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の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。 ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。 かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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昨日、友人が参加しているオケの練習に参加してきました!!

初オケ参加で、ドキドキでしたが、良い方々が多く小2時間楽しめました。

なんだか、トラも頼まれちゃいまして、ぶっつけ本番の参加になりそうですが、

予習練習ガンバリマス!!

明日は、近頃入った吹奏楽団の練習だし、ここの所音楽漬けで楽しい毎日を送っております。
(子どもは、ばぁばんち行ったり、練習に行って先生に構ってもらって楽しそうです。
 その間旦那は、ほったらかしですが・・・。)

では、では更新です。

続きからドウゾvv

25.嵐の朝


真一が帰った病室で、はぁ~~~っと一人息を吐く。
心臓がまだまだドキドキ言っていて、落ち着かない。
なんか、さっき屋上で抱きしめられたときも、キスされたときもなんだか、

「ダダ漏れです。・・・真一くん・・・。」

いつも以上というか、前以上に優しさや愛情やらがダダ漏れっていうか・・・
それを受ける自分の身体が、持ちそうに無いデス・・・。

ドキドキいう心臓がまだ納まらないのがその証拠。
早く寝なきゃという頭は働くけど、身体がふわふわして落ち着かない・・・。
その結果か、

「ギャボッ!あなたのお話してないです!!」

そう言って、お腹を擦った。





翌日。
今日はマルレオケの公演日。
コンチェルトは孫Rui。
今日の公演がうまく行けば、マルレにとっても、俺にとっても良いチャンスとなる。
昨日帰って来てから、少し汚くなった部屋を片付けていたら見つけたものがあった。

いわゆる「彼女席」と言われる席のチケット。
今日の演奏会のチケットだった。
ここにあるということは、のだめに渡せていない。
そもそも入院中のあいつは、今日来ることはできないだろうけど・・・。

やっと昨日あいつと話することができた。
記憶が戻った後にやっと・・・。
なんだか、どんな表情ののだめを見ても、どんな仕草をする恵・・を見ても、
愛情やら慈しみが身体を占領して、抱きしめたくなっていた。
その度に、あいつは赤い顔をして、ハゥ~とか奇声を上げていたが、
それすらも、愛しいと感じてしまう。

本当なら今日、あいつの近くに居たいのは山々・・・。
けど、今日は「仕事」だ。
俺があいつに見せてやることが出来る最高の演奏をするだけ。
今日は見にはこれないけれど、あいつが来ていると思って指揮をするだけだ。

ピンポーンとチャイムが鳴る。

「やっと来たか・・・。」

よっと立ち上がり、玄関先へ向かった。

「千秋ー!誰にもいえないスキャンダルネタって~~~~!!??」
「やっと来たか、テオ。じゃぁコレ持って!」
「えっ?ネタは?」
「お前、本当にゴシップネタ好きなんだな。ほらっ行くぞ!車運転しろ!」

ゴシップネタをちらつかせただけで、時間通りに近い時間に来るテオの車に乗って、俺は会場へ向かった。






チューニングの音が響く会場・・・。
客席は先ほどまでのざわつきが嘘のように静寂に包まれる。

そして、舞台袖に立つ俺は、舞台上にある指揮台に向けて歩き出す。
その途端起こる拍手に包まれながら・・・。

ふと、あいつのために用意した席をちらりと見る。
やっぱりそこにはあいつは座っては居ない。
今日は仕方ない。でも・・・

『大丈夫・・・。頑張って真一くん・・・。』

その言葉が頭を過ぎっていた。
そのたった一言で俺は大丈夫。
さぁ、楽しい音楽の時間だ!!

指揮台に立つ俺は指揮棒を振り上げた。







確か、今日は公演日・・・デスよね?
じゃぁ、今日は来ないかな?
会えないとなると途端に寂しくなる。
この病室も個室のせいか、たまに来る看護士さんと二言三言話するだけだし・・・。
そろそろ演奏が始まる頃だ。

のだめは、窓に向かって祈りの姿をした。

『大丈夫・・・頑張って真一くん・・・。』

そう天に願いを込めた。








演奏会は大成功に終わった。
今は打ち上げ会場に移って、周りが大騒ぎしている中、俺は隅に座ってチビリチビリとウィスキーを飲んでいた。
演奏が終わってすぐに、Ruiは次の公演があるからと、

「じゃね!のだめさんによろしく!!」
「ああ、あの記事のこと悪かったな・・・。」
「良い!気にしない!!のだめさんの誤解も解けたんでしょ?」
「・・・まぁな・・・。」
「あれは、私のママが出版社に文句言ってたからそろそろ消えるはずだよ。」
「そうか。本当にすまなかった。」
「だ・か・ら!気にしない気にしない!」
「じゃ、また。次の公演も頑張れよ。」

ありがとーと言いながら、迎えに来た母親と共に去っていった。

「千秋君。隣いい?」
「あ、黒木くん。ああモチロン。」
「お疲れ!」
「そっちこそ、お疲れ。」

カチンとグラスを鳴らした。

「恵ちゃんどう?」
「ああ、昨日目覚ましたのは知っているよね?」
「うん、ターニャ宛てに電話来たの、僕も出たし。」
「今回は、迷惑かけて悪かったね。」
「いいよ。結果的には良い結果だったしね。」
「本当に、ありがとう。」
「千秋くんがお礼言うなんて珍しいね。これ録音して峰君なんかに送ったら驚くんじゃない?」
「・・・まさか本当にやらないよね?」

