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さっ、新年初・連載投下です。
大晦日の日、自宅から1時間ほど離れた日帰り温泉に行ってきました。
「今年の汚れ今年のうちに~♪」的な音楽に載って家族3人でいざ温泉へ!
久しぶりに開放的なお風呂で、リフレッシュしてきました!
では、続きからドウゾvv
9.
まさか、あそこまで掃除ができないとは思わなかった。
あいつメイドなんてできる訳ないだろう。
でも、母さんも皆もあいつを家に置いてる。
どうしてだろうと思う。
宣言どおり数学の授業中テストを行った。
それとなくのだめを見てみると必死にテストに噛り付いているみたいだった。
けど、それは後半へ行けば行くほど、泣きそうになってる・・・。
結局出来なかったということか・・・。
さて、どうするかな?対策立ててやらないと。
今日は、テストだけで授業を終える。
そして、順当に受け持ちクラスの授業も終え、放課後になった。
「千秋先生、さようなら~。きゃぁ~~~」
「ああ、さよなら。」
女子高生達は、きゃぴきゃぴしながら、廊下を走って帰っていく。
それに習慣となってきたかのように、さようならと声を掛ける。
学年主任の江藤先生は音楽の教諭で、昨日頼まれた書類を届けるために俺は音楽室を目指した。
昨日、「俺は基本的に音楽室におるから、そっちの机の上に置いといてくれ。」と頼まれたから。
廊下の角を曲がって、音楽室のドアが見えてきた。
防音ドアに手を掛ける。中から少し音が漏れている。
「なんだ?ベートーベンの悲愴?すっげーデタラメ・・・。これじゃ悲惨じゃないか・・・。」
でも、デタラメだけどすごいこの音。すごいうまい!
自宅にあるCDとは全く違う音楽になっているが、音が多彩で楽しいが溢れる。
俺はグッと手に力を込めて、ドアを開けた。
そして、びっくりした。ピアノに向かって座る人物を見て・・・。
* * * *
今日は何を弾きますかね?
きっと帰ったら、他の皆さんにリクエストされそうな曲をさらう。
ベートーベンのピアノ・ソナタ「悲愴」これは、のだめの近頃のマイブーム曲。
まず一曲と、その悲愴を弾き始める。
音が、やっぱり三善の家のピアノの方が響く気がする。
ちゃんと調弦はされているけど、音の反響の違いかな?
あのサロンは音楽をするために生まれてきたような部屋のような気がする。
最後の一音を響かせて、演奏を終える。
「ムハー!やっぱりイライラしたときにはピアノですね。」
「イライラって何?」
誰も居ないと思ってたから、声が聞こえてびっくりした。
慌てて、手を鍵盤に付いたから不協和音が響く。
「千秋先生!」
「お前、音増えてんじゃねぇか。それに強弱間違えてるし。悲愴じゃなくて悲惨だ!」
「ぎゃぼ!」
「ここはこうだろ。」
そう言って、俺がピアノを弾くと、
「ほわぁ~、千秋先生ピアノ弾けるんですか?」
「ああ、少し習った程度だけど。」
「すごいですねぇ~。」
「お前もすごいな。けっこう弾けてたじゃないか。」
そうですか?とちょっと照れる。
「CDで聞いただけなので、強弱もなにもしらないですよ。赴くままに弾いてるので。」
「楽譜見たこと無いのか?」
「はい。のだめ耳で覚える派なのでvv」
「なんだそれ・・・。」
先生に椅子を譲って、のだめは立ち上がる。
「じゃぁ、コレ弾ける?」
といって、先生が演奏を始めた。
音が、澄んでいて・・・のだめの中にすぅと入り込む。
高音部ならびに低音部も同じ動機を繰り返す音楽。
悲しくも、響くその音に身をゆだねる。
「これ題名は?」
「ショパンの幻想即興曲。」
「ショパン?」
先生はピアノへ一心不乱に音を重ねていく。
その姿を見て、のだめは少しうれしかった。
「あっ、思い出した。昔お菓子か何かのCMに使われてませんでした?」
「テレビかよ。」
「施設で聞いたことあります。」
演奏が終わった途端に話し掛ける。
先生は、久しぶりだから指つりそうとか言っている。
「じゃぁ、のだめ弾いてみますよvv」
「マジで弾けるの?」
「1回聞けばなんとなくなら・・・。」
そうして、さっき聞いた曲を演奏し始めた。
さっ、のだめメイドさんの唯一の特技披露です☆
ご主人様お気に召しました?ッて感じですねぇ~vv
呼んでいる方々にもお気に召していただけると嬉しいですがf(^-^)
では、引き続きお付き合いを!