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の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。 ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。 かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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はい、更新です。

のどが痛い・・・。風邪かしら!?

やばいなぁ、今週から来週にかけて仕事大変なのに・・・。

10月入ったら、楽団の練習で土日はつぶれるし・・・。

ムン、早めになおします!

では、今回は征子ママとのお食事会です。

サプライズゲストの登場デス☆

続きからドウゾvv

32.カルメン


「こっちはどうですかね?」
「・・・いいんじゃない?」
「なら、こっちは?」
「それはダメ。」
「え~!何でデスか!」
「・・・そんなの・・・。」

さっきのは良かった。
Aラインのワンピース。
淡い若草色で、袖はノースリーブだがセットにストールが着いていた。
そして、今もっているのは、
どう見てもスカート丈短いだろ?

「ムン。・・・ダメ?」
「ダメ。丈短すぎるし・・・」

というわけで、あえなく元のハンガーへ掛けられてもとの場所へ戻っていく。
ざっと3着近くを見繕った。
さて、公演のドレスはどうするか?
今買ったところで、当日どうなるか分からないからもう少し後でいいか・・・。

「以上でよろしいでしょうか?」
「はい、まとめてホテルに送って欲しいんですが。」
「畏まりました。お支払いは?」

近くについていた店員はニコニコとオレに話しかける。
可愛らしい方ですねと話す彼女は恐らくオレの母さんと同じぐらいの年齢だろうか?
カードでお願いしますと渡す。

「ムハー!元に着替え終わりました!」
「・・・その奇声吐くの止めろ!」

やっぱり何処に言ってものだめはのだめ。
これで母親なんかになれるのだろうか?
そもそもオレも父親になれんのかな?

「お手続き終了しました。カードお返しいたします。」
「じゃぁ、よろしく。」
「・・・あれ?終わっちゃったんですか?」
「「ありがとうございました!」」

店員に送り出されるように店を後にした。
普通に俺と恵は手をつないで店の前のタクシーへ歩く。
タクシーに乗り込むと行き先を母さんとの待ち合わせのお店を伝える。

「ねね、さっきのお店でどのぐらいかかったんですか?」
「・・・お前はしらなくていい。」
「本当におごってくれるんですか?」
「Avec plaisir(喜んで)」
「Merci beaucoup(ありがとうゴザイマス)」

都内を走るタクシーは目的の店に向けて快走していった。





「こっちよー!のだめちゃん!真一!」
「悪い、少し遅れた。」
「お待たせしましたー!

店の入り口近くに居る母さんに駆け寄る。
だから、お前は走るな!って言っても聞きゃしないし・・・。

「さ、行きましょう。・・・ゲストもお待ちかねよ。」
「「ゲスト??」」

さっ、早くという母さんに先導されて店に入る。
そこに居たのは・・・

「恵ー!元気しとったかね?」
「千秋君もほんに久しぶりたい!」
「ヨーコに、辰夫!!なんばしよっとかー!!?」

予約席に座って待っていたのは、のだめの両親。
はっとして、母さんの顔を見ると・・・してやったりの顔だし・・・。

「私がお招きしたのよ。昨日の今日で本当に急なお話しで申し訳アリマセンでした。」
「よかよか、こちらこそいつも恵がお世話になって。」
「いえ、こちらこそですわ。・・・立ち話もなんですので。」

そう言って丸テーブルの席へつく。
両親たちは、色々な話を繰り広げていた。
中には、俺たちの小さい時の話など、俺も知らないような話も出てきていた。
となりを見ると、目をキラキラさせて耳をダンボにする恵。
俺も、恵の小さな頃の話には耳を傾けてはいたが・・・。
食事をしながらの談笑が暫く続いて、
俺の母親と、のだめの母親はだいぶ打ち解けたらしく、ニコニコと話をしていた。
しかし、のだめの父親は、黙々と目の前の物を食べ、飲み物に手を伸ばす。
たまに妻から話しかけられれば、話に参加するが、それ以外は誰の顔を見ようともしない・・・。

「ところで、真一。何かお話しあったんでしょ?」
「えっ?」
「そうそう、そやった!何ね?話て?」

母さんを見ると、コソッと話してきた。

「早い方が良かったでしょ?」
「・・・早すぎ・・・。恵には朝話したばかりなのに・・・。」
「あら、真一が話すので一致してたのね?なら丁度いいじゃない。」
「・・・あのな・・・。」

ハァッと息を吐いて、俺は至極まじめな顔をする。
その様子に気づいた恵も顔を引き締めていた。
そんな風に、俺の小さな気持ちの変化にすら気づいてくれている。
俺は、そっと恵の手を取り、握り締めた。

