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またまた、お久しぶり更新で申し訳ありません。
実は、土曜日更新しようと試みたところ、
パソコンが不調で、インターネットが表示されない!なんて不具合にあいまして・・・。
まぁ、これも言い訳といえば、それまでなんですが・・・orz。
日曜日、楽団の練習へ行ってまいりました!
午後全部吹奏楽にまみれる一日。
さすがに疲れました・・・・。
そして、今日は腰が痛い・・・T○T
コントラバス奏者さん専用の椅子はあるんですが、
それ1つが2万円・・・。
どこにそんなお金が!ってなことで未購入の為、
ずっと立ちんぼで頑張っているのんのんです。
いやぁ~、入りたては、まだまだこのレベルなら着いていけるじゃんvv
とタカをくくりまくっていた、のんのん。
近頃徐々にですが、楽団のレベルも上がってきており、毎回の演奏会でヒィーヒィー言ってますf(^^;)
普通の練習に加えて、体力UPもしなければと考えております。
しかし、食欲の秋とはよく言ったもので、
ご飯が美味しいvv!
とパクツキ、少々質量を増しつつあるのんのんです。
皆様はいかがですか?
さてさて、本日はpocoシリーズ更新です。
少々長いですよ~。
では、続きからドウゾvv
30.da capo(最初から・・・)
「こんにちは、初めまして。」
「あっ、こちらこそ初めまして!桃平美奈子です。」
「わざわざ、来ていただいてゴメンなさいね。」
「イエっ、電話ありがとうございました。」
どうぞ座って、と目の前に座る女性に促されて席に着く。
今日私がやって来たのは、とある中華料理店だった。
なぜなら、今自分の目の前に座る女性に呼び出されて。
離婚後は、実家で細々とピアノ教室を開き、数名の生徒を抱えていた。
その中の生徒が、国内でも有名な大学への入学を果たし、大喜びしたのは数週間前。
その後、急に電話が入ったのだ。
『会えませんか?』と。
「あなた、お茶出してくれる?」
「あいよ!」
「あ・・・あの?峰・・さん?」
「ああ、十和子で良いわよ。私も美奈子さんって呼ぶし。」
「えっと、じゃぁ十和子さん。今日のご用件というのは?」
中華料理店の店主らしい男性が、お茶をテーブルまで運んできてくれた。
軽く会釈すると、ごゆっくりと言って厨房へと戻っていった。
「急にごめんなさいね。ビックリしたでしょ?」
「はぁ、まぁ・・・。」
「あなたのことは、大川先生からご紹介して頂いたのよ。」
「大川先生って、音楽評論家の大川総太郎先生ですか?」
「ええ、こないだあなたの生徒が受けた大学の受験会場にたまたま居合わせたそうなのよ。」
そういえば、生徒の子が言ってた。
評論家の先生が来てたって。
それに、なんだか私のことを聞かれたとも言っていた。
「本題に入る前に、おなか空いてない?」
「えっ?」
「ごめんなさいね、ちょっとチャンス逃しちゃってまだなのよ。」
何でも作ってもらえるから、もちろんご馳走するわと言われた。
チラリとメニューを眺めると、中華料理店なだけあり、ラーメンやギョーザなど・・・。
「えっと、じゃぁおすすめで・・・。」
「じゃ、私と一緒でいい?」
「はい、かまいません。」
「じゃぁ、あなた~!カルボナーラスパゲティ2つ!」
「えぇえっ?」
「あいよー!カルボ2つ!」
当たり前のように注文をする十和子さん。
「あ、あの?中華料理屋ですよね?」
「ああ、そうよ。でも私中華料理苦手なのよ。ホホ」
あ、ご主人がこっちを悲しそうな顔して見てる・・・。
中華料理屋の女将さんが、中華料理苦手なの・・・?
「大丈夫。味は保証するから。さて、本題に入って良いかしら?」
脱線しっぱなしでごめんなさいね。
そうして、始まった話は・・・
「あなた、教育の現場へ立ってみる気は無いかしら?」
****
ドンガラガッシャーン!!!
ぎゃぼ~~~~~~~っ!!