冗談だよ。大丈夫。と言って黒木くんは笑った。
俺も、笑った。
記憶をなくしている間、本当に心から笑ったことはなかったような気がする。

「・・・千秋くん。そろそろ帰ったら?」
「えっ?」
「恵ちゃん・・・。きっと今日公演だから来ないとは思っていても待っていると思うよ?」

そうだ、どうせ打ち上げとかで来ないだろうとは思っているだろう。
でも・・・俺が今日は会いたかった・・・。けれど、

「大丈夫じゃない?こんだけ騒がしい中、一人抜けたって。」
「けど、俺常任だし・・・。」
「聞かれたらとりあえず、僕がごまかしておくよ。『愛しい人に会いに行く』って言ってたって。」
「なんか、ターニャと付き合うようになって変わったね黒木くん・・・。」
「そう?でも本当のこと言っておいたほうが、周りの理解は得られるよ。」
「まぁ、そうだけど・・・。」
「ほらほらっ!早く今のうちだから!!」

そう言って俺は荷物と上着を持たされて会場を追い出された。
そして、俺が向かう先は、・・・愛しい人の待つ場所へ・・・。





面会時間ギリギリに駆け込む。
なんとか間に合った。
病室へ向かう途中、マナーモードにしておいた携帯が震えた。
ディスプレイを開く。
そして、近くをきょろきょろと見ると、中庭に出れる扉が近くにあり、
俺はそこから外へ出て、通話ボタンを押した。

「ハイ。」
「チアキーーーーー!ご褒美決定しましたよ~~~!」
「大声で話さなくても聞こえてます。」
「冷たいですねぇ。師匠に向かって。」
「なら、師匠らしいことして下さい。」
「・・・女性を口説く方法教えましょうか?」
「・・・音楽限定でお願いします。」

このクソジジィ・・・!!
今回のだめのことで大いに世話になったがために、無碍にできない・・・。

「で、決定って何が?」
「だから、ご褒美ですよ!」
「ああ、こないだ言ってたのですか?」
「そうそう。まぁ、今回のご褒美はのだめちゃんのご褒美になりそうですけど。」

恵のため?今回一番辛かったのは恵だからそれでも構わないが・・・。
そして、俺はその内容を聞いて、恵の病室へ向かった。



また、今日も一人息を吐いた。
わかってはいるんですよ。来ないの・・・。
昨日目の当りにしたあの人の愛情に戸惑うのは分かっているものの、
会いたいと思う心。
昨日はドキドキが停まらなくて痛かった心臓。
今日は寂しくて痛い・・・。

窓を覗くと満月から幾分カケが多くなってきた月が空に浮かぶ。
それを見ながら、また息を吐く。
そこに、コンコンとドアが叩かれた。
この時間に誰だろうと思ったけど、「ドウゾォ」と答えた。
そこに居た人は会いたくて会いたくてしょうがなかった人・・・。

「恵。」
「真一くん!!今日公演ですよね?打ち上げは?」
「抜けてきた。」
「ギャッ!常任が抜けてきてドウスンデスカ!!」
「いいんだよ。黒木くんに頼んでて来たし・・・。それに・・・」
「良くないですよ!今からでも間に合うから戻ったほうが」
「良いんだ!・・・俺がお前に会いたくて来ただけだから・・・。」

そう言って顔を赤くする真一くんを見て、のだめまで赤くなる。
だから、止めてください。
真一くんの赤面は移るんです・・・。

「あのさ、こないだ言ってた退院後なんだけど・・・。」
「・・・あ、ハイ。真一くんの家に行くってやつですか?」
「ああ、それ予定変更。」
「エト?どして?」

病室に入って来て、真一くんはのだめの居るベット近くの椅子に座っていた。
少しのだめが真一くんを見下ろす感じになる。
顔を見る限り、今日の演奏は問題なくどころか成功に終わったのが分かった。
だってニコヤカに笑ってるし・・・。
けど、変更って何?
やっぱりお世話になるのマズカッタデスカ?

「さっきジジィから電話が来た。」
「ミルヒーから?」
「ああ、それでお前に伝言。」
「のだめに?」

なんだろ?そうだ、真一くんと話をしたと電話してないと思い出した。
伝言なんだろ?荷物のこと?

「退院後、日本に来いだってさ。」
「日本・・・ですか?」
「ああ、お前にご褒美だってさ。日本でシュトレーゼマンと共演だ。」
「共演?ミルヒーと?」
「ああ、それに俺も着いていくから。」

ジジィのご指名だ。良かったなと笑う真一くんの顔。
本当に嬉しそうに笑うから、喜んでいいんですよね?
巨匠と言われる人との共演はそうそうできない。
ましてや、駆け出しののだめにとっては、願ってもない話・・・。
けど、

「日本での共演は、真一くんとが良かったです・・・。」
「えっ?何?」
「イ、イエ!なんでもないです。」
「じゃぁ、退院後俺と一緒に久しぶりに日本へ帰国だ。これが変更内容。」

そう言って、真一くんにガシガシと頭を撫でられた。















はい、ミルヒーご褒美の尻尾が出ました。
けど、これは仮の姿・・・。
この先はネタばれしちゃうので、また続きでお楽しみを・・・!

引き続きお付き合いのほどよろしくお願いします!!

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