[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
久しぶりのご主人様シリーズ更新ですvv
すみません。
交互のUPで読み辛く・・・。
近いうちに、INDEX作成します。
このシリーズ書きながら、ムフムフしているのんのんは変態だからでしょうか・・・orz
では、続きからドウゾvv
4.
運命を呪った再会を果たして。
「とりあえず、ここでは何ですので。皆様リビングにいらっしゃいます。こちらへドウゾ。」
「あ、ああ。わかった。」
荷物をお持ちして、リビングへ向かう。
その間、由比子様・俊彦様が、お話されているのでのだめに直接話を振られることはなかった。
のだめは一人先導して歩く中、百面相を繰り返してリビングへ到着した。
「おかえり真一。」と竹彦様。
「遅かったじゃない?」と征子様が真一様をお迎えした。
「ただいま。竹彦叔父さん。今日からよろしくお願いします。」
「ああ、お前の部屋はいつも通りの部屋だから。」
「2階の奥のお部屋デスか?そちらへこの荷物お運びして構いませんか?」
「・・・ああ、頼む。って、母さん!なんで野田がここにいるんだ?」
「我が家のメイドさんよ。学校で会ったんじゃないの?」
「「征子様・母さん!知ってたんデスか?・知ってたのかよ!?」」
と声が揃ってしまった。
「あら、早速息ピッタリじゃない。仲良くやれそうねぇ。」
「だから、答えになってないって!」
「のだめちゃんは、我が家の住み込みメイドさんよ。色々お世話になってるから真一もよろしくね。」
「のだめ?」
「あ、野田恵で、のだめです。・・・あの真一様。ドゾよろしくお願いシマス・・・。」
と丁寧なお辞儀をして挨拶をした。
メイドとして、自分なりに気をつけている事。
それは、挨拶やお辞儀・・・。受ける相手が不快にならないような対応ができるように少し頑張っている。
そのせいか、このお宅へいらっしゃる皆様に気に入られているらしい。
たまに、「うちのメイドにならない?」なんて声を掛けてもらうこともあるぐらい。
移るなんて考えたことはないけれど・・・。
「・・・あ・・・、ああ。よろしく。」
「あ~~!真兄、何どもってんの?ああっ!のだめちゃんの仕草に見とれてたんでしょ?」
「えっ、あっ?そんなことねぇー!」
「大丈夫だよ。初めてこの家に来た人皆、のだめちゃんの仕草に惚れちゃうらしいから?」
「ん?ナンデスカそれ?」
どうやら、俊彦様が言うには、こないだ俊彦様のお友達がいらっしゃった時、
そのお友達がのだめに好意を持っているらしいという事。
「どうせ、そんなのお世辞デスよ」
「結構、本気みたいだよ。また家に行っていいか聞かれてるし。」
まぁ、好意を持ってもらえるのは、嫌ではない。
でも、少し恥ずかしくなってきたこともあり、「荷物お運びしてきます。」と2階の真一様のお部屋へ逃げるようにむかった。
* * *
部屋へ到着し、電気をONする。
部屋を見渡すと、机・ベット・クローゼットと必要なものだけが並ぶ質素な部屋。
あまり、ゴテゴテするのがお嫌いみたいデスね。
スーツケース脇についていた、背広などが入っているらしいスーツカバーをあけて、
中身を取り出し、クローゼットへ掛ける。
スーツケースは、机近くへ運ぼうともう一度持ち直した所、
「ああ、それはこっちに・・・」
「うきゃ?・・・あっ、真一様・・・」
そういって、スーツケースの取っ手へ手を伸ばしてくる。
今その取っ手を持っているのだめ。軽くだが手に触れた。
その瞬間、びっくりしてのだめは手を引いた。
「あっ///。申し訳アリマセン。」
「・・・ああ、すまん。」
ん~~~~。居づらいデス。
早くこの場から逃げ出したい!
「では、何か御用がありましたら何でもドウゾ。」
「なぁ、お前、学校には何にも言ってないの?」
「ほぇ?学校ですか?一応働いていると届出だしてありますが?」
「ふ~ん、他の生徒は知ってるの?」
「・・・いえ。ちょっと話しづらいので誰にも言ってません。なので真一様も・・・」
「言われなくても。言えるわけ無いだろ。自分の家にメイドの生徒がいるなんて。」
「あ・・・そうデスよね・・・。失礼シマシタ。」
「でも、まぁ、学校でも家でもよろしく。」
そう言って、少し微笑んだ表情。
その表情を見て、ハートが震える。
すごくドキドキして、目を見て話しができない・・・。
息苦しくなって、「失礼します!」と声をかけて、廊下へ飛び出す。
「えっちょっと・・・」と声を掛けられたようだが、気にしない。
急いでリビングへ戻る為、足早に歩く。
ダメだ・・・。ダメ。恋しちゃダメ。だって、あの方は私がお仕えする方。
決して恋愛対象にはならない。ありえない。
それに、恋をして、相手に拒否されたら、この家に居られなくなる。
家族として迎えてくれるこの家に・・・。
唇に力を込めて、ぐっと感情を押し殺すように堪える。
少し、涙が出た。心が痛い・・・。
数時間前の幸せから、今の地獄。
本当に自分の運命を呪った。
感情に蓋をすることはできるのか?
続きをお楽しみに!