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の/だ/め/カ/ン/タ/ー/ビ/レ、他の二次創作・二次小説の館です。 ご不快な方、ご理解頂けない方は、ご遠慮下さい。 かなりな、ムラッ気がありますので、更新はまちまちです・・・(爆)
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コメントありがとうざいます。

少しだけ、のだめちゃんがまた痛い目合いますが、

その代わり千秋さんにも痛い目に合ってもらいますvv

と言うことで、記憶の~の更新です。

ではでは、続きからドウゾvv

12.別れの曲

入院してから、2週間後俺は退院となった。
今日は母さんもパリに駆けつけてくれて、一通りの手続きをしてもらっていた。

毎日来ていたのだめも、一昨日言っていた通り、昨日来なかった。

あの記事を見てからと言うものの、いやそれよりも前からかもしれないが・・・。

俺の中であの変態な女は俺の彼女ではない・・・っていうかはずがない・・・。
これが俺の結論。

だけど、そう思うと心の真ん中が少しポッカリ開いたように埋まらない箇所があるのを知っている。
昨日思ったように、そこへRuiを入れてみても何だか形が合わないと言うか、ガタツク感じが残る。

今は、病院から帰り、俺のマンションへ母さんと一緒に来ていた。
そういえば、この家来るの初めてだったわネェなんて、母さんは話していたけど・・・。
部屋の中は、所々俺が片付けたように思えないが、そこそこキレイには片付いていた。
そういえば、のだめが鍵を持っているから、荷物取りに行ってもらったのを思い出していた。

「真一!これココに置くわよ!」
「ああ、ありがと・・・。」
「それに、今日ニナがここに来るそうよ。見舞いにですって・・・」
「ニナが?」
「事故当日に、あんたから電話あったから、心配してたらしいのよ。」

そうだ、TELした。何で電話したんだっけ?

「しかし、あんたバカよねぇ・・・。」
「な、何が!」
「寄りにもよって、のだめちゃんを忘れるなんて・・・。」

そういえば、母さんも知ってるんだよなのだめのこと・・・。
洗濯機に、洗い物を放り込みながら、その言葉を聴いていた。

すると、部屋のチャイムが鳴った。

「はい」
「あっ千秋!!お見舞いに来たよー!!」
「Rui?」

ドアを開けるとRuiが居た。
そして、Ruiは怪我大丈夫?心配したよ。なんて言いながら俺の顔を覗き込んでいた。
とりあえず、中へ入ってと、招きいれた。

「Ruiね!孫RUI!!初めまして」
「ああ、俺の母さん。」
「はじめまして、Ruiです。」
「こないだの・・・って言っても、随分前のね。ラベルの演奏素晴らしかったわ。」
「ありがとうございます。」

そんな感じで、初対面同士?なのかRuiと母さんは話を続けている。
そして、もう一度チャイムが鳴った。

「はい」
「真一ーーーーー!!生きてる!!」
「うわぁ!!」

そう言って、抱きつきながら入ってきたのはニナだった。
本当に平気なの?!と俺の身体を確認するように触れ、安心するとまた抱きついてきた。本当に心配したのよ、といわれたので、ゴメンと答えた。

「ニナ!久しぶり。」
「征子!本当に!」

旧友である二人の話は、花開くように広がった。
とりあえず、俺の生存は確認できたから、次は母さんに興味が移ったみたいだ・・・。

俺は、人数分のお茶を出そうと、キッチンへ向かった。
カップを用意していると、

「手伝いよ。」

といって、Ruiが入ってきた。

「割るなよ・・・。」
「失礼だよ・・・。それぐらいできる。」

そして、一緒にお茶の用意をして、リビングへ戻った。

「でも、征子。よかったわねぇ・・・。」
「助かったこと?本当にこの子のしぶとさには関心しちゃうわ。」
「それだけじゃないわよ。フフ。」
「何が?」
「真一のパートナーがRuiで。」
「なにそれ?」
「真一言ってたのよ。」

そう言ってニナは、俺とRuiを見た。

「ピアニストと結婚するって言ってたのよ。それってRuiのことなんでしょ?」
「え・・・?」

母さんは何のこと?という顔をして聞き返している。
Ruiは、びっくりして固まっているように見えた。

「そうそう、ネット記事にも出てたし。」

そうだ、俺もアレを見た。
そして、・・・

「ニナ・・・違うのよ。相手はRuiじゃ」
「そう、Ruiだよ・・・。」

埋められない空白への焦燥感。
皆の中心に居るのだめへの嫉妬心。
もうなんだか分からなかった。
そうだ、Ruiが相手なら、俺も納得する!
そう思った俺は、そう発していた。


まさか、その言葉をのだめが聞いてるとは知らずに・・・。











のだめは、真一くんの退院の日、約束どおり、家へ直接来ていた。
いざ、チャイムを鳴らそうとしたところ、ドアが半開きで開いており、
ちょっと躊躇ったけど、するするっと中へ入り込んだ。

