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の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。 ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。 かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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更新、暫くお休みしてまして、申し訳ありません。
今週末ついに、コンクール本番でして、
土日は、練習三昧でして・・・。
それに伴い実家帰省(寄生?)中でして、
パソコンに向うことができず・・・。
心の中で申し訳ないと思いながら、ズルズルと更新しない日が続いてしまいました。

そして、なおかつ仕事の方も少々疲れる内容が頻発しまして・・・。
パソコン立ち上げたものの、更新する体力がなく・・・

本当に!申し訳ありません!!!!

もう、見捨てられてもいいのに・・・
回り続けるカウンターと、
拍手ならびにコメントと、
人の温かさに涙涙ののんのんです。

さてさて、お待たせしました。
更新です。

これまで、2作品ほど、片方のお話のみで進みましたが、
今回のお話から、戻りまして、過去・現在の話と進んでいきます。

では、続きからドウゾvv

26.perdendosi((2)(消えるように・・・)



俺は一人で、校内を歩く。
一緒に大学へ来たエリーゼとは、先ほど別れた。
別れ際、『元気がなかったら、気にすること無いと伝えて』と言われた。
元気が無い?
気にするようなことがあったのか?

数時間前にオケの練習も終わっているし、授業もほとんどが終わっているのか、校内は静かだった。
カツンカツンと靴音を響かせ廊下を歩く。
その目の前に、

「・・・!恵!」
「うきゃっ!?あれっ?真一くん?」
「お前、何やってんだよ?」
「あ、え、う、えっと・・・。」
「響一も母さんに預けて、こっちに来てるなら連絡しろよな。」
「うぅ、ゴメンナサイデス。えっとですね、練習してたんですよ!ちょっとでもサボると馨君に怒られますし。」

そう話す恵の顔は笑っており、先ほどエリーゼが心配していたような状況ではないように感じた。

「オケの練習は終わったんですか?」
「とっくに終わってる!一度家の近くまで帰ったら、お前が居ないっていうから迎えに来たんだよ!」
「ハギャっ!ソデスカ!?・・・アリガトです。」

もうのだめにメロメロですねぇ~と戯言を吐く恵に、ため息を吐く。

「練習は終わったのか?」
「あ、はい。大ジョブです。」

俺の左腕に自分の腕を絡ませるように歩く恵。
そういえば、出会った頃は、こんなことになるなんて想像もできなかったなと思う。
たまたま、家が隣同士で、ひょんなことから知り合いになり、変態で生活能力0ののだめを助けるボランティア。
つねに付き纏われ、こんな風に腕にまとわり付かれることもしばしばだった。
あの頃は思いっきり振り切っていたが・・・。

「・・ムゥ、思い出し笑い?」
「いや、ちょっとな。」
「真一くんのムッツリ・・・。」
「・・・うるせー。ちょっと昔のことを思い出してただけだよ。」
「昔?」
「ああ。」

そう言って、恵のほっぺたを摘むと、いひゃいですと恵が答える。

「もう、こんな時間か。」
「何か予定あるんデスか?」
「いや、今日は久しぶりに料理作ってやろうかと思ったんだけど。」
「はぅ、呪文料理ぃ~。近頃食べてないです。しかも明日には大阪戻らなきゃだし・・・。」

お前が行方不明にならなければ、作ってやったのにと更に付け足すと、これまた更にシュンと落ち込む。

「さて、響一は母さんが面倒見てくれるらしいから、飯でも食べに行くか?それとも、もう少し練習して行くか?」
「あっ、のだめ行きたいトコあります!」
「行きたい所?」
「だって、日本でデートしたのって数少ないじゃないですか。」
「まぁ、確かに・・・。」
「いつもだとキョウくんも一緒だし。・・・たまには夫婦水入らずで☆ウキュッ!」

・・・母さんと一緒・・・かよ。
いつもなら、練習もうちょっとすると言うが、明日にはまた大阪に戻るから暫く会えなくなるしな。
そういえば、日本国内でそうやって二人で歩くのは少ないな。
付き合い始めたのは、フランス行ってからだし。
結婚してからも生活拠点はフランスだからな。

