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本当にお久しぶりです・・・。
更新停滞しまして申し訳ありません!
なんか、正月ボケから一気に会社の仕事に巻き込まれ、
なんだか疲れ果てて毎日パソコンすら立ち上げない毎日を過ごしておりました。
なんだか、中途半端な状態での放置本当にすみません。
ということで、今日はサクサクまとめて投下しちゃいますよ~(またかっ!)。
なんか、恒例になってしまって申し訳ありませぬ・・・。
では早速第1弾♪
ご主人様シリーズです。
では続きからドウゾvv
11.
「・・・よろしく、・・・お願いシマス。」
「ああ、・・・何やってんだ。ホラッここ座れ。」
「は、はいっ!」
おずおずと入ってきたのだめは、手に教科書とノート、筆記用具を持って俺の部屋にやって来た。
時間は7時。時間どうりだ。
自分の机の近くにもう1脚椅子を持ち込んでおいた。
そこに座るようにのだめを呼ぶと、これまたおずおずと入ってきて座る。
まさに借りてきた猫のように・・・。
「どうした?」
「い、いえ。何でもないです。」
「とりあえず、この問題解いてみて。」
「ぎゃ、ぎゃぼ?・・・この問題って。」
パラリと渡したプリントは、さっき帰ってきてから作ったもの。
手書きで書いたものだ。
「さっき作った。ほら、やってみろ。」
「さっき作った?ホントに?」
「ああ、どうした?」
「・・・いや、すごいなぁと思っただけデス。」
ちょっとまて、俺一応、教師なんだが・・・。
まぁ、『ガンバリマス』といって問題に取り掛かるのだめの横で、俺は別の参考書を開いて読む。
「うぅーー・・・・」
四苦八苦して問題を解くのだめを見た。
白い肌で、頬に薄っすら赤みが差す。
眉間に皺を寄せて、唇を突き出す形で問題とにらめっこしていた。
-こう、黙ってればカワ・・・
って、待て!
俺は今何考えた!?
頭を振って、自分の考えを葬り去る。
「できたか?」
「・・・むぅ、何とか?」
「なんで疑問系。じゃぁ見るから貸して」
正否判定をしながらプリントを見る。
結果は・・・、
「何だ!この結果!どうしてこんな答えになる!!」
「ぎゃぼーーーー!」
お前何を勉強してきたんだ!
そう怒鳴ると、
「・・・ご、ごめんなさい・・・。」
「あ、」
泣かせてどうする・・・。
必死に涙をこぼさない様に唇を噛み締めるのだめ。
「いや、言い過ぎた。」
「いえ、のだめが悪いんです。数学苦手で・・・。」
「らしいな。」
「去年までの先生が好きになれなくて・・・。」
この年頃の生徒特有のものか。
好みの先生の授業はがんばる。
反対に嫌いな先生の授業は手を抜く・・・。
「そんなんで、手抜くなよ。」
「あう、返す言葉ゴザイマセン・・・。」
涙は収まったものの、落ち込んだ様子はそのままだ。
「なら、高校入った頃からの数学からやるか。」
「・・・お願いシマス。」
「いいさ、そうだろうなとは大凡予測してた。」
高1の教科書持って来い。
そう言った。
のだめは、『発掘して来ます!』と息巻いて部屋を出て行った。
* * * *
それから数十分後・・・・。
「お前、いつまで探してんだ!」
教科書を探しに行ったまま一向に戻らないのだめに業を煮やして大声で部屋のドアを開けた。
その瞬間に広がっていた様相にただただ言葉がでなかった。
「って!何だこの部屋!」
「ギャッ!何してんですか!乙女の部屋に!」
「これが女の部屋かよ!ふざけんな!」
足を踏み入れた瞬間近くにあった空き缶を蹴飛ばしたようでそれが倒れる。
それとともに、ブワッと舞い上がる小さな黒い虫が飛び出していた。
「ヒィィー!」
それを無意識に避けながらのだめの部屋を一望した。
どうみても食べかけのお菓子やパンなどが転がる机の上。
よくわからないガラクタが並ぶテレビ台前。
前にこの部屋を見た頃の間取りを思い出しながら部屋を見渡す。
どうみてもベットがあった辺りには、一段高くなった状態でここにもガラクタが所狭しと放り込まれている。
足場にしてもそうだ。
いつ使ったかわからないようなタオルが落ちていたり、ここもまた足の踏み場が無いほどの何かが詰まっている。
「何だこの汚い部屋は!」
「ムゥ汚いとは失礼な!ちょっと汚れてるだけで!」
「ちょっとのレベルか!ふざけんな!」
「ギャボー!」
近寄ってきたのだめはその腐海の森とかした部屋の中をこれまた器用に歩いて近寄ってきた。
その頭を、容赦なく叩いていた。
「痛い!のだめ掃除苦手だって言ったじゃないですか!」
「それにしても、レベル違いだ!・・・もういいっ!掃除機出せ!」
「へっ?」
「掃除機だよ!無けりゃ下のリビング用の千代さんに借りて来い!」
「はっ、はい!ワカリマシタ!」
鬼気迫る俺の声にビックリしたのか敬礼つきで部屋を出ていったのだめを横目に見ながら、俺は手前から掃除を開始した。
「これなんだ!」
「た、たぶんシチューです。」
「ふざけんなシチューが黒くトグロまくのか!」
「このイクラは!」
「ごはんです!」
「これはなんだ!」
「洗濯物です!」
ありえない物体が転がる。
「フギャッー、ブラジャー!」
「ハギャッー、パンツ!」
「甲子園の土~!」
「だまってろ!」
布団を巻きつけたのだめを放り出し、俺はサクサクと掃除を始める羽目になっていた。
さっ、汚い部屋の住人のだめちゃんの発覚ですvv
きっと、何度も千代さんも片付けようと手伝ってくれたけど、
諦めちゃったに違いありません。
そこで登場は真一くん。
パパパッと掃除しちゃう。
一家に一台欲しいですねぇ、真一くん・・・。
我が家のダンナさんに爪の垢をせんじて飲ませたい・・・。
いかがだったでしょうか?
久しぶりに単行本引っ張り出して、つらつら書いてみました。
楽しんでいただけたならうれしいです。
コメントくださいませ。製作の糧ですのでvv