その時聞いた言葉で、世界は止まったように感じた。

「・・・結婚するって、Ruiなんでしょう?」
「そう、Ruiだよ・・・。」

その前に征子さんが何か言っているのは分かった。
けどそれを遮るように聞こえてきた真一くんの声・・・。
たった8文字の言葉だが、今の私にとったら、凄く重たいものだった。
あのネット記事を見たときより。

そう思った瞬間、ここに居ちゃいけないと感じた。
入ってきたドアを、もう一度そろそろと出て、ドアを閉めた。

ちょうどそこへ、

「あれ。恵ちゃん。どーしたの?こんなところで。」
「あっ、黒木くん。」

少し心配そうに話しかけてきた黒木くん。
やばい、このままだと泣き顔見せちゃう・・・。

「あの、のだめ。ちょっと忘れ物したんで、取りに行って来ます!!」
「えっ、あっちょっと待って恵ちゃん!!」

呼び止めようとする黒木くんの声をそのまま無視して、階段を駆け下りた。
マンションのロビーを抜けた辺りで、お腹に鈍痛が走った。

「あっ・・・。」

そうだ、赤ちゃん。あなたが居たんですよね。
びっくりしちゃった?ゴメンなさい。

まだまだ、形になっていないし、ましてや胎動があるなんて時期でもない。
けれど、自分と一緒にお腹の中のこの子も悲しんでくれているような気がした。

そうだ、今日検診日だ・・・。

さっきの真一くんの声が、グルグル頭の中を回る。
嘘や冗談で言っているような声じゃなかった。
なら、本当?あの記事のようにRuiと結婚?
頭が少しづつ理解してきたのか、涙があふれ出てきた。
溢れてしょうがないから、上を向いて歩いてみた。
道行く人には、不思議がられたけど、今はそんなの関係なかった。

トクン・・・とお腹からの胎動をまた感じた。

そうだ。
そうだ。
くよくよなんてしてられないんだ。
私はこの子を守らないと。
この子の為にも、強くならないと・・・。

そう思うと、涙が自然と止まった。
そして、先ほど思い出した目的地へ向かった。







黒木は、慌しいのだめを見送り、真一の家のチャイムを鳴らした。

「はい」

ドアを開けずに、千秋君の無愛想な声が聞こえた。

「黒木だけど・・・。」

そういうと、ドアが開いた。
その先にあった顔を見て・・・。

「ぶっ・・・何、その顔?」

そう真一の顔には、はっきりとした形で、
右頬には、グーパンチ跡。
左頬には、平手跡が残っていた。

「全く失礼しちゃうわ。誰が千秋と結婚するのよ!!」
といいながらRuiは拳をさすり、

「あなたの相手は、のだめちゃんでしょ!」
といいながら、おそらく千秋君のお母さんが平手を摩る。

「ああ、なるほど・・・。」

きっと怒らせるような一言を言って、千秋君が殴られたってことか。

千秋君のお母さんは、もう一人いる女性へ

「ちょっと今ネジ外れちゃってるのよ~。また今度ちゃんと紹介するわ。」
「え、ええ・・・。ごめんなさい私が勘違いして話ししちゃったから・・・。」

少しして、千秋君のお母さんをちゃんと紹介してもらって、
一緒にいる女性があのニナ・ルッツだと知って少しミーハー心が震えた。
ああ、ターニャ連れてきてあげればよかったと思った。

「あっ、そうだ。千秋君。」
「何?」
「こないだ言ってただろ?恵ちゃんの音源持って来たよ。」
「ああ・・・そうか」
「?そういえば、さっきそこで恵ちゃんに会ったけど・・・。本人来るなら直接弾いてもらえば?」

その言葉に食いついたのは、千秋君のお母さんだった。

「ちょっと待って、のだめちゃん来てたの?」
「はい、すぐそこのドアの前に居て・・・。」
「それって何時頃?」
「今さっきです。何か忘れ物したって走って行っちゃって・・・。」

その話しを聞いて、千秋君のお母さんの顔色が少し変わった。

「私、ちょっと出てくるわ!」

そういって、部屋を飛び出していった。



征子は思っていた。

もしかしたら、さっきの会話をのだめが聞いてしまったのではないかと。

早く見つけ出して、誤解だと伝えなくてはと焦った。

本来なら、息子の役目だろうが、その原因がその本人なら役に立つはずがない。

ましてや、あの状況。

それならば、私が見つけて、のだめちゃんを助けないと!!

そう思って、方々連絡を取ってみた。

しかし、征子は今日パリを発たなくてはならない。

結局、その日中にのだめを見つけ出すことは出来なかった。












とりあえず、一発目の痛い目。

のだめちゃんの苦しさに比べたらまだまだvv

ではでは、引き続きお付き合いを!!

コメント一言でもいいのでいただけると嬉しいですvv

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