「じゃぁ、行くか。あんまり遠いところは行けないぞ。」
「遠くナイデスヨ。じゃ、電車に乗って行きましょ!」

どこに行くのかと聞いても、ただ夢の国ですよと笑う恵に引かれる形で駅へと向った。


* * * *


「で、なんだよ。カイ。」
「まあ、とりあえず、立ち話もなんだから、そこ座れよ。」
「・・・。」
「コーヒーで良いか?」
「・・・気持ち悪い・・・。」
「は?」
「俺に優しいカイなんて、・・・何か気色悪い・・・。」
「ふん、悪かったな。なら好き勝手やりやがれ。」

タバコだ、と箱を投げられる。
それをナイスキャッチし、一本取り出し火を点ける。

「マリアが、俺の所に来たぞ。」
「マリアが?何で・・・」
「お前がらみに決まってるだろう。」

カイもタバコに火をつけ、煙をふぅーと吐き出す。

「・・・マリアに聞いた。ミーナのこと。」
「・・・・・・そうか。」
「ああ。」

コーヒーの入ったポットを手に、カップへ注ぐ。
その場で、それを一口含んだ。
カップを持ったまま、ソファーに座るカイの正面辺りに、事務椅子を引っ張り出して座った。

「ミーナとは話したのか?」
「・・・いや、話してない。」
「電話でも何でもすればいいだろう。」
「・・・・・・できるわけないだろうが。」
「お前のせいだとでも思ってるからか?」

正に図星だった。
何も言えずに、ただ俺はカイを睨むしかできない。
カイも、俺に対して睨んでくる。
一時、沈黙が部屋を包む。
それを破ったのは、

「俺な、ミーナにちゃんと思いを伝えたぞ。」
「・・・カイ。・・・で?」
「『カイは友達だから』だってさ。」
「・・・・そっか。」
「で、お前は伝えたのか?」
「俺か・・・いや。」
「伝えれば良いだろ?」
「・・・それこそ、できないよ。」

項垂れるように顔を下げる。
自分の足元を見つめた。

「俺にとって、ミーナは特別な友達になったんだ。」
「・・・」
「それに、心外なんだがな、お前も友人の一人なんだそうだ。ミーナに言わせると・・・。」
「・・・カイ。」
「ちゃんと、自分の言葉で、自分の本当の気持ちを伝えないとダメだぞ。」
「・・・でも・・・。」
「特に、ミーナはな・・・。あれは鈍感を通り越す、天然だぞ。」

確かに、言わないと伝わらないだろうな。
俺の知ってるだけでも、大学時代に、あらゆる男共がミーナにアプローチをしていた。
それに対するミーナの態度は、全く変わらない。っていうか気づいてなかったのだろうな。

「でも、俺にその資格はあるのかな?」
「そもそも、ミーナがピアノできなくなったのは、手の病気のせいだろうが。」
「でも、そのきっかけを作ったのは」
「そのきっかけを作ったのは、ミーナ本人だよ。」
「・・・」
「調子が悪いのを最初に放って置いたのはミーナなんだ。」

それをたまたま見つけたメリー。
悪意を持って病院を紹介した。
それを自分で判断して受診したのはミーナ。
そのメリーがどうしてミーナに対してそういう態度を取ったのか。
メリーは、ミーナがフランツに付き纏っていると勘違いしたから。
でも、ミーナもフランツに付き纏っているつもりなんて全くない。
寧ろ、好意を持っていたのはフランツ。
悲しいぐらいの一方通行の思いが起こしてしまった悲劇。

「資格なんて、あるに決まってるだろ。それにお前のせいなんて、そんなこともない。」
「・・・そうか・・・な。」
「ミーナに聞いてみろ。逆に怒られるぞ、きっと。」

マズイ・・・、カイを目の前にして泣きそうになる。
慌てて、タバコを一本取り出し、火をつける。
その俺の目の前にスッと紙が差し出された。

「ミーナの日本の自宅の電話だそうだ。」
「日本の・・・」
「マリアからだ。お前に渡せと受け取った。さっさと電話でも何でもして、すっきりしろ!」

そろそろお前の調子が戻らないと、楽団に迷惑をかける!
そう言いながら、じゃぁ俺は帰るぞと、カイは事務所を出て行った。

俺は、受け取った紙を見つめ、顔を上げる。

フーーーーーッと紫煙を吐き出した。









自分の性だと、真一くんのようにグルグル巻きの若きフランツ。
彼はどういう行動をするのか?!

そして、のだめと真一はどこへ向うのか?

ムフフにお待ちクダサイvv

お読みいただきましてありがとうございました☆

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