「あの、お父さん、お母さん・・・。」
「どげんかしたと?」

ごくりと何かを飲み込む。
さらにギュッと恵の手を強く握った。

「恵さんが、僕の子供を妊娠しました。」
「妊娠!!?」
「そげなこったろうと思うたがね。でも、実際聞くとびっくりするたい。」

冷静に対応してくれるのは、のだめの母親。
父親はビックリした顔のまま固まっている。

「順番がちぐはぐになってしまってすみません。」
「・・・」
「恵、ほんとなんね?」
「ばい。ここに真一くんの子が居るとよ。」

俺は黙って、のだめの父親を見つめた。
父親も俺の方を見ていた。見ているというより睨みつけているに近いだろうか。

「つきましては、恵さんと結婚したいと考えています。・・・お許しいただけますでしょうか?」
「ビックリさせてしまって、ゴメンなさい。ヨーコに辰夫・・・。」

二人そろってお願いしますと、頭を下げた。
沈黙が暫く続く。
・・・辛い。
いつもの公演よりも、酷く緊張する。

「ほら。お父さん。なんかしら言わんと!」
「うん・・・。」
「しっかりせん!どうせ、パリに行った時嫁に出した気分じゃったろに!」

のだめの母親は、隣に座る父親をはやし立てていた。
その父親から、俺に当てて視線が返る。

「今回は『娘を頼む』と言ってもよかとね?」
「・・・はい、必ず幸せにします。」
「・・・真一くん・・・。」
「それならよか。・・・恵良かったな?」
「辰夫・・・。それにヨーコもありがとう。」

少し目から涙が流れる恵の顔を拭ってやる。
俺たちの姿を、俺の母さん、そしてのだめの父親・母親が見つめていた。
そのまま、再び談笑に包まれ、急遽の食事会は終了を迎えた。

「千秋君、ちょっとよかとね?」
「あ・・・はい。」

会計を済ます母さんを待っている間、俺はお父さんに呼ばれた。
タバコの箱を持ちながら、一緒にどやね?と言う。
俺は外の喫煙所へ向かうお父さんに着いて店を出た。

「よか天気ばいねー。」
「そうですね。」
「・・・」
「・・・」

会話が続かない・・・。
タバコの灰をトントンと叩き落とす作業を繰り返す。
短くなりはじめたそれをジリと擦り付けて、灰皿へ捨てた。

「俺から、言う事は何もない。ばってん・・・。」
「はい。」
「・・・あげな娘でも、うちの大切な一人娘ばってん。」

そういった瞬間、スッと動いたお父さんにビックリしただけで、俺は何も出来なかった。
その俺の身体、詳細に言うとわき腹辺り・・・。
そこへドスッという鈍い音ともに殴られた感触に襲われる。

「うっ!」
「これで、許しちゃる。・・・ほんに幸せにしなかったときは、容赦せんとよ?」
「・・・肝に銘じます。」

顔は、傷が残ると悪いばってん、腹にしたとよと、先ほどまでの怖い顔が嘘のように、お父さんは晴れやかに笑っていた。




「ほんなら、次の公演は日本でやるとよ?恵も有名人ばいね~。」
「ヨーコ見に来れる?」
「また、こちらから、お誘いいたしますわ。」
「征子さん、よろしくお願いします。恵頑張るとよ!」

女性陣のもとへ帰るとどうやら今度の演奏会の話になっていた。
わき腹を擦る俺に、どしたんです?と恵に声をかけられたが、俺は大丈夫だからとしか答えなかった。

「これから、どうします?東京久しぶりだそうですし、観光でも行きますか?」
「ぎゃぼ!のだめも行きます!」
「せやね。東京久しぶりやし、連れてってもらえると助かります。」
「構いませんわ。・・・けど、真一は用事があったのよね?」

そうだ、俺はオケの打ち合わせに参加する。
その為俺は、母さんとのだめの父親・母親に、恵を任せて店を後にした。










はい、ヨーコに辰夫の登場です。
さすが、征子ママ。
昨日の今日で二人を呼び寄せてしまうあたり・・・。

まぁ、手間が省けたからよかったけど・・・、

ドキドキの連続ですよね。真一くんにとったら。

それにわき腹一発くらうし、

まぁ、父親のけじめというやつでしょうか?


読んでいただいてありがとうございました。

コメントあれば、よろしくお願いしますm( _ _ )m

お付き合いありがとうございました!

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無題
こんばんわ!はじめまして!!
のんのん様のサイトを見つけたのは最近で,昨日いっきに「記憶の隅の住人」を読破しました☆
ハラハラしながらも,二人が幸せの道にたどり着いて ホッとしてます!
やっぱり こうじゃなきゃ!!なんだかんだ言いつつ,のだめにベタ惚れの千秋がたまりません!!
続きを楽しみにしています!!
ドラ 2009/09/26(Sat)20:54:13 編集
Re:無題
コメントありがとうございます。
いっきに読破ですか!!?すごい・・・。
楽しんでいただけたみたいで嬉しいです。
前半の悲しい展開以上に、後半はイチャイチャUPしていきますので、
引き続きお付き合いの程、よろしくお願いします!
のんのん  【2009/09/26 21:48】
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