叫び。
それに乗る形で騒ぎ出す男子生徒たち。
そんな中、峰は倒れた奥山に潰されている。
俺の隣に座ったのだめは・・・。
「あれっ?のだめどうしたの?」
「うきゃっ?いやっ、何でもないですよレイナちゃん。」
「ふ~ん、変なのだめ。」
「のだめが変なのはいつものことでしょ、レイナ。」
そうからかわれてムキーとかウキーだとか奇声を発しながら近くにあるコップを掴む。
「・・・あっ、それは!」
「うぎゃっ?」
* * * *
「・・・ん?うきゃぅ?」
「あ、起きたか?」
「?タクシー?」
「ああ、そう。ったく、ウーロンハイ一気飲みしやがって。」
少しズキズキ痛む頭に手を当てながら、そういえば、目の前にあったグラスの飲み物を慌てて手に取ったことを思い出す。
だって・・・。
「先生のせいデス・・・。」
ポソリと呟くと、先生はバーカとコツンとおでこを小突く。
「ごまかすの大変だったんだぞ?」
「あう、そいえば、大丈夫なんですか?」
「疲れて寝たってことにして、俺が送っていくことに話をうまくまとめたんだ。」
「あう、・・・失礼シマシタ・・・。」
タクシーの車内は、ラジオが流れる。
運転手さんは、ラジオに集中しているらしく、こちらの会話には興味がなさそうだが、
一応コソコソ話す。
「いいから、着くまで寝てろよ。」
「あう、もう眠くないです。」
「あのさ、一応俺、お前を家まで送り届けたら、違うところまで行ってタクシー降りるから。」
「うきゃ?」
「一応保険だ、保険。一緒の家に帰るのはマズイだろ。」
コソコソ話すからどうしても、顔が近い。
はぅ、・・・酔いがぶり返しそう・・・。
そうだと、携帯を取り出し、画面を開く。
「ギャボウ・・・。」
「んあ?携帯?」
「真澄ちゃんからの呪いメール届いてます・・・。あ、それにレイナちゃんからも・・・。」
「奥山のは放っておけ。石川は心配してたから、家に着いたらメールしといてやれ。」
「そですね。」
起きてからずっと気づいては居たのだが、あまりにも当たり前のように握られている手。
恥ずかしくて、話題に出すことができない・・・。
結局、外の景色を見る千秋先生とドギマギしまくるのだめを乗せたタクシーは家へ向けて夜の街を走り抜けた。
その翌日。
朝一番に爆弾投下されるとも知らずに・・・。
さ、また寸止めで放置予定です。
鬼畜のんのんで申し訳ありません。
続きをお楽しみにお待ちくださると嬉しいです。
では、読んでいただきましてありがとうございました。