「何だ!!」
奇声とともに、聞こえてきた爆音に家に居た面々が続々と起き上がる。
「あら、真一。おはよう。」
「ああ、おはよ。あの声って、恵だよな?」
「部屋に居ないんでしょ?」
「ぱぁぱ~っ」
昨夜は、母さんと一緒に寝た響一も、先ほどの声でばっちりおきてしまったらしい。
母さんに抱かれて部屋を出てきた。
俺は、響一を抱き上げ、母さんとともに、音が聞こえたキッチンへ向って階段を下りた。
「あ~、ぎゃっ!あっ、あれも。はわわわわ・・・。」
「何やってんだ!」
「ぎゃっ、真一くん!」
「あらあら、大変。」
そう言うと、キッチン内に入りこんだ母さんは、落ちて割れてしまった食器類を片し始める。
「あぁ!のだめがやるので!」
「いいのよ。のだめちゃんの手は大切なものでしょ?私がやるから大丈夫よ。」
「はぁぅ~、ごめんなさいデス。征子ママ。」
見るからにしょぼんと落ち込む恵。
「ったく、何やってんだよ。」
「あう~、ちょっと・・・。」
「まんまぁ~?どちた~?」
「うきゃっ?キョウくんも起きちゃいましたか?ゴメンナサイですぅ~。」
俺の腕の中から、恵に向って手を伸ばしていた響一を抱き上げた。
きゃう~と声を上げる響一をこれまたぎゃぼぉ~と奇声を吐きながらあやす恵。
「何しようとしてたんだ?」
「のだめちゃん、もしかして、朝ごはん作ろうとしてた?」
「えっと・・・、ハイ・・・。」
「何でまた、いつもしない事してるんだよ?」
手でも怪我したらどうすんだよ。バカのだめ。
「だ、だって!昨日、真一くんが!あぅ~~~っ・・・・」
「あらっ、真一何か言ったの?」
「ああ?何だ?・・・・もしかして、あの一言だけかよ?」
「その一言が大きいんですよ!のだめだって家事できます!!!」
頬を膨らませて怒る恵。
確かに、昨日寝に入る前に、ちょっと話した事につっかかっているらしい。
『・・・真一くんのむっつり・・・』
『ふん、何とでも言え。お前だって善がってたくせに』
『ギャッ!エチのむっつり王子!!』
情事の後のまどろみ中。
すっかりいつもの恵に戻る相手は、鼻近くにまで毛布を引き上げる。
その顔は、ほんのり赤くなっていた。
『ほらっ、もう寝るぞ。明日は午前中には新幹線だろ?』
『ウキャっ、そです!さすが夫。妻の予定バッチリOKですね。』
『お前は・・・。オイ、その奇声なんとかしろよ。』
『ん?奇声?そんなの吐いてないですよ~。』
『・・・意識して話せば話せるんじゃないか・・・。』
もうすでに遅い気がする。
響一の言葉遣いの端々に、こいつと同じ奇声が聞こえるのだ。
『少なくとも、妻らしい行動できないなら、母らしくちゃんとした行動しろよ。』
『妻らしい行動ができてない?』
『だろ。料理できないし、掃除できないし。』
『ぶぅ!近頃は、何とかやりますよ!!!』
『・・・やっと人間らしくなったんだろが・・・。』
『いいですよ!今に見てろってんデスよ!!』
ふんっと、鼻息荒く恵はそのまま寝に入った。
そんな些細なやり取りだけだ。
それが今、この現状を巻き起こした。
「これぐらいのだめにだって、出来るんです。」
「お前、この状況を見て何を!・・・って母さん?」
「ん、そうね。真一が悪いわ。のだめちゃんだって最初に比べたらすごく出来るようになったものね?」
俺と恵が言い合いしている間に入ったのは、母さん。
その母さんに、ふにぃ~いと泣きつく恵。
「でもね、のだめちゃん?あなたの手はどんな手かしら?」
「はぅぅ、・・・ピアノの為です。」
「そうよね?怪我なんてしたら大変だわ!それを真一も心配してちょっと強く言い過ぎただけなのよ。ね!?」
「ああ、そ、そう。慣れないことすると、怪我するだろ?」
「あうぅ・・・、ソデスネ・・・。ごめんなさいです、征子ママ、・・・真一くん。」
「まんま?ダイジョブ?」
「う~~~、キョウくんもごめんなさいですぅ!」
トテトテと恵の足元に近寄ってきた響一をぎゅうと抱きしめる恵。
ソファーに座ってなさいと母さんに言われて、響一をつれて恵はキッチンを出て行った。
「・・・ありがとう、母さん。」
「ったくもうっ!あなたも案外若いわねぇ。」
「・・・・・・。」
「あんな頭ごなしに怒っちゃだめよ。のだめちゃんだって何か思って朝食作ろうと思ったんでしょ?」
「・・・そうだな。」
「さっ、片付けは粗方終わったわ。あと残りは貴方に任せて平気よね?」
成り行き上、俺が朝食を作ることになった。
これが、いつもどおり。
恵は、俺が作ったスクランブルエッグを、おいしいと言って頬張っていた。
*
「忘れ物ないだろな?」
「ハイッ!だいじょぶです!」
「まあ、何かあればメールしろよ。」
「はーい。じゃ、お見送りありがとでした。」
「まんま~!イッテラッサイ!!!」
「は~い、いってきまぁす!良い子にしててクダサイねキョウくん!」
「あいっ!」
敬礼した恵の真似をして、これまた敬礼の格好をする響一。
大阪へは新幹線で向う恵の見送りに俺と響一で着いてきていた。
駅のホームへはすでに新幹線は到着しており、各所で乗車する人と見送る人の会話で騒々しい。
それも、プルルルルという発車ベルの大きな音で、無音のような空間になる。
恵も、乗車口に乗り込むと、そのまま振り返った。
「じゃ、本番は行くから。」
「はい~。ガンバッテキマス!」
「まんまぁ~。ううぅ~。」
「キョウくんも待ってますねぇ。」
少し泣き出しそうな響一を抱える。
「・・・あの真一くん。」
「何?」
「お別れのキッスは?」
「お、お前!ここ公衆の面前だぞ!できるか!」
「ああ~ん、なら、キョウくんだけでいいです。ここにチューしてクダサイ!」
「あ~い。」
右の頬を指さしながら、響一の顔へ近づける恵の顔。
響一は、右の頬に。
俺は、左の頬へ、不意打ちのキスを贈ってやる。
びっくりして、身体を車内に引いた瞬間閉まるドア。
恵は、両手で両頬を抑えて、うれしそうな顔をして、再び大阪へ旅立っていった。
ご訪問&お読みいただきましてありがとうございます。
久しぶりに区切りが良くないので長めな今回。
祝大台30台突破ということで、楽しんでいただけたら嬉しい限りです。
さてさて、本当に個人的な内容ですが、
のんのん昨日10月18日にて一歳年齢を重ねましたvv
実家の父母からは、当日の午前中実家に居たということもありますが、
おめでとうと言われました。
旦那は、思い出したかのように、10時過ぎに帰ってきた瞬間に言われました・・・。
ま、のんのんも旦那の誕生日忘れて翌日なんていうのがザラなので、反論できませんが・・・。
この一年も素敵になるといいなぁと思うのんのんです。
ではでは、本日もお越しいただきましてありがとうございました!!
続きをお楽しみにお待ち下さいvvvv!