[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
第4弾です。
こないだ、楽団の今年最後の練習へ行ってきました。
忘年会もありますが、のんのんは欠席です。
それに出たら、2~3連チャンの飲み会1週間になりそうなので。
まぁ、毎年恒例の同期会(会社のね)には参加してきます。
チーズフォンデュらしいので楽しみなり~♪
では、続きからドウゾvv
5.
びっくりした。というのが第一印象。
だって、そうだろ?
久しぶりに三善家へ帰ってきて、由比子・俊彦が出迎えてくれる。
「おかえりなさい!真兄ちゃま!」
「おかえり真兄!」
「ただいま!」
そういって、出てきた由比子を抱き上げ、ハグ。俊彦の肩を叩く。
「「飛行機にやられてたんでしょ?」」
「うっ、違うよ、仕事。学年主任に呼び出されてたんだ。」
「学年主任?ああ、そっか真兄、今日から赴任だっけ?数学教師だよね?」
「桃が丘でしょ?じゃぁ、のだめちゃん知ってるのかな?」
「んぁ?のだめ?」
「いいなぁ、由比子も千秋先生に教わりたーい!!」
なんて、可愛いことを言う由比子をもう一度ハグをしているところに、
「おかえりなさいませ。お荷物お持ちしますね。」
と言いながら、近づいた来た奴を見て、驚いた。
確かあれは・・・。
「え、ああ、頼む・・・。って野田!お前野田恵?!!」
「ほえっ?・・・あっ!あーーーーーーーー!!!!!」
目の前に居たのは、野田恵だった。
双方、ビックリしたままだったが、野田が急に、
「とりあえず、ここでは何ですので。皆様リビングにいらっしゃいます。こちらへドウゾ。」
と言ってきたのでそれに合わせて、リビングへ歩き始めた。
あまり重くはないだろうが、スーツケースとスーツカバーを手に取り、誘導していく。
しかし、あの服装はなんなんだ?
メイド服。丈が短すぎだろ?それに・・・
ちょっと待て!!俺は何を考えた?
スーツケースを手にしようと前かがみになった野田の胸元に凝視していた。
少し胸を強調するように、レースがふんだんに使われているメイド服。
いろいろゴテゴテしているのに、身体の線が見えるような服。
はっと気づいて、俊彦・由比子を見たら、二人して、ニヤニヤしていた。
「へぇぇ~~~」
「ふぅ~~~~~ん」と声を合わせて、何か言いたげな表情。
俺は、気を引き締めなおして。「何のことだ」という感じで対応。
先導していく野田について、リビングへ向かった。
リビングについて出てきた竹彦叔父さん。
それに、何にもかも知っていた母さん。
改めて、俺に挨拶をしたあいつの姿勢に驚いた。
そわそわして、落ち着きのない奴だなと思っていたのに、ビックリした。
腰で90度上体をすっと下げる。
そして、もう一度起き上がってきたときに見せた。
微笑み・・・。
なんか、中学生の男子みたいにドキドキする自分がいた。
もう26の大の大人なのに。
由比子に見とれてただろと指摘され、図星でついつい大きな声が出た。
しかし、俊彦の友達の話はわかる気がする。
何だろう、あの雰囲気は・・・。
どうやら、褒められたりするのが苦手らしい野田。いやのだめか。
のだめは、俺の部屋へ行くのにリビングを後にして行った。
しばらくリビングの中で、パリでの事を色々聞かれていたが、
そういえば、あの荷物の中にお土産を入れてあったのを思い出して。
「ちょっと、部屋行ってくる。」
「ちょっと、待って。真一。」
「なに母さん?」
リビングのドアをあけて、廊下に出た俺を、そう言って、母さんは追いかけてきた。
「フフフー。のだめちゃんかわいいでしょ?」
「何が?」
「結構モテるのよ~。会食とかのお供でも連れて行くと声かけられることも多いし。」
「へぇ~、それが?」
「早く、何とかしないと、他の人に取られるわよ~。」
「何だよそれ!」
「まぁ、あんたが気にしないなら別に良いんだけどねぇ~。」
意味深な言葉。何が言いたいのだろう?
「俊彦も案外まんざらじゃないし、行く行くはこの家に入ってくれると嬉しいんだけどねぇ~。」
「はぁ?!」
「でもねぇ~、年齢がちょっと離れてるし。」
「だから、何なんだよ!」
「年離れてるっていても、年下より年上の方がまだいいかしら~?」
「おい!話し聞く気ある?」
「あんた次第って事よ。まぁ、今は気づいてないんだろうから別に気にしないで~」
はやく、部屋行ってきなさいよ。と言って他の奴らの中に戻っていった。
前から、わかんないっていうか読めない自分の母親。
首をひねりながら、俺の部屋へ向かった。
部屋のドアが開いている。
中を覗くと、スーツカバーから背広を取り出し、クローゼットへかけていた。
少し、皺をのばしながら。
そして、スーツケースを机の方へ運ぼうとしているのが目に見えて声をかけた。
「ああ、それはこっちに・・・」
「うきゃ?・・・あっ、真一様・・・」
さっきの雰囲気は微塵もない。ましてやなんだその奇声は?
で、スーツケースに手を伸ばして取ろうとしたら、あいつの手に触れてしまった。
そして、思いっきり引かれた。
「あっ///。申し訳アリマセン。」
「・・・ああ、すまん。」
急に手を引かれ、ちょっとショックを受けているのは何なんだ?俺・・・
「では、何か御用がありましたら何でもドウゾ。」
というのだめに、俺は2、3質問をする。
まぁ、結局は世話になるんだし。
「でも、まぁ、学校でも家でもよろしく。」
と声をかけた時、あいつと目があった。
ほんのり赤い頬。身長差が20cmぐらいあるのだろうか、上目使いで見上げる表情。
また、ドキッと心が跳ねた。
でも、それも束の間。のだめは失礼しますと言って急いでこの部屋から出て行った。
声を掛けたが、全く気づかなかったみたいだった。
一人になった部屋で、少し息を吐く。
どうすんだ。これから・・・。学校にいけば、生徒ののだめ。
家に帰ってくれば、メイドで俺を「真一様」と呼ぶメイドののだめ。
ちょっと考えてみても、深く考えてみても。非常にまずいんじゃないか?
と思っても、どうすることもできないだろう。
母さんのあの話し方だと、だいぶのだめに入れ込んでいるみたいだから・・・。
由比子も俊彦も竹彦叔父さんも・・・。
無意識だが、俺はこの時感じていた。
久しぶりに帰ってきた家に、俺の知らない間に、この家の真ん中にいるような女に興味を持っていた。
母にはバレバレ真一くん~です。
真一くん目線での、のだめとの初対面を書いてみました。
いかがだったでしょうか?楽しんでいただけたなら嬉しいです。
続きもお楽しみに!
引き続きお付き合いいただけますよう、よろしくお願いします☆