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お楽しみ下さい☆
オリキャラが登場してますので、不快な方はUターンでお願いしますm( _ _ )m
続きからドウゾvv
Welcome Home 10
ワインを受け取って、そのまま清良さんと一緒に、その近くに腰を下ろした。
暫く話していると、
「先ほどはありがとうございました。のだめさん。」
「あっ、えっっと・・・、吉田さん。それに山岡さん。」
「ここ座って良いですか?」
「ドウゾ!」
清良さんの目の前に座る吉田の隣に俺は座る。
目の前にのだめさんが座っていた。
隣に座る清良さんと楽しそうに会話する彼女をジッと見つめていた。
すると横に座った吉田が、
「こいつ、のだめさんのファンなんですよ。」
「ぎゃぼっ、ホントですか?」
「えっ、あ、はい。CD買いましたこないだの。」
「ありがとうゴザイマス。」
ニコニコ笑う彼女を目の前に、俺は顔を赤くなった。
その俺をからかうように肘で突いてくる吉田。
清良さんは、他の人たちに呼ばれて、ちょっと行って来るねと席を離れていた。
「俺ちょっと、あっちに顔出してくるわ。」
「あ、ああ。わかった。」
小声で『がんばれよ~』って声が聞こえた。
「山岡さんは、楽器なんですか?」
「ホルンです。」
「へぇ~、大学は桃が丘じゃないんですか?」
「えっと、黒木さんご存知ですか?」
「はい!黒木君友達ですよ!」
「黒木さんと同じ大学です。」
「ほぉ~、じゃぁ黒木君の後輩ですねぇ~。」
彼とはパリで同じ音楽院だったんですよぉと話すのだめさんを見つめる。
やっぱり、可愛い。
音楽を演奏する時の彼女とは、違う。
演奏する時の表情は、ものすごく凛々しいのだ。
その顔も好きだが、今のリラックスした素の彼女も好きだと思う。
「今回は、なんでココに参加したんですか?」
「ああ、先輩に着いてきたんですよ。日本にも全く帰国してなかったし。」
「先輩?」
「ああ、千秋先輩ですよ。同じ大学出身で、パリにも一緒に行ってるんです。」
そういえば、聞いたことがある。
大学院まで進学した千秋さんは、突如渡仏を決めて、大学院を中途退学している。
そういえば、その頃だよな?のだめさんも中退で渡仏したの。
「仲が良いんですね。」
「はい~。そうですね。今回も先輩に誘われてココに参加したんですよ。」
峰さんつながりで仲がいいのだろう。
そういえば、集合場所へも一緒に来ていたみたいだった。
「パリはどうですか?」
「良いところですよ~。山岡さんは留学しないんですか?」
「来年から、ドイツに行く事になってるんですよ。」
「おおぉ~、そうなんですか?ガンバッテクダサイネ。」
微笑む彼女に、続けて『これからも仲良くして下さい。ドイツに行ったら遊びに行ってもいいですか?』と声を掛けようとした。
その時だ。
「では~!バスの中から引き続き!カラオケ大会を開催しま~す!我こそはという方!じゃんじゃん曲入れて下さい!」
幹事の峰さんの声が聞こえてきて、辺りが一段と騒がしくなった。
「あの・・・・だめさん!」
「?なんですか~!?」
やっぱり会話しづらい。
この際、あたって砕けろだ!
俺は、のだめさんの腕を掴み、耳元に『外で話しませんか?』と言って、彼女と宴会場を出て行った。
ささ、動き出した山岡さん。
酔って惚気ている彼氏さんはどう動くのか?
お楽